『渡辺篤史の建もの探訪』 テレビ番組放映の様子ご案内 ♪

2018年03月3日


番組エンディング。渡辺篤史さんより「大らかなしっかり
した建物、楽しみがいっぱいつまってる」と表現して
頂きました。

 

新築住宅【中庭ガレージの家】
『渡辺篤史の建もの探訪』
テレビ番組放映の様子

小田和正さんの歌声がテーマソング。工夫ある素敵な
住まいを28年間紹介し続けているテレビ朝日系
長寿番組『渡辺篤史の建もの探訪』。
早朝4:30から、予定通り放送され弊所設計の
横浜の住宅「中庭ガレージの家」が紹介されました。

横浜の大工さんと共に計画・設計。大工さん自身が
造り上げた、大工さん自身の住まう自邸です。
趣味の車・バイクを、複数所有し楽しむご家族。
番組製作で独自に表現して頂いたタイトルは
「愛車と暮らす 中庭ガレージの家」。
なるほど、住まい全体をひと言でイメージ出来る
端的で見事な表現です。

おそらく、日本中で誰よりも個人住宅を見て体験して
おられる、渡辺篤史さんによる住まい紹介。
30分番組の限られた時間で、住まい手ご家族の
個性やライフスタイルを紹介。なぜ住まいが
そのようなつくりになっているか、住まい手の目線で
伝える流石の番組構成でした。
ありがとうございました。

◆予定される再放送
 衛生放送 BS朝日『渡辺篤史の建もの探訪』
 4月15日(日)朝8:30~8:55放送

※本日3月3日放映内容の地方放送は別日です。
 番組ホームページで確認頂くか、又は
 古川都市建築計画までお問合せ下さい。

 


◆番組オープニングより


◆外観の紹介~広い中庭のコの字形


◆玄関土間の紹介~玄関はバイク部屋


◆居間吹抜けロフト~2階のシアタースペース


◆『渡辺篤史の建もの探訪』番組ホームページ
 バックナンバーでは、番組や建物の概要、わたくし
 古川のプロフィール等が丁寧に紹介されています。
 下記、是非合わせてご覧下さい。

バックナンバー2018年3月3日(土)放送
 愛車と暮らす 中庭ガレージの家

バックナンバー2012年2月10日(金)放送
 居場所 自由自在の家

「山見の家」竣工写真
「山見の家」暮らしの様子 
「山見の家」玄関の屋内自転車置場
「山見の家」吹抜けリビングの観葉植物
「山見の家」趣味読書とオープン書棚
「山見の家」可動家具と収納付きベッド
「山見の家」可動家具とダイニング椅子
「山見の家」玄関前のシンボルツリー
「山見の家」心地よいウッドデッキ

 

新築住宅『中庭ガレージの家』 竣工写真公開

2017年05月7日

 

『中庭ガレージの家』

<概要>
モーターライフを楽しむご家族にとって、車・バイクなどを置くスペースは居室と同じように大切。車・バイクのある中庭とガレージを、居住空間の中心に配置した住まいです。バイク3台を出し入れ出来る玄関ガレージを境に、東棟は主寝室と子供室などのプライベート空間。西棟は開放的なリビングダイニングとした、来客と気軽に過ごせるパブリック空間。玄関ガレージの屋根は全体が天然芝の屋上緑化バルコニーで、東西の居住空間を互いに立体的離れとして繋ぎ、楽しみながら行き来できるよう意図しています。

場所:神奈川県横浜市   
用途:住宅
構造:木造2階建て
敷地面積:196㎡(59坪)
建築面積:91㎡(27坪)
延床面積:126㎡(38坪)
建築設計:古川都市建築計画+STYLE
構造設計:レン構造設計事務所
照明設計:マントルデザイン
家具設計:STYLE
施工:STYLE
写真:平剛

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住まいの中心に、中庭とガレージがあるライフスタイル。
どこにいても愛車を愛でる楽しさと、車・バイクを楽しむ
友人が集い、情報交換やメンテナンスも出来るガレージライフ。

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バイク出し入れのため中庭と床レベルをそろえた玄関ガレージ。
玄関扉と別に設けた2.5m幅の木製ガラス引戸を採用する
ことでスムーズにバイクを出し入れ出来ます。
リビングと中庭は腰掛けると丁度よい高さ。メンテナンスや
バーベキュー、知り合いが立ち寄れる縁側のような場所です。

