新築住宅『図書館のある家』 竣工写真のご紹介です!

2015年07月14日

 
<概要>
大らかな河川敷に面する、自然豊かな環境。約9600冊の書籍を所有するご夫妻の住まいとして、将来移り住むことも視野に入れた、終の棲家(ついのすみか)としてのセカンドハウスです。建物半分は住宅、もう半分は私設図書館で、互いに連続します。書架空間は、建物竣工後、施主自身で楽しみながら、徐々に書棚を造作していく予定。広いデッキテラスと繋がることで地域に開かれ、気軽に来客をお迎えする空間となります。 → 着手時のエピソードはコチラ

場所:長野県長野市   
用途:住宅(移住を視野に入れた別荘)
構造:木造2階建て
敷地面積:546㎡(165坪)
建築面積:102㎡(31坪)
延床面積:110㎡(33坪)
建築設計:古川都市建築計画
構造設計:レン構造設計事務所
施工:飯島建設株式会社イイケンハウス
屋内建具工事:中村木工所
居間家具:ボーコンセプト横浜店
写真:GEN INOUE

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将来のバリアフリーに配慮した、ほぼ平屋の構成。主要諸室は
全て1階です。一部を2階とすることで、目前に広がる川の
水面を上から眺められるようにしています。

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河川敷からみた南側外観。屋根は2寸勾配(2/10勾配)の
シンプルな片流れ形状。雪国であることを考慮し、雪解けが
玄関側に影響しない屋根の形を追求しています。

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遮るものなく広がる河川敷の景色を存分に楽しむ、大きな
開口部を配置。別荘として利活用し易いよう、シャッター
雨戸付きの窓(YKKap)を採用しています。

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接道している東側正面。左は河川敷、右は駐車スペース。
景色を取り入れたい河川敷の方角以外は、プライバシー
配慮から出来るだけ小窓にしています。

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玄関アプローチ。バリアフリー配慮から、積雪メンテナンス
し易い、コンクリート刷毛引き仕上げのスロープを設置。
オリジナル製作手摺、及びオリジナル木製引戸を採用しました。

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玄関ホールは書庫そのもの。住まい手も来客も、沢山の本に
迎えられます。本の背表紙に誘われ、手に取りそのまま読書。
今後本が入ると、楽し過ぎて居間にたどり着けないかも。笑

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河川敷に面する心地良いテラスに、そのまま本を持ち出して読書
出来る空間。また、大勢の来客がある場合は、テラスがそのまま
玄関になる考えです。

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全ての居室から、河川敷の緑が楽しめる構成。広いテラスに
フラットで連続することで、心地良い環境を満喫できます。居間
と寝室は4枚引込戸により、しっかり間仕切ることも可能です。

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日ごろはご夫妻での暮らし。水周り・居間・寝室が各々孤立せず
コンパクトに繋がる構成。居間は屋根勾配を活かした高い天井。
寝室上部は、広い小屋裏収納です。

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書棚のある、居間と寝室。オーディオ機器やTVなどの家電は
書棚の一部に組み込む構成。

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心地良い景色を感じながら調理出来るキッチン。経済性と機能性
を重視したシステムキッチンを採用。背面カウンター戸棚は、
細かく利活用を相談しながら設計した、オリジナル製作です。

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水周りがコンパクトに隣り合う家事にやさしい空間。採光と通風
を重視、景色を垣間見ることも出来る洗面が心地いい。段差の
ない機能的なユニットバスは、引戸採用のバリアフリー仕様です。

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低めの天井で落ち着いた寝室から、高い天井の伸びやかな居間と
テラスへ繋がる空間。書棚の向こうに書斎が見える、心地良い
距離感を大切にしています。

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居間と吹抜けで繋がる2階多目的室。川の風景が楽しめる、
眺望スペースです。主にご親族や来客用の客間として活用。
引戸で分割可能です。手前は寝室上部の、広い小屋裏収納。

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2階多目的室からの眺め。夏は深い緑、冬は樹木の葉が落ち、
どこまでも続く山並みや、ゆっくり流れる川の水面を見渡せます。

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木デッキテラスと吹抜けのある居間は、引戸によって微調整可能。
季節や時間帯、暮らしのリズムに合わせ、様々な居心地を生み
出すことが出来る空間です。

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大好きな本と、借景としての緑豊かな環境を、存分に味わう
ことが出来る住空間。

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アウトドアライフを、より楽しむための庇がある木デッキテラス。
少々の雨でも、心地良く外の風情を楽しめます。

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居室の延長としての、木デッキテラス。コンクリートテラスは、
家庭菜園の野菜を洗ったり、火鉢を楽しんだりする目的もあり。
早朝のコーヒー、バーベキュー会、夕暮れ時のビール、などなど。

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テラスは、もう一つの玄関。来客をテラスでおもてなしする機会
が増えそうです。

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日が暮れたら、例えば、お酒を飲みながら読書。。
やってみたいことが増える。。 時間の使い方が変わる。。
そんな住空間に、育っていく予感です。

 

