「建築家と歩く近代建築街歩き」イベント参加メモ。

2015年03月1日

20150301_12
【帝蚕倉庫】国策としての生糸貿易の歴史を物語る建築
ですが、保存・活用問題でゆれています。
みなとみらい地区の新旧シルエットが重なり、今年も
考えさせられました。実は昨年も、雨天で霞む幻想的な
風情だったので、不思議な思いで見学しました。
 

【横濱建築祭2015】の参加型イベントの一つ
「建築家と歩く近代建築街歩き」。

知らぬ間に誰もが観ている横浜の「近代建築」を
建築家 笠井三義さんの歴史解説を聞きながら
歩いてめぐるイベントにサポート参加しました。
雨が降り、冷える一日でしたが、
街の見方を深める、素敵な機会でした。
※昨年の建築祭街歩きはコチラ

20150301_1
参加者は、建築祭メイン会場の「馬車道駅」改札前に集合。

20150301_2
【神奈川県立歴史博物館】ペディメント(三角破風)に、
ギリシャ神殿へのあこがれが現れてます。

20150301_3
20150301_4
【日本興亜横浜馬車道ビル】旧建物一部を再現継承した建築。
地上階のホールを公開空地扱いとすることで容積緩和を受け
上部のガラスのオフィスが実現?!参考になります。

20150301_5
【防火帯建築】建築家 笠井三義さんは、横浜の
「何気ない建築」と説明されました。なるほど!

20150301_6
【指路協会】ノートルダム大聖堂塔屋がモチーフのようです。

20150301_7
【吉田町第一共同ビル】建築家 飯田義彦さんの事務所
が入っています。なぜかこの場所にこの色が合っていて不思議。

20150301_8
【不二家ビル】70年以上前に竣工したと思えない
シャープさと、繊細な構成が印象的。レーモンド設計。

20150301_9
【大津ビル】建築家協会が入っています。当時の憧れ?で
取り入れられた装飾「オーダー、コーニス、ペディメント、
バラストレード」が無いのでシンプル。落ち着いて見えます。
ちなみに、、
オーダー:柱基・柱身・柱頭からなる独立円柱
コーニス:最上階の水平庇
ペディメント:三角破風
バラストレード:屋上部の飾り手摺

20150301_10
【旧富士銀行横浜支店】現 東京芸大大学院。
「ドリス式オーダー」と「ルスティカ積み」(目地を広く深く
することで、石の表面を突出表現した積み方)が印象的。

20150301_13
【日本郵船横浜支店】16本のコリント式オーダー柱が並び圧巻。

20150301_15
20150301_16
街歩きの最後は馬車道駅。JIA神奈川まちづくり保存研究会
による「近代建築+防火帯建築」のパネル展示をご案内。
実物を見てきた直後なので、臨場感があります。