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玄関ガレージは、バイクの乗り入れを考慮した床タイルを採用。
天井の無垢木板・壁の漆喰・左官(モールテックス)・造作家具
・自然を感じる地窓の植栽。全てが手作りの空間は、施主ご家族
の愛するモーターライフのエッセンスを表現しています。

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玄関ガレージの照明もハンドメイド。黒革仕上げのアイアン素材
によるパイプに、位置・角度を自在に調整できるスポットライト
を設置。マントルデザイン久保隆文さんによる照明デザインです。

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隣家の緑を借景として、道・中庭・玄関ガレージが繋がる空間は
面積以上の奥行きと心地良さを生みます。住まいのどこにいても
愛車を愛でることができる空間構成。リビングは、折れ戸サッシ
によりフルオープンで中庭と繋がります。

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構造の梁を現わしとした、天井高5mのリビングダイニング。
天井:野地板ヒノキ材現わし、構造梁ベイマツ材現わし
壁:フェザーフィール漆喰(ドイツ漆喰)ローラー仕上げ(プラネットジャパン)
床:オーク材厚15mm×150幅オイル塗装、床暖房仕様
※設備システムではエネファーム(東京ガス)を採用してます。

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施主ご家族が所有していたアジアンテイストのソファや
オリジナル造作棚など、様式や新旧を自由に受け入れられる
大らかなリビングダイニング。ウッドデッキは道路から
プライバシーを守る、物干しスペースになっています。

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キッチン上部はミニ螺旋階段(アイエム社イタリア製)で上る
ロフト空間。ガレージのブルー壁と同じ左官(モールテックス)
仕上げのダイニングテーブル(STYLEによるデザイン&施工)
が広い空間のアクセントになっています。

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全ての梁間に調光できる間接照明を入れ、季節やイベントなど
に合わせ、様々な演出ができる空間です。

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隠れ家のようなロフト。リビング吹抜け空間を存分に使い
200インチの映像を寝転んで楽しめるよう工夫しています。
スポーツ観戦、レーシング観戦、大スクリーンを使った
ゲーム対戦など、パブリックビューイングような風情。
天然芝バルコニーからも出入りできるので、住まいの中の
非日常空間として、離れのようなスペースになっています。

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玄関ガレージの屋根全てが、天然芝バルコニーです。
東の子供室と、西のロフト空間を行き来できる空中の庭、
住まいの中のピクニック空間といえます。
中庭の見下ろし、ビール片手に休息、夏はプール、何と
お湯が出るようになっているので、置型のバスタブを
設置して楽しむ露天風呂構想も。笑

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車・バイクが最も出し入れし易い敷地の真中を中庭とし、
居住空間をコの字型に、敷地外周いっぱいに寄せた配置。
東棟と西棟を平屋の玄関ガレージで繋ぐ構成。
隣家の生垣を借景で活かし、ガレージの屋上を全て
天然芝のバルコニーとして緑化しています。

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装飾のないシンプルな外観。要所でエッジを滑らかな
曲面にした優しい表情です。愛車フォルムの曲面やスリット
形状のモチーフを取り入れています。
外壁:モルタル左官下地の上高耐久弾性リシン吹付け

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2階子供室。リビングダイニングと同様、天井は構造の梁を
現わしとしています。壁面の一部をアカシア材粗板仕上げ
とすることで、釘を打ったり棚を付けたり、自分で手を加え
られるように工夫。中庭を眺めたり、天然芝のバルコニーに
直ぐ出られるなど、想像力を育む楽しい空間です。

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1階主寝室。中庭の愛車を眺められる配置。ベッドコーナー
に腰壁を設けることで、開放性とプライバシーを確保する
工夫をしています。ブルー壁の部分はトイレ、その奥に
洗面所・洗濯機置場・バスルーム等水周りを配置。

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トイレ・洗面所・バスルームは、洗面器本体を左官
(モールテックス)仕上げにするなど、ハンドメイドによる
手触りや心地良さを重視したオリジナル造作です。
(STYLEによるデザイン&施工)
敷地境界とのわずかなスペースに植栽を配し楽しめるよう
開口部を重視したバスルームでは、屋外で使っている船舶照明
を採用。マントルデザイン久保隆文さんによる照明デザイン
全体のコンセプトから、照明器具が選定されています。

