『根岸小学校 放課後キッズクラブ』 竣工スナップ写真

2017年06月24日

 

『根岸小学校 放課後キッズクラブ』

<概要>
横浜市こども青少年局と建築局施設整備課による、小学校校舎内の児童福祉施設(教育施設内の福祉施設)。平成31年度までに横浜市全ての小学校(341校)で開設を目指している「放課後キッズクラブ」事業です。放課後の遊び場であり生活の場であることをテーマとし、1年生から6年生までの子供たちが、楽しく安全に過ごせる施設として設計。横浜市の詳細な標準仕様に学びながら、学校ごとの個別事情や環境を活かした施設づくりが求められました。本件は既存の理科室からキッズクラブへのリノベーション。校長先生、キッズクラブ運営スタッフ、横浜市ご担当皆さまとの事前意見交換や合同調査を実施。地域で子供たちを見守り育てる視点、活用出来る建築や設備を余すことなく活かしつつ新しい機能を盛込む取組み。関係機関の枠を超え知恵を出し合い、公共空間を無駄なく有意義なかたちで実現する一つのモデルとして位置付けられるプロジェクトです。

場所:神奈川県横浜市   
用途:放課後キッズクラブ(児童福祉施設)
   理科室からキッズクラブ教室へ改修
構造:鉄骨造+RC造2階建て
   1階部分の改修(2階は体育館)
敷地面積:7877㎡(2382坪)
居室面積:126㎡(38坪)
建築設計:横浜市建築局施設整備課
     ken-ken有限会社
     古川都市建築計画
設備設計:アーバンクルー
積算:オガコストプランニング
施工:株式会社大勝
写真:古川達也
 

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内装仕上げ概要
床:仕上 発泡系下地シート厚3mmの上ビニル床シート貼り厚2.8mm
  下地 合板厚12mm乾式二重床システム既存のまま(一部補修)
壁:仕上 シナ合板の上EP-G※既存のまま(一部補修)
  下地 LGS厚65グラスウール敷込の上石膏ボード厚12.5+12.5mm
天井:仕上 有効石膏ボード厚9mm既存のまま(一部補修)
収納棚:本体棚板ともシナ合板面材・国産杉芯材厚25mmの上UC
※EP-G:つや有合成樹脂 エマルションペイント塗装
※UC:ウレタンクリア塗装
※床の置型カラー・マットは計画で想定し運営により配置

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既存理科室の実験器具洗い場や、旧型の授業用モニターなど不必要となる部分を撤去。新設のランドセル棚やクツ箱など
の収納棚は、過不足ないよう横浜市の指導に基づき、横浜市立小・中学校標準図の仕様に準拠し配置しています。
理科室は、同じ校舎内に移動新設
 

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理科実験道具などの教材収納棚を温存。授業で活用されたスライド式のホワイトボードは、子供たちの創作作品やイベントに合わせた飾り付けが出来る壁面として、そのまま再利用しています。居住性を高めるエアコンの設置は、将来の用途変更など柔軟に対応出来るよう、脱着し易い場所、建物構造に最も負担を掛けない場所など関係者による入念な調査の積み上げから決定しています。
 

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横浜市こども青少年局の要領標準に、手洗いシンク設置は無い。本件運営スタッフの希望から、手洗いシンクを設置。校内で不要となったシンクの再利用品を採用、運営上の合理的配置など、関係者間の柔軟な意見交換から実現しています。
 

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既存理科室の準備室を、事務スペースに改修。木製の間仕切りを温存しフル活用することで、視界を妨げず合理的な管理運営が出来る空間です。スタッフロッカー棚や書類棚など旧施設で使っていた備品をそのまま移設。コスト縮減や運営上の混乱がないメリットを活かしています。好例としてご評価頂き、他校で予定している施設整備の関係者による見学会が行われているとのこと。
 

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横浜市は「旧はまっ子ふれあいスクール」から「放課後キッズクラブ」への転換を順次進めています。以前との大きな違いは、子供たちの滞在可能時間延長で、食事提供が出来ること。標準的なミニキッチン設置が決められています。
 

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小学校敷地内、子供たちや迎えの親御さんの放課後アプローチ動線として外構を整備。放課後の学校開放にともなう夜間照明や防犯セキュリティ計画など、ハード面、運営面、様々な角度から協議を重ね、より良いかたちを実現しています。
 

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本施設は1階。2階体育館利用との動線、他施設との連携した活用を想定。長い目でみた自由度や融通性、多目的性が確保された施設となりました。

 

敷地ブレインストーミング @家づくり外構計画

2017年03月28日

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敷地ブレインストーミング @家づくり外構計画

ブレインスト―ミングとは、複数名で同時にアイディアを
出し合い、意見の連鎖や相互作用を促すことで、
新たな工夫や発想を誘発する機会を設けることいいます。

名付けて、敷地ブレインストーミング!
私たち古川都市建築計画一級建築士事務所では、
どのプロジェクトでも、クライアントや設計・建設関係者
など、状況に合わせて現地集合。計画中の敷地や現地環境
に身を置き、細かな決めごとなく自由、ざっくばらんに
意見を出し合う機会を、必ず設けています。
図面や資料だけでなく、直接身体で感じる生の情報が、
とても大切だと考えているからです。

