市街化調整区域許可、風致地区許可、確認済証 トリプル受領

2015年06月19日

 

新築住宅「緑景の家」。

横浜市建築局にて、各許可申請を提出し約2週間。
全ての許可がおりたという連絡があり、受け取りに行きました。
其々たった一枚の許可書のために、7カ月近く取組んできたと
考えると、重い、重い、とっても重い一枚です^^。

◆6F調整区域課より、市街化調整区域の許可
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◆7F建築環境課より、風致地区の許可
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2つの許可証原本と写しを持参し、既に準備してあった
書類を持って、そのまま指定確認検査機関(今回は湘南建築センター
横浜店)に向かい、確認申請書を提出しました。
フラット35利用のため、設計検査申請書も同時提出です。

そして、なんと!
事前相談における修正や、図面の差し替えをしつつ、待っていれば
決裁にまわり、その場で確認済証及びフラット35設計検査合格証が
受領できるということになりました。ありがたいことです。
何よりクライアントご家族に、嬉しい報告が出来ます。
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市街化調整区域許可 & 風致地区許可 & フラット35含む確認済証
トリプル受領。
私にとって、全てを同じ日に受け取る機会は、
これからも中々無いかも。

喜びをかみしめ?、夜は自宅でお酒を呑んで祝おうと
思っていたのですが、
テレビを見ながらそのまま寝てしまうという、
もったいない夜を過ごしました。笑
役目を果たし、少々ほっとしたのかもしれません。

いよいよ現場着工です。
関係の皆さま、よろしくお願い致します!

 

市街化調整区域・風致地区の許可申請提出

2015年06月2日

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新築住宅「緑景の家」。

JR関内駅近くの横浜市建築局で、各許可申請について
受領頂き、許可の手続きに入りました。

①市街化調整区域における許可
 市街化を抑制するよう定めた地域内の、建替え・崖・
 擁壁等に関する許可申請。→6F調整区域課
②風致地区における許可
 建物・擁壁建設、木・竹林伐採等に対する補植や、
 自然美の維持保全計画の許可申請。→7F建築環境課

それぞれ問題が無ければ約2週間で許可がおりるとのこと。
許可後は、いよいよ通常の確認申請です。
こちらは既に申請機関に対し事前相談してありますので
比較的スムーズに、おろして頂けると考えています。
関係の皆さま、あと少しです。よろしくお願い致します!
 

市街化調整区域・風致地区の許可申請について

さて、本件は自然豊かな環境にある古家を新居に
建替える計画。
敷地が「市街化調整区域」及び「風致地区」に属すため、
いかなる建設であっても、内容を事前に市と協議。
最終的に必要書類を提出し、許可がおりることにより、
はじめて建設可能となるプロジェクトです。

実は、提出物には実施設計図が含まれるので、設計が
全て終わった状況から、許可申請に着手し、万が一許可が
おりなかった場合は、設計が全て無駄になります。
さらに、施主ご家族は、古家付きの土地を購入するところから
はじめているので、建たない土地では、土地購入自体が
破綻しますので、あってはならない事態です。

従って、土地購入前の段階からご相談を受け、施主ご家族と、
間取り等住まい自体の打合せを重ねつつ、
同時に、市の建築局へ通い、考えている住まいの建設は
可能か、規制や守るべき条件は何か等の協議を重ね、
今回の許可申請手続きを迎えています。
許可後の「確認申請」も、許可と同じ実施設計図が
添付書類となりますので、これまで同時進行で、
事前相談を重ねてきました。
全ての歩みがかみ合い、一番良い形で進むよう願いつつ
全力で取り組んで参ります。

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一番左は、後日提出の「確認申請書」正副(フラット35
設計検査申請含め、既にいつでも出せるよう準備済み)
その他が、今回横浜市建築局へ提出した書類です。
結果的に外構計画の整理が最も重要となりました。
◆中央の書類(調整区域課へ「市街化調整区域」関係提出)
・建物の新築許可申請書等
◆右4つの書類(建築環境課へ「風致地区」関係提出)
・風致地区内行為許可申請書、及び建築物設計書
・工作物設計書(道路後退による敷地内の擁壁計画)
・宅地の造成等設計書(1.5m超の切土が伴う造成計画)
・木竹伐採設計書(擁壁建設に伴う竹林伐採と補植計画)

