店舗併用住宅のプロジェクトが始まります

2024年04月14日

半年前にお会いし、自営の店舗と自宅が一つになった店舗併用住宅の建設を希望されていたご家族。店舗はご主人実家の家業であるコーヒー豆の焙煎販売を主としたコーヒー店です。建設場所は千葉県袖ケ浦市。土地探しや暮らしの目差すところなど、互いの意見交換を少しずつ重ね、本日設計のご依頼を頂くことになり横浜市内のご自宅へ伺いました。

設計の進め方や期間等の確認だけでなく、施工者選定や現場が着工し竣工するまで設計の主旨が現場に反映されることを見きわめる現場監理も含めた「設計・監理」のご契約をさせて頂きました。ありがとうございます。頑張って参ります。

早速、設計の初回打合せとして、店舗に求めること、住まいに求めること、ハンデキャップのある娘さんのこと、成長期の息子さんのこと、遠方に住まうご主人のお母様との二世帯住宅であることなど、しっかり意見交換。言葉で伝わりにくい内容は、雑誌の実例を見たり、互いに図や絵を描いて伝達したり、とても有意義な時間となりました。


ご主人と設計・監理契約をかわす場面。奥様に撮影頂きました。ありがとうございます!


互いに図や絵を描いて伝達。奥様がスケッチで意図をお話ししている様子。


休憩で頂いた美味しいコーヒー。このコーヒーを提供する店舗を計画します。
 

※本計画は、首都圏の建築家有志で集まり2011年から定期的に、展示相談会や住まいづくりの情報発信をしている「建築家31会」へご相談頂いたお客様ご家族のプロジェクトになります。
 

週末相談会(無料)のお知らせです。11月3日(土)13時から17時

2018年10月30日


 

週末相談会(無料)のお知らせ

定期的に行っている建築家31会(ケンチクカサンイチカイ)
家づくり週末相談会(無料)のお知らせです。
ご利用頂き易い週末11月3日(土)13時から17時まで
古川都市建築計画一級建築士事務所にて、わたくし古川
も担当します。特に横浜方面お近くの地域の皆さま、
住宅にアトリエやクリニック、ガレージや趣味室等
を併設したい複合的な居住空間をお考えの皆さま、
様々な実例と共に、魅力やコツをお話します。
是非気軽にお出掛け頂き、ご相談下さいね。
古川達也

◆企画の概要
東京・神奈川・埼玉の各地域に事務所を構える建築家が、
各々自身の事務所内で待機し、皆さまの住まいの新築や
リフォーム・リノベーション、賃貸住宅や医院・クリニック
の新築など、住まいや建築にまつわる様々な相談に直接
お答えする、とてもお得な企画です。
詳わしくは、建築家31会ホームページでご予約頂くか
又は、古川都市建築計画までお問合せ下さい。

◆ご相談スペース
ご相談頂きます場所は、打合せや模型製作などを、
いつも行っているスペースです。
大きなテーブルで、気兼ねなくお話し頂けます。
参考資料や参考模型なども、たくさんございます。

 

木陰のある「立ち寄りベンチ」♪

2016年08月14日

20160814永く楽しむ家ベンチ1
 

木陰のある「立ち寄りベンチ」♪

 

住まいの敷地と道路のちょうど境に設けた木製ベンチ。
花壇の可愛らしい花。背の高い植栽による木陰。
街並みを和らげ、道行く人々が、ちょっと荷物を
置いたり休んだり。。
どうぞご自由にお座り下さい、と語りかける場所。
誰もが心地良く利活用出来る、
ユニバーサルデザインを目指した街角です。

これは、古川都市建築計画で設計しました
永く楽しむ家」の外構で、
「立ち寄りベンチ」と名付けています。
お住まいのご家族から、嬉しいスナップ写真を
送って頂いたので、ご紹介させて頂きました。

ささやかでも、住まいが街に開くと素敵ですね。

20160814永く楽しむ家ベンチ2

木馬のレイズドベッド @馬の博物館ユニバーサルデザイン

2016年05月12日

IMG_1407

根岸森林公園となりの「馬の博物館」前、
レンガタイル敷きの正面アプローチに
馬の形をした木製の花壇が置いてあります。

親子の馬が、
それぞれにお花を背負って会話をしているようです。
微笑ましい、素朴なオブジェ。
レイズドベッド※として
とても丁寧に作られています。

地面に育つ草花を少し上にあげ
様々な人々が、気軽に観察したり香りを楽しんだり
楽しみの幅を広げていると言えます。
嬉しいですね。

※レイズドベッド:
一般に、レンガや石で囲い床面を高くした花壇のこと。
腰をかがめず手が届くこと、例えば車椅子利用の方も
観賞したり手入れしたり出来ることを意図しています。
小さなお子様からご高齢者など、出来るだけ多くの方が、
草花や菜園を楽しめるよう配慮した
ユニバ-サルデザインの考え方と言えます。

IMG_1401

震災再生リフォーム住宅「永く楽しむ家」 事例紹介

2016年04月30日

 

『 永く楽しむ家 』
 

<建築概要>
2014年11月22日に発生した、長野県神城断層地震により被災した一戸建て住宅を、全改築する震災復興再生リフォーム。大屋根の瓦が落ち損傷、内外壁の割れも広範囲だったため、応急処置で無く重い瓦屋根の形状変更含む地震に強い耐震改修を行いました。より永く楽しく住まう家となるよう、屋内は床・天井仕上げに地場