竣工写真撮影を行いました。

2015年06月15日

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長野市の新築住宅「図書館のある家」。
家具や家電が入り、施主ご家族の暮らしが
感じられるようになり、嬉しく思います。

お引き渡しから3ヶ月。
当日朝、横浜からかけつけて下さった井上さんに
竣工写真撮影を行って頂きました。

私も立会い、微力ですが
建具の開閉、物品の移動など、お手伝い。
いつも思うのですが、
間近で写真家のカメラを構える位置や
風情の切り取り方を見ていると、
自分の気が付いていなかった視点や見方に触れ
新鮮な驚きがあります。

井上さん、遠方遥々お疲れ様でした。
出来上がりを楽しみにしてます。

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「図書館のある家」 お引き渡し。

2015年03月14日

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北陸新幹線開業のこの日。
長野市の新築住宅「図書館のある家」が、
無事お引き渡しの日を迎えました。

施主・施工・設計の3者で現地集合。
一部の外構工事は、月末までに完成予定ですが、
竣工したお住まいは、恵まれたお天気と
あいまって、とっても晴れやかに感じます。
関係の皆さま、ご指導ご協力ありがとうございました。

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◆玄関
取り扱い説明を兼ね、
まずは、皆で玄関から順番に観て行きました。
オリジナル木製玄関引戸を開けると
書棚空間に迎えられ、
書棚の向こうにメインの住空間が広がります。

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◆寝室とリビング
シナ合板で丁寧にオリジナル造作された書棚を確認。
ご夫妻には、あらためて気に入って頂きました。
寝室とリビングを仕切る「4枚引込み戸」も
上手くすっきり納まりました。
書棚と同じシナ合板の風合いを活かしてます。

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◆キッチンなどの取り扱い説明。
システムキッチンを採用しているので、
他の機器と合わせ、専門スタッフの方に、
メンテナンスの概要をご説明頂きました。助かります。

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◆オリジナル造作の確認。
片引き戸、引込み戸、建具枠、敷居、床材、巾木、
書棚など、オリジナルの造作がせめぎ合う場所。
しっかり造って頂きました。

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◆トイレの片引き戸
他建具共通。木製で通しのミゾを設けた
オリジナル片引き戸。製作は信濃町の
「中村木工所」です。鍵部分もバッチリ。

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◆2階の造作
吹抜けに面する造作は、柱に注目です。
通常隠れてしまうか、処理された材を採用しますが、
あえて、構造柱の番付の字をそのまま残しています。
ちょっとしたことなのですが、施主ご夫妻と
このようなユーモアを共有出来たことが、
とっても嬉しいです。

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◆川の水面を望む窓
色々工夫したつもりの設計ですが、窓から見える
この景色があれば、結局何もいらないのかも。笑
素敵な自然環境を楽しむ住まいになりました。

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◆工事の終了と施主のサイン
住まいの鍵、竣工図書、取り扱い説明書など受領。
施主及び設計・監理者の古川でサインと押印。
以上、ありがとうございました!!

「図書館のある家」 完了検査が終了しました。

2015年02月17日

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◆完了検査を待つ、ちょっと緊張の住まい?!笑

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◆長野市建築指導課の方々による現場検査の様子

新築住宅「図書館のある家」。

長野市による完了検査に立会いました。
大きな指摘なく、無事終了。
後日「完了済証」を受領し、以上をもって法的に
本体工事は完成です。
関係の皆さまに良い報告ができ、嬉しく思います。
ありがとうございました。

検査後、やむを得ずついた汚れやキズ、スキマ
などのチェック。各設備の働き具合など、
設計・監理者として、全体の検査を
させて頂きました(設計者検査)。

一方、残っている外構工事は、順調に進行中。
例えば、屋内外を繋ぐ南側木デッキテラスは、
下地となる土間コンクリートが仕上がり
あとは、スノコ状の浮き床となる
木デッキを仕上げていく工程。
工事の皆さま、よろしくお願い致します。

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「図書館のある家」 足場解体で姿を現しました。

2015年01月29日

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新築住宅「図書館のある家」。

外部足場が解体され、ついに姿を現しました!

アプローチ空間となる

ポーチやスロープ、

伸びやかな環境を活かした

広い木デッキテラスなど、

屋内外を繋ぐ外構工事に入って参ります。

飯島建設 灰谷さん写真ありがとうございました。

 

「図書館のある家」 書棚の完成。

2015年01月17日

 
図書館のある家」は、テーマとなっている書棚が概ね完成し
飯島建設 担当灰谷さんより、施工状況のスナップ写真を
送って頂きました。

主にシナ合板で構成している書棚は、汚れ防止にクリア塗料を
薄くかけた仕上げです。
白を基調としたシンプルな屋内空間に、
温かみと味わいが際立つよう、意図しています。

屋内のオリジナル建具も、同じ考えでシナ合板の同様仕上予定。
さらに楽しみです。

◆寝室の書棚。一部飾棚になっています。
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◆居間吹抜けのジャンボ書棚。しっかりおさめて頂きました。
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「図書館のある家」 屋内造作&オリジナル建具打合せ。

2014年12月29日

 
雪がまう新築住宅「図書館のある家」。

施主+施工+設計の3者で現場集合。
年内工事状況と、年明け後の工程を皆で確認しました。

外壁の一部に採用した木板貼りも完成。
「図面では良く分からなかった」という正直なご感想と共に、
施主ご家族、施工の飯島建設皆さまには
「いい雰囲気ですね!」とお褒めの言葉を頂きました!
嬉しいことです。

屋内の造り付け家具や、オリジナル建具の方針など
ざっくばらんに打合せが出来て良かったです。
ご家族皆さま、飯島建設 灰谷さん、宮入さん、
年末のお忙しいところ、ありがとうございました。
~良いお年を、お迎え下さい!