 

許可申請に必要な外構計画

2015年06月1日

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新築住宅「緑景の家」。

敷地が、都市計画法上、以下2つの対象地にあるため、
建設にあたっては、市に対する許可申請が必要となります。

①市街化調整区域
 新たに建築物を建てたり、増築することを極力抑え、
 市街化を抑制するよう定めた区域。
②風致地区
 都市内外の自然美を維持保存するため、建築形態や
 樹木の伐採など、一定の制限が加えられる地区。

住まいの建設ですから、建物について設計を行う事は
誰もが想像出来ることなのですが、上記対象は
敷地内全てに及ぶので、建物のまわりとなる外構計画
も許可申請の対象となるところがポイントです。
 

許可申請に必要な外構計画

外構計画と言えば、庭や塀など建築と連続して考え、
楽しく快適な住環境を目指すことは、日頃常に取り組んで
いるところですが、許可申請に必要な外構計画は、
ちょっと違ってきます。

端的にいうと、
実際の「効果」ではなく「数量」が判断基準。
◆植栽
例えば樹木であれば、隣地や周囲の緑を借景で活かすこと
で心地良い、などという設計の話でなく、自身の敷地内に
決められた大きさ以上の樹木が、何本あるかを示す
植栽図をつくることが、許可申請の外構設計となります。
以下、本件の法的必須事項。
・建築行為があるため敷地面積の割合から
 2m以上の樹木が、敷地内に10本以上必要。
・1.5m超の宅地切土があるため敷地面積の割合から
 3m以上の樹木が、敷地内に5本以上必要。
・擁壁建設で竹林伐採があるためその範囲の割合から
 1m以上の樹木が、敷地内に3本以上必要。
必要な樹木は、既存の樹木も兼ねられる代わりに
既存の樹木の位置や大きさを、全て図面化することが
求められ、それが許可申請に必要な植栽図となります。
◆擁壁
擁壁や地盤の切土・盛土では、高さなど一定規模以上
有るか無いかにより、許可申請の要不要が問題となるので
土を動かした分量や、擁壁の高さを明確にした図面が
許可申請に必要な、外構設計図となります。
また、擁壁施工部分が前述の竹林伐採となるため、その
施工水平投影面積が、竹林伐採面積の根拠図となります。

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◆中山建設 中山さんにお手伝い頂き、既存樹木の数量調査。
中山さんが計測、私が記録ということで進行。お疲れ様でした。

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◆植栽図の作成。既存樹木の配置、数量を示し、風致地区
許可に必要な樹木数量を満たしていることを示します。

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◆当初、擁壁はコンクリート造擁壁とする予定でしたが、
コスト縮減や既存斜面を出来るだけ温存する等考えから、
横浜市標準仕様に従った「間知ブロック擁壁」に変更。
ku-kan設計建築士事務所 川西さんに設計協力をお願いし、
まとめて頂きました。ありがとうございます。

 

プレカット工場で打合せ。

2015年05月8日

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◆木材がずらり。施主ご家族にも是非見せてあげたいなあ、
と思いました。

新築住宅「緑景の家」。

実施設計の大詰め段階ですが、間取りの微修正にともない
主要構造の柱・梁位置関係等の調整が必要となりました。

技術的に出来ること出来ないことの判断や、修正事項など
直接話せた方がスピーディー、かつ間違えないと考え、
施工予定となるプレカット※会社の工場を訪ね、
細かく打合せして参りました。

とにかく話が早い。
設計上の都合と、施工上の都合。
設計で判断しにくい、材のジョイントや無駄の最小限化など。
机上で考える以上のヒアリング成果があり、
とても良い打合せでした。
担当の渋谷さん、ありがとうございました。
@株式会社マツモト

※主要構造となる柱・梁など、データ入力により
建築用の木材を事前に工場で機械加工する技術。

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屋内外仕上げ・間取り調整など打合せ。

2015年04月20日

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実施設計中の、新築住宅「緑景の家」。
施主、施工、設計の3者で集まりました。
主なところでは、おそらく設計内容について最後の打合せ
となります。

