『家具・小物を表現した模型』実施設計へ

2016年10月30日

 

『家具・小物を表現した模型』実施設計へ

設計時に製作しているイメージ模型。
私の場合イメージ模型は、設計の比較的早い段階で、
手を動かしながら、目指すイメージを模索するための
表現手段。プロジェクトの性格に合わせ、部分や全体など
様々な大きさで製作しています。

川崎市の新築住宅計画『心地よい風と緑のある家』では、
具体的な家具・小物等を表現した模型を製作しました。
実は、設計を始める前から、施主ご夫妻の具体的な居場所
イメージが比較的明確でした。玄関土間と繋がる子供たち
の空間は置き家具や建具等で、融通のきく多目的空間と
したい。居間は座ってくつろぐ時に感じる高い天井、
バルコニーを介して緑景が常に見渡せる。バルコニーには
椅子テーブルを置いて目前の緑を楽しみながら
気軽に食事をしたい。キッチン近くには子供が勉強したり
家事や書きものが出来るコーナーが欲しい、等々。

つまりご家族にとって、建物の色・形よりも、暮らしの
中でやってみたい諸活動が、ちゃんと出来る空間であるか
が最重要課題でした。従って、この住まいの模型では、
家具・小物や植栽などを入れることで、具体的所作や
活動が、鮮明にイメージ出来るよう工夫しています。
本件は、この模型の確認をもって基本設計から
実施設計へ以降。設備や構造検討などの連携・打合せにも
分かり易いこの模型が大活躍です。関係の皆さまに
空間の具体的利活用を知って頂き、各々必要な調整を
ご提案頂ける効果も感じています。

心地よい風と緑のある家001
心地よい風と緑のある家002
◆製作途中(下)の状況と比較。家具等を入れた模型
(上)では各所で出来る所作が、より想像出来ます。

心地よい風と緑のある家004
◆道路側住まいの正面。日々の行来で目にする家庭菜園
 が楽しい。

心地よい風と緑のある家003
◆実際には体験出来ない上空からの視点。施主ご家族と
 共に緑地と向き合うバルコニーを、強く意識しました。

 

『心地よい風と緑のある家』概要

豊かな緑地帯に面した静かな住環境です。1階は広い
土間と繋がる多目的なスペース。客室や寝室として活用
します。2階は屋根形状を活かした伸びやかな居間。
どこにいても風がぬけ、緑が楽しめる住まいです。

建物用途:住宅
構造規模:木造2階建て
敷地面積:149㎡(45坪)
建築面積:62㎡(19坪)
延床面積:104㎡(31坪)
所在地:川崎市

設計:古川都市建築計画一級建築士事務所 古川達也

 

実施設計で必要な敷地の採寸 @木造住宅の家づくり

2016年10月2日

 

実施設計で必要な敷地の採寸 @木造住宅の家づくり

家づくりに向けた基本的な方向性を決める「基本設計」。
建設に向けた詳細をつめる設計が「実施設計」です。
基本設計に必要な敷地形状は、土地の大きさや方角、
地盤レベルなど、測量図によってかなり網羅できますが、
実施設計では、敷地境界にある塀の仕様や大きさ、
道路からの給排水引込の有無や位置等々、測量図にない
多くの情報が必要になります。
不足情報は、どうするのか?
敷地に足を運び自ら調査採寸です。
時間のかかる、地道な情報収集が、ほぼ全ての設計者の
日常であることは、一般に意外と知られていない
ことかもしれません。

同時期の実施設計となりました、
新築ショーホーム計画「クラフトマンの家」では、
敷地際の擁壁高さをメジャーで採寸。実はこのメジャーは
常に持ち歩いています。
新築住宅計画「心地よい風と緑のある家」では、
施工担当の中山建設 中山さんにご協力頂き、測量図で
追い切れていなかった、土地の傾きや隣地の地盤レベルなど
を専門の計器で測定して頂きました。

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◆古川による、メジャーを使った現地擁壁採寸の様子。
 (撮影:中山建設)

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◆中山建設 中山さんによる、計器を使った地盤レベル測定。

 

新築住宅計画「心地よい風と緑のある家」基本設計

2016年09月10日

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◆施主ご家族の希望により、プロジェクトのはじめから、施主・施工・設計
の3者で知恵を出し合いながら家づくりを進めています。

新築住宅計画「心地よい風と緑のある家」基本設計

川崎市の新築住宅計画「心地よい風と緑のある家」は、
基本的な空間構成・屋内外仕様・概算工事費を確認・検討する
基本設計が大詰めです。

敷地に近接する緑地帯の豊かな緑を、最大限に楽しめることを軸に、
アレコレ詰め込み過ぎる複雑なつくりにしない、シンプルな空間。
住まい手が、暮らしながら工夫できる、自由度の高い住まいを
目指しています。

