路地と、野菜と、段ボール箱が奏でる空間?!

2014年07月1日

いつもの散歩道。

安くて新鮮な野菜や果物。
路地に面する八百屋さんの店先です。

路地と、野菜と、段ボール箱が奏でるユルイ空間。
ルールなきルール。美学なき美学。
当事者ではないので、あくまで勝手な思いですが、
定規で計らない空間に癒されます。

街の防災・防火も問われる昨今、目が行き届いて
いるからこそ、成り立っているとも言えます。
交通量の多い道路だったら、上手くいかないし、
もしかして奇跡の空間では?

まず近くに来ると既に路地では、
八百屋さんの甘い香りがしてきます。
そこで、さらに重要なのが、
段ボール箱を使った露店の仮設売場。
香りと共に、お店へいざなう効果ありです。

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野菜の入荷に必要な段ボール箱が
そのまま、野菜の売り台なので経済的。
たためば省スペースに対応。
軽くて丈夫、少々湿ってもへこたれません。

頑丈な台など設けたら、片付けやお掃除など
メンテナンスも大変ですが、
段ボール箱なら何かとスムーズなはず。
なんと、お客様に箱ごとお渡しも可能です。笑

大事な点がもう一つ。
アスファルトの路面と、野菜の間にある
台としての段ボール箱は、そもそも生成りの紙製。
ガチガチ鳴らない素材感で実にソフトな感触。
見方によっては、路地際のやわらかい
土から、野菜がはえているような?笑

路地と、野菜と、段ボール箱。
ここでは、不思議と相性がイイように思います。

 

称名寺いざなうトンネル空間

2013年11月23日

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自然の地形に、うがたれたトンネル。
特に、双方を繋ぐ目的によって出来たトンネル空間は、
ドラマチックで実に魅力的です。

神奈川県立金沢文庫と、浄土庭園が魅力の名所「称名寺」を繋ぐ
20mほどのトンネル空間を体験しました。
称名寺へのメインアプローチは、正門となる赤門からが
有名なのですが、このトンネルをくぐり
光り輝く庭園に出るコースも中々オススメです。

トンネル内の壁面には、地域ゆかりの資料や絵画など、
ほどよい展示あり。薄暗さとあいまって、
感覚的に歴史を感じる事が出来るよう工夫されています。

トンネルにいざなわれ、浄土庭園の世界へ!
日本の橋100選に選ばれた太鼓橋が美しい。
実は、トンネルを歩むと真正面に太鼓橋が見える構図です。
おそらく偶然ではないように思いました。
だとしたら、すばらしい構想力ですね。

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