◆施主ご家族は、東京から雪景色の長野へ到着。
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◆外壁一部に採用した木板貼り完成(レッドシダー板材)。
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◆高い天井の居間を中心に皆で施工状況を確認。
 年明け早々、壁面に大きな書棚が設置される予定。
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「図書館のある家」 屋根仕上げ確認&電気工事打合せ。

2014年11月27日

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新築住宅「図書館のある家」。

現場では、長野でおきた地震の影響は無く、まずは安心。
屋根完成ということで、
足場の一番高いところから仕上げ面の状況や、
壁と取り合う軒先などの、施工状況を確認。

屋根仕上げは、
ガルバリウム鋼板タテハゼ葺き0.4mm厚、シルバー色。
先端を、シャープな形状におさめて頂きました。
下端は、雪止めをしっかり設置して頂き、
今後の雪対策も万全です。

河川敷に面する本体。
木々の間から、目前の河川のきらめきが見えて、
とてもきれいでした。

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屋内では、下地の石膏ボードを張りめぐらす前に
必要な、電気設備工事の打合せでした。
・配線ルート
・換気口
・住宅用火災警報器
・エアコンや照明器具の詳細位置。
・コンセントやスイッチなど、パネル位置も確認。

工事関係の皆さま、大変お疲れ様でした!

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【家具と建築の模型展】11月22日~12月28日 @BoConcept横浜店

2014年11月22日

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建築家ギャラリー『AAスタジオ』と
デンマ-クのインテリアブランド『BoConcept』の共同企画展。

BoConcept横浜店内、実際の商品で、体験出来る家具の近くに、
その家具のミニチュアを配置した住まいの模型を展示する
という、はじめての試みです。

同時開催として、週末には各建築家が交代で店内に在中。
建築デザインのご相談をお受けさせて頂きます。
古川達也は、12月14日(日)担当。
会場でお待ちしております。

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◆家具の中に住まいの模型を展示

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◆1/50模型とプロフィールパネル(古川展示)

 

古川制作の模型をご紹介致します。

住まいの模型は、現在建設中「図書館のある家」。
この中にBoConcept家具4種類を配置しました。
◆Lugoテーブル(ダイニングテーブル)
◆Zorroハイバックチェア(ダイニングチェア)
◆Fargoソファ(リビングソフア)
◆Cartagenaネストテーブル(コーヒーテーブル)

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BoConceptリビング家具の1/50ミニチュア制作

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◆「図書館のある家」とBoConcept家具

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◆リビングの奥に寝室が見える。

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◆リビングは書棚のある高い天井が特徴。

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◆天井高をおさえた寝室からリビングを望む。

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◆広いテラスに面した開放的なリビング。

「図書館のある家」 屋内外の仕上げ現場打合せ。

2014年10月28日

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◆新幹線から在来線のワンマン列車「しなの鉄道」に乗り換え
 最寄り駅へ向かう。

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◆JR安茂里駅下車。目の前の国道を20分歩き、いざ現場へ!
 山に囲まれ、まさに長野へ来たなあ~と、実感する風景です。
 

新築住宅「図書館のある家」。

屋内外の仕上げについて、施主・施工・設計の3者で
現場集合し、打合せを行いました。
飯島建設現場監督:灰谷さんが、屋内外概ね全ての仕上げ
についてカタログやサンプルを現場に搬入。
素材感や色の違いによる数種のサンプルから一つを
最終決定する方法です。

屋内各場所の床・壁・天井や、造作家具。
屋外は、既に外壁仕上げは決まっていましたが、関係する
端部の板金や、一部木質素材を使う部分の方針も確認。

施主ご夫妻に、実際採用する場所で佇んで頂き、
空間の雰囲気を感じて頂きながら打合せが進行。
直ぐに決まるものが殆んどでしたが、
少々皆で迷いながら、決まった仕上げもありました。

こうして決定した仕上げは、
きっと忘れがたく、記憶に刻まれるものと想像します。
皆さまお疲れさまでした。

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◆足場シートに隠れた外観。屋根のラインが見え隠れ。。

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◆リビングダイニングの吹抜けを見上げる。

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◆犀川の川面を眺める2階窓と、河川敷の緑景を楽しむ1階窓。

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◆サンプルで検討中の、私と施主ご夫妻。
 灰谷さん、スナップ撮影ありがとうございました。