着工のスケジュールから、比較的早いペースで案を決めていく
プロジェクトです。数週間に一度のペースで、施主・施工・設計の3者
が集合。集中して打合せを重ねています。

立体的なイメージが良くわかる模型を、皆でつねに確認しながら進行。
目指すコンセプトを共有し、本当に必要なもの、本当に必要なこと
を整理していく打合せといえます。限られたスケジュール意識から、
中途半端に手戻る意見は、誰からも出ません。
大変魅力ある家づくりとなると感じています。

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◆案が決まる前に早い段階で1/50模型を製作。基本設計で製作する
模型は、プロジェクト毎で違いがでます。積み上げの深度や進捗に
より、1/100・1/50など臨機応変にスケールを選択して製作します。

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◆屋内の、どこからも緑景を最大限に楽しめる計画を目指します。

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◆空間提案を皆が共有出来るよう家具を配置しています。

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◆隣接する緑地帯の豊かな緑が印象的な敷地。とても静かな住環境です。

新築住宅計画「ぐるっと回れる家(仮称)」基本設計

2016年08月24日

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◆建て替え予定のご自宅リビングで、模型を見ながら打合せ。

新築住宅計画「ぐるっと回れる家(仮称)」基本設計

横浜市都筑区の新築住宅計画「ぐるっと回れる家(仮称)」は
基本設計が進行中。
屋内外とも出来るだけ行き止まりなく、ゆとりと自由度を
生み出すよう、ぐるっと回れる空間の工夫が特徴です。

建て替え予定の、施主ご家族が住まう住宅のリビングに
施工担当の中山建設 中山さんとご一緒におじゃまし、
2回目の打合せ。
縮尺1/100のイメージモデルを作製し、空間全体の
方向性を整理・検討。打合せに持参しました。

建て替え場所の現地で打合せをしているので、
模型を手に持ち、方位を合わせ至近距離で眺めると、
自然光の入り方が、まさに実際の様子と同様となり、
とてもイメージがつかみ易い。
様々な角度や距離で見て頂き、主要な空間イメージが、
皆でかなり共有出来たように思います。

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◆窓から入る自然光がそのまま模型にリアルな明るさと陰影を
生み出します。施主ご主人が手持ちで実際の方角に合わせ、
模型の空間を、至近距離で体験中。

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◆図面と模型を見比べながら対話。施主ご夫妻の率直な感想を
お聞きすることが出来ました。

1/100イメージモデル
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◆建物と外構を別々で考えるのでなく、連続した空間として
常に切れ目なく考えて参ります。
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◆リビングと庭を繋ぐテラスは、屋内の延長として、庭の延長
として、心地良い中間的な空間となります。
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◆道路境界では、道行く人の視線を考慮し、開放性と
プライバシーを確保する木フェンスを構想。
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◆敷地のレベル差を把握し、スロープを設けるなど、将来の
バリアフリー動線と日常の利活用のバランスを計画します。
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◆2面が道路に面する南北に長い敷地です。現在の住まい方
の良い点は受け継ぎ、より快適なアプローチを提案します。
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◆北側の駐車スペース側は、キャンプ道具などの出し入れ等
アウトドアライフと住まいの関係を整え使いやすく考えます。
1階の壁を取っているのは、至近距離でみることで、居室
から庭を眺めるイメージを体験するためです。
~小さな模型ですが、実は、かなりリアルに体験出来ます。
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◆住まいの中心に階段を配置。上下階空間の繋がりを生むと
同時に、ぐるっと回れる空間性のかなめとなります。

照明アイディア打合せ

2016年03月21日

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新築住宅計画「中庭ガレージの家
照明アイディア打合せを行いました。
場所は有限会社STYLEです。

照明デザイナー久保隆文さんの声掛けで
関係者集合。
久保さんのアイディアスケッチと
お持ち頂いた、照明器具の実物サンプル
などを前に皆で意見交換しました。

本件は、構造と意匠と照明が
互いになくてはならない関係として
丁寧に調整しあい空間化すること
を重視した住まいとなります。
 

さて、(仮称)中庭ガレージの家は
基本設計がまとまり、明確に
中庭&ガレージを軸とした計画として
実施設計に入る段階となりました。

中庭ガレージの家
楽しみです!