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リビングダイニングにセミオープンで繋がるキッチンは、機能性
を重視。プライバシーが確保された物干し空間のウッドデッキ
に勝手口で直結。家事動線を最短にしています。

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天候や時間帯により、ソフトに表情を変える白い外観。
片流れ屋根は、先端を少し出し外壁の耐久性を高める考えです。

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夕暮れ時、刻々と表情を変える中庭&ガレージ。
車やバイクが照明で丁寧に照らされ、浮き上がります。
ガレージライフの楽しみの一つといえます。

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中庭に開くフリースタイルの住空間。
中庭&ガレージを中心に、ワクワクするライフスタイルが
創造されます。

 

着工後に描くイメージスケッチ

2016年11月26日

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日ごろ、スケッチブックやその場にあるコピー用紙などに
表現するイメージスケッチは、設計時だけでなく、
建物の着工後も様々な機会に描いています。

自身のイメージを確認したり、現場の微調整案を考えたり、
特に道具にこだわらず、決め事なく描くのが自分流ですが
建物に関わる関係者やクライアント、職人の皆さまとの
会話の延長として、描くことも多い。
要は言葉より早いのです。

言葉でご説明したり、解説したりするより
伝わりますし、問題の発見も早い
イメージスケッチ。
現場進行中の新築住宅計画『中庭ガレージの家』でも
決まっていなかった外構イメージの調整・検討として
ラフなイメージスケッチを描いています。

屋内外の下地工事 @中庭ガレージの家

2016年10月24日

 

屋内外の下地工事 @中庭ガレージの家

建築における屋内外の下地工事は、
建築の生命線ともいえる柱梁など「主要な骨格」と、
完成後常に目に触れ、肌触りや使い勝手に関わる「仕上げ」
を繋ぐ、大変重要な工程です。

建築が出来てしまうと、見えなくなる下地工事ですが、
屋内外仕上げの性能や寿命に影響したり、あるいは
仕上げが更新出来るよう、骨格との間に
間合いや、適切な隙間を確保する部分も
必要になるなど、大工さんをはじめ、作り手である職人さん
の多岐にわたる経験やスキルに支えられる工事ともいえます。

新築住宅「中庭ガレージの家」は、
屋内外の仕上げ素材を施工する前の、大事な備えとなる
下地工事が同時進行中です。

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屋根先端の下地工事では、通気の開口部をおさまりよく設置。
外壁や屋根にこもる熱を外に排出します。

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全体がオフホワイト色でザックリとした質感の仕上げとなる
外壁コーナーは、柔らかい曲面となる下地が組まれています。

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広い玄関土間の上となるベランダは、天然芝の屋上緑化
のため、仕上げレベルやメンテナンス性を考慮した
FRP(強化プラスチック)防水下地です。

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広い玄関土間の天井には、マントルデザイン久保さんによる
オリジナル照明を設置。特に仕上げ前の補強や配線ルート等
が下地工事のかなめ。

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床仕上げの下に床暖房設備を敷き込む下地工事。
東京ガス担当牧野さんに計画頂きました家庭で電気を生み
出すエネファーム・システムを採用。

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コンセントや配線、給排水管などのルートを調整した上で、
壁仕上げの前に隙間なく施工される断熱材工事。
天井の現しとする梁との間に、マントルデザイン久保さん
による、光源をかくしたソフトな照明が設置される計画。
関連する配線や造作が、先行して準備してあります。

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手作りとなる浴槽まわり。タイル仕上げとなる床壁の下地は
屋外ベランダ同じ防水性の高いFRP(強化プラスチック)
による下地。表面に砂のような細かな粒子をまんべんなくのせ
仕上げがのりやすくなるよう工夫されています。
水回りや作り付け造作は、共同設計+施工:スタイル田代氏
によるオリジナル製作です。

 

中間検査 @木造2階建て住宅の工事途中

2016年10月22日

 
中間検査

建物建設では、国の定めた建築基準法に基づく建築で
あることを審査し確認するための「確認申請書」を、
自治体又は指定確認検査機関に提出。審査に合格した旨の
確認済証を受領することで、建設を進めることが出来ます。