屋内外仕上げの素材や、色合い等の検討も具体的になり、
間取りの微調整なども意見を出し合い、まとめていくような
打合せとなりました。

より仕上がりイメージが皆で共有できるよう、
近い実例の写真を、PC画面で見ながら確認したり、
活用する予定の建材サンプルなどを、みて触れて、、
利点や弱点など、確認出来たと思います。

例えば、今回屋内壁は珪藻土仕上げを予定。
塗り方による表情の違いや、調湿効果などの機能性等、
中山さんからは、実物サンプルを前に、施工の立場から
より具体的な特徴をプレゼンして頂きました。
ありがとうございます!皆さまお疲れさまでした。

@中山建設 家スタジオ
 

道路境界の擁壁構造打合せ

2015年04月17日

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新築住宅「緑景の家」。

前面道路と敷地との高低差が、MAX6m以上の崖です。
建築基準法上必要な道路幅員を確保するため
1m近い道路境界線の後退が必須。
敷地内切り土となるため、崖の土壌を抑える
鉄筋コンクリート造の擁壁をつくる必要があります。

擁壁の構造設計を担当して頂く、琢磨構造設計 千田さん、
中山建設 中山さん、古川の3人で集合。
フェイス・トゥ・フェイスの情報共有が最も重要と
考えました。

打合せでは、千田さんより確認申請提出予定の
指定確認検査機関 構造担当者に
リアルタイムでヒアリングしつつ、
擁壁建設における最も合理的な方針を模索。
とても有意義かつ前向きな打合せとなりました。

@中山建設 家スタジオ
 

柱・梁など構造検討打合せ

2015年04月13日

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新築住宅「緑景の家」。

株式会社マツモト河野さん、渋谷さん、松田さん、
中山建設中山さん、古川の5人で
図面と模型をみながら打合せ。

主要構造となる、柱・梁などのプレカット(データ入力
により建築用の木材を事前に工場で機械加工する技術)
の方針を検討しました。

合間で、一枚板の重いダイニングテーブルの話題に。
自由度と楽しみの幅を広げる方法について
皆でお話することになり、楽しい時間となりました。

@中山建設 家スタジオ

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◆中山さん、撮影ありがとうございます。

新築住宅「緑景の家」 イメージモデル。

2015年03月18日

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新築住宅「緑景の家」イメージモデル

緑豊かな環境を活かしたコンパクトな3世帯住宅です。
地上階中央が、玄関部分で世帯ごとに分かれ、2階では
建具で互いを仕切り、連続したり、距離をおいたり、
将来の変化に対応する、フレキシブルな住空間と
なります。

現在は基本設計中。
実施設計前の準備設計として、案の方向性が決まりつつ
あるなか、同時進行でイメージモデルも製作しています。
図面と行き来する検討はもちろん、施主や施工者との
打合せでは、立体的なイメージを共有することに、
とても役立っていると思っています。

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◆全ての居室から緑景が楽しめます。
地上の木デッキテラスは、施主自ら生み出す
セルフビルド。暮らしながら製作することを、今から
楽しみにされています。 

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◆子世帯の寝室はロフト付き。
コンパクトな住まいの収納問題を解消するだけでなく、
空間の広がりを生み、心地良さに繋がるよう工夫
しています。

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◆イメージモデルは、あくまで検討用の模型。
カッターやハサミが必須。
模型のかたちは、常に現在進行形です。
細かいことに捉われ過ぎず、最も重要なコンセプト
を整理します。開口部や屋根のプロポーション、
緑と建築の関係、凹凸や方角による陰影イメージなど、
手を動かしながら、意外な気付きもあります。

現地視察からスケッチへ。

2014年09月25日

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現在のお住まいをリフォームするとのことで
スタートしたプロジェクト。

独立された次男ご家族との2世帯住宅として、
新築で建て替えるかも?三男も一緒に住むかも?
ということで、改めて現地を視察することになりました。

敷地測量ご専門ポラリスさんの担当2名も同行。
ご案内頂いた中山建設:中山さんと、
高低差のある周辺含む隅々をまわりました。

中山建設ショールームに場所を移し、
見てきたままの気持ちを描きとめるようにスケッチ。
蚊取り線香のゆれる煙を見ながら、
手と頭をフル回転でした^^。

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