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新築住宅「緑景の家」 イメージモデル。

2015年03月18日

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新築住宅「緑景の家」イメージモデル

緑豊かな環境を活かしたコンパクトな3世帯住宅です。
地上階中央が、玄関部分で世帯ごとに分かれ、2階では
建具で互いを仕切り、連続したり、距離をおいたり、
将来の変化に対応する、フレキシブルな住空間と
なります。

現在は基本設計中。
実施設計前の準備設計として、案の方向性が決まりつつ
あるなか、同時進行でイメージモデルも製作しています。
図面と行き来する検討はもちろん、施主や施工者との
打合せでは、立体的なイメージを共有することに、
とても役立っていると思っています。

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◆全ての居室から緑景が楽しめます。
地上の木デッキテラスは、施主自ら生み出す
セルフビルド。暮らしながら製作することを、今から
楽しみにされています。 

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◆子世帯の寝室はロフト付き。
コンパクトな住まいの収納問題を解消するだけでなく、
空間の広がりを生み、心地良さに繋がるよう工夫
しています。

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◆イメージモデルは、あくまで検討用の模型。
カッターやハサミが必須。
模型のかたちは、常に現在進行形です。
細かいことに捉われ過ぎず、最も重要なコンセプト
を整理します。開口部や屋根のプロポーション、
緑と建築の関係、凹凸や方角による陰影イメージなど、
手を動かしながら、意外な気付きもあります。

リフォーム住宅「縁側サロンのある家」 基本設計。

2014年12月25日

 
リフォーム住宅「縁側サロンのある家」。

築34年(1980年竣工)木造2階建て一戸建て住宅の
リフォーム計画です。地域の子供たちや親しい方々の
来客が多いお住まい。玄関近くの一室を、屋内外が
連続する縁側のようなサロンとして、気軽に来客を
お迎えできるスペースに修繕。将来は車椅子介助なども
対応する主寝室になる計画です。新しい形のバリアフリー
提案となります。

住宅リフォーム基本設計とは?

◆背景
住まいの劣化、ご家族の独立による暮らし方の変化、
今後の暮らしにおけるバリヤフリー化など、
緊急性はないのだけれど、リフォームによって
安心で快適な住まいになったら嬉しい!
と誰もが考えるのですが、その一歩が中々
踏み出せないのが現状です。

◆そこで、
ざっくり、ご家族と共にリフォーム案を考え、図面化。
ざっくり、工事費や工事期間などを算出。
それが、「リフォーム基本設計」です。
実際に着手する前の検討材料となりますので、
お身内と相談したり、生活設計等のきっかけとして、
ご好評頂いております。
実例も、紹介出来ますので、気軽にご相談下さい。 
古川達也

◆縁側サロンのある家「基本設計」資料が概ね完成。
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◆工事費概算の算出のため、今回はSTYLE 田代さんと現地訪問。
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震災復興リフォーム住宅「地域に残す家」 が着工しました。

2014年11月3日

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◆地をはうようなデザイン「はやぶさ」で横浜から仙台へ向かう。

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◆乗車前清掃の表示。震災復興を願うメッセージと受け止め、
 やはり何かを感じました。「がんばるぞ!日本」
 

311東日本大震災により、半壊判定となった仙台市内の
お住まいを修繕し、耐震性・機能性・快適性を高め、
再びご家族が楽しく心地良く暮らすことの出来る住空間に
再生する計画が進行中です。

ご縁あって、古川都市建築計画では「基本設計」を担当。
経済性・合理性を超え、施主ご家族が望まれた町・住まいへの
愛着を共有したリフォーム計画を追求して参りました。

実施設計及び施工は、地元の株式会社気仙沼工務店様が担当。
基本設計の考えを軸としながら、多くの実績と技術力により、
地域密着のモデルケースとして、無事着工を迎えました。

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◆仙台の着工現場にて、左から古川と気仙沼工務店様の佐藤親子。
 お二人からは解体して分かったことや、歴史、伝統工法など、
 現場を一緒にまわりながら、沢山ご指導頂きました。
 (施主によるスナップ写真。ありがとうございました!)
 

施主ご家族のご要望により、古川都市建築計画では、
現場進行アドバイザーとして、要所で工事に立ち会う方法を採用。
バリアフリー性・意匠性・地域伝統の継承・補助金の活用など、
ひとつの住まいを超え、震災からの復興と、
広く地域の町づくり提案を視野に入れたプロジェクトと考えます。
施主・施工・設計など各関係者が様々な立場で意見を出し合い
バランスの取れた再生工事となるよう進んでいます。

既に、屋内の床・壁・天井の仕上げが丁寧に解体され、
足元強化として採用することになった、べた基礎工事の
配筋状況等を確認させて頂きました。~順調です。

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◆配筋や土台アンカーボルトなど基礎コンクリート打設前の確認。

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◆足りない部分を補い残せる部分は最大限活かす方針を追求します。