基礎コンクリート工事が終了した「クラフトマンの家
では、設計当初からこれまで4回行ってきた、
敷地ブレンスト―ミングを、庭・駐車スペースなど
主に外構計画をテーマに3者で行いました。
建物本体の施主・施工 中山建設 中山さん
植栽・外構計画の担当 草のよしだや 吉田さん
建築設計の担当 古川都市建築計画 古川

明確な目的をもった現場監理とは別に、全く自由に
気が付いたことを意見交換する場です。
土を踏む感触、身体で感じる傾斜や、風景の見え方など
互いに様々な気付きがあり、話がつきません。
現地で自生するツクシを発見して、自然で懐かしい
感じがあるといいね、という意見から
訪れる人が草花を植えたくなる、作物を育てたくなる、
参加したくなるような庭にしたい、というアイディア
も出ました。

わたくし古川が描いた、外構イメージスケッチを皆で
持ち歩き、スケッチと現地を見比べながら
意見やアイディアを出し合い、新たな計画のきっかけ
とする機会とした敷地ブレンストーミング。
植栽・外構計画の担当 吉田さんによる
さらに進化した、外構計画提案となると思います。

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◆古川が描いた、外構イメージスケッチを皆で持ち歩き
 スケッチで描かれた場所に佇みながら感じる感覚や
 アイディアを出し合う、敷地ブレンスト―ミングと
 なりました。
 

※合わせてご覧下さい。
基礎工事と残土&ランドスケープ

 

『家具・小物を表現した模型』実施設計へ

2016年10月30日

 

『家具・小物を表現した模型』実施設計へ

設計時に製作しているイメージ模型。
私の場合イメージ模型は、設計の比較的早い段階で、
手を動かしながら、目指すイメージを模索するための
表現手段。プロジェクトの性格に合わせ、部分や全体など
様々な大きさで製作しています。

川崎市の新築住宅計画『心地よい風と緑のある家』では、
具体的な家具・小物等を表現した模型を製作しました。
実は、設計を始める前から、施主ご夫妻の具体的な居場所
イメージが比較的明確でした。玄関土間と繋がる子供たち
の空間は置き家具や建具等で、融通のきく多目的空間と
したい。居間は座ってくつろぐ時に感じる高い天井、
バルコニーを介して緑景が常に見渡せる。バルコニーには
椅子テーブルを置いて目前の緑を楽しみながら
気軽に食事をしたい。キッチン近くには子供が勉強したり
家事や書きものが出来るコーナーが欲しい、等々。

つまりご家族にとって、建物の色・形よりも、暮らしの
中でやってみたい諸活動が、ちゃんと出来る空間であるか
が最重要課題でした。従って、この住まいの模型では、
家具・小物や植栽などを入れることで、具体的所作や
活動が、鮮明にイメージ出来るよう工夫しています。
本件は、この模型の確認をもって基本設計から
実施設計へ以降。設備や構造検討などの連携・打合せにも
分かり易いこの模型が大活躍です。関係の皆さまに
空間の具体的利活用を知って頂き、各々必要な調整を
ご提案頂ける効果も感じています。

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◆製作途中(下)の状況と比較。家具等を入れた模型
(上)では各所で出来る所作が、より想像出来ます。

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◆道路側住まいの正面。日々の行来で目にする家庭菜園
 が楽しい。

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◆実際には体験出来ない上空からの視点。施主ご家族と
 共に緑地と向き合うバルコニーを、強く意識しました。

 

『心地よい風と緑のある家』概要

豊かな緑地帯に面した静かな住環境です。1階は広い
土間と繋がる多目的なスペース。客室や寝室として活用
します。2階は屋根形状を活かした伸びやかな居間。
どこにいても風がぬけ、緑が楽しめる住まいです。

建物用途:住宅
構造規模:木造2階建て
敷地面積:149㎡(45坪)
建築面積:62㎡(19坪)
延床面積:104㎡(31坪)
所在地:川崎市

設計:古川都市建築計画一級建築士事務所 古川達也

 

新築住宅計画「雪深い町の家」イメージモデル

2016年03月29日

 

新築住宅計画「雪深い町の家」イメージモデル

雪深い町で快適に住まう工夫がテーマとなった
「雪深い町の家」では、
設計時に1/50イメージモデル※を製作。

可能な限り屋根の雪下ろし作業の無いよう、
自然落雪する片流れの勾配屋根。
厳しい冬を快適に過ごすための空間として
薪ストーブのある「縁側サンルーム」の提案。等々
模型で表現することで、大事なことがより
鮮明に確認出来たように思います。

※イメージモデル
設計時、施主ご家族やプロジェクトの関係者間で
出来るだけ空間イメージを共有するため、
その都度状況に応じた密度や大きさで製作する
簡単な模型。

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◆アプローチ方面からみる。玄関前に風除室を設けます。

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◆薪ストーブの煙突が住まいの顔となっています。

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◆自然落雪の勾配をいかした小屋裏収納。縁側サンルーム
 は、自然光を沢山取り入れるため、上部の荷重を軽減し
 開口部を大きくする構成としています。

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◆冬の物干し、シイタケや干柿の乾燥、炎を楽しむゆとり、
 暮らしを楽しむ、縁側サンルームの様子。

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◆キッチン方面からみるリビングダイニング。縁側サンルーム
 との境は、引戸で仕切ることが出来るようになります。