また、建物の完成では、確認申請で認められた建物が、
申請通り出来ているか、審査するための現地検査をともなう
「完了検査」の申請が日本では必須。合格し「完了検査済証」
を受領することで、全ての建物は無事竣工が迎えられます。

実は以上の「確認申請」と「完了検査」の間で、
「中間検査」も行われています。
各自治体や建物の構造・規模等により、検査項目の有無に
違いがあるのですが、例えば横浜市における
一般的な木造軸組2階建て住宅ですと、
全軸組緊結完了時(構造耐力上主要な屋根・柱梁・壁、
各接続部の金物などの施工が完了した状態)で「中間検査」
の申請を行い、検査員1~2名による現地検査に合格する
ことで工事を進行させることが出来ます。

横浜市の新築住宅計画「中庭ガレージの家」も
指定確認検査機関による「中間検査」が行われました。
指摘事項なく無事検査終了。
関係の皆さまに嬉しい報告が出来ます。

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写真は「中庭ガレージの家」検査員による現地検査の様子。
敷地と建物距離が申請通りであるか、建物の高さや屋根勾配
等が申請通りであるか、構造耐力上必要な金物が取付されて
いるか等々検査が行われました。
「中間検査」は、建物が完成すると見えなくなってしまう
部分が主な検査項目となりますので、合格のお墨付き
は施主ご家族にとって住まいの安心に繋がるものと考えます。

参考:横浜市建築局、中間検査の解説

照明デザイン現場打合せ。

2016年09月16日

 

照明デザイン現場打合せ

柱梁など主要構造の下地が出来あがって参りました
新築住宅計画「中庭ガレージの家」現場。
照明デザイナーの久保隆文さん、
電気設備全体の設計施工吉田忠男さん
を中心に、現場調整・検討打合せを行いました。

久保さんによる照明設計の図面を確認しつつ、
数々の現場経験から積み上げられた吉田さんのアドバイスを
皆で一つ一つ確認し、問題や課題をクリアにしていく作業です。

施主ご家族のライフスタイルを、皆であらためてイメージ
しながら、実現するディテールを精査する場。
息のかかる距離で、膝を突き合わせ調整していく過程には、
照明による新しい挑戦も含んでいます。
とても創造的な打合せでした。

関連
・2016年2月 照明デザインの打合せ
・2016年3月 照明アイディア打合せ

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◆左から照明デザインの久保さん、詳細設計及び大工の田代さん、
 電気設備の吉田さん。

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◆リビングの真ん中となる場所。スケッチしながら、皆で課題を
 共有し乗り越えます。

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◆広い玄関土間エリアで知恵を出し合う。対象となる場所に
 移動しながら現物の真近で打合せ。目標が明確となります。

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◆主寝室には、久保さんが自ら作成し実験してきた、原寸大の
 照明ボックス、光源のグレアを緩和する格子ルーバーなど
 の模型を持ち込み、主旨を伝達。

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バスルームでは、田代さん作成の詳細図面を壁に貼り、
皆で現物と見比べながら調整。窓の外の風情を演出する、
屋外照明も、しっかり調整出来ました。
この日は丁度窓サッシの搬入。
とても大きな木製サッシもあり、ワクワク。。
順調に設置出来ることを願いつつ、現場をはなれました。

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祝上棟!新築住宅計画「中庭ガレージの家」

2016年08月19日

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◆中庭に面する広い玄関土間空間。既に空間の特徴が感じられます。
 

祝上棟!新築住宅計画「中庭ガレージの家」

大安吉日、天候にも恵まれ新築住宅計画「中庭ガレージの家」が
上棟を迎えました。
広い屋内土間空間に、愛車バイクなどを置くことを想定するなど、
モーターライフの楽しさと住空間が融合した住まいです。
本日8月19日は、8・1・9 バイクの日。笑
偶然にも、嬉しい日取りです。

夕方には、最上部まで柱梁が組み上がりました。
完成すると高い天井が魅力のリビングとなる場所で、施主ご夫妻に
お祝いの席を設けて頂きました。ありがとうございました。
大工さん皆さま、お疲れさまでした。
竣工まで、安全第一でまたよろしくお願い致します。

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◆中庭を介した左右の居室棟。中央の低い部分全体がガレージ
スタイルの玄関土間。玄関上は屋上緑化したバルコニーです。

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手刻み加工ならではの土台継ぎ手の「小根」。
そして追掛大栓継ぎを確認!大工さんの技術、恐れ入ります。

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◆片流れ屋根形状を活かした2階天井は、浮造り加工の現し梁
が美しく並ぶ空間。

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◆概ね組み上がったところで、水平・垂直を出し調整。
雨対策のシート養生をしつつ、大工さんたち皆で協力し片付け。
上棟のお祝い会の準備。

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◆施主ご家族に開いて頂きましたお祝い会。
ありがとうございました!

大工さんによる墨付け&手刻み加工

2016年07月18日

 
大工さんによる墨付け&手刻み加工

新築住宅計画「中庭ガレージの家」では、
有限会社スタイル大工さんにより、
柱・梁・土台などの主たる材木が全て手加工されています。

材木に墨壺をつかって線を引く「墨付け」と、場所を示す
「番付け」を頼りに、一つ一つ様々な道具を使って「手刻み」
していく、むかしながらの手法です。

データを入力し、オートメーションで主に集成材の柱梁を
機械加工する(プレカット)技術も進んでいますが、
本件は、無垢の木材を主に、柱と土間コンクリートの直接の
取り合い、片流れの登り梁と現し梁の取り合い、その他
無垢木材の手加工技術が活きることで、より魅力ある構成が
実現される住まいと言えます。

設計者として現場監理の立場というより、
むしろ伝統ある技術を体感して、次世代に何かを伝えたい。
と、いう気持ちで作業の過程を見学させて頂きました。

集成材とはちがい、絶え間なく変形する木のクセを
読み込み、向きなども調整。
なぜ、その方向なのか?なぜ、その切り方なのか?
もちろん、全てではありませんが、
大事な何かを感じることができました。

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◆大量の材木が搬入されます。置き場所、手作業工程
から現場への搬入まで、順番や段取りも重要です。

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◆「墨付け」している様子。墨壺にある液状の墨を含んだ
糸をはじき、柱芯などの直線を木材に直接転写します。

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◆柱・梁・土台など番付け(位置を示す文字情報)を含め
墨付けされた材木が並ぶ。プレカットによる機械加工では
取り入れない「小根(こね)」なる部分(下写真)を、
大工さんに教えて頂きました。実施設計でも考えたことの
なかった、大工さんの「さらなるひと手間」と言えます。

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◆「手刻み」加工は、常にイレギュラーな出来ごとに対応する
柔軟性や根気、悩まず進める思い切りの良さ、様々な道具を
使いこなせる技術など、多くの経験と鍛えられた直観力の
ようなものも大事になってくるようです。

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◆居室天井の現し梁となる材は、表面にブラシをあて木目を強調する
「浮造り(うづくり)加工」で美しい無垢材の表情を活かしてます。
予め自然塗料で着彩仕上げしたうえで、運搬用に一本一本梱包。
まるで、口にいれる食品を扱っているような、繊細な作業でした。

照明アイディア打合せ

2016年03月21日

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新築住宅計画「中庭ガレージの家
照明アイディア打合せを行いました。
場所は有限会社STYLEです。

照明デザイナー久保隆文さんの声掛けで
関係者集合。
久保さんのアイディアスケッチと
お持ち頂いた、照明器具の実物サンプル
などを前に皆で意見交換しました。

本件は、構造と意匠と照明が
互いになくてはならない関係として
丁寧に調整しあい空間化すること
を重視した住まいとなります。
 

さて、(仮称)中庭ガレージの家は
基本設計がまとまり、明確に
中庭&ガレージを軸とした計画として
実施設計に入る段階となりました。

中庭ガレージの家
楽しみです!

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新築住宅の地鎮祭

2016年03月7日

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新築住宅「中庭ガレージの家」地鎮祭が行われました。
皆さまおめでとうございます!
施主ご家族やご親族、施工関係者、設計者
住まいを建てる土地に
皆で一同に集まる、良い機会でもあります。

土地の神を鎮め、土地を利用させてもらうことの許しを
頂き、工事の無事を祈る地鎮祭。
嬉しい気持ちと、穏やかな緊張感に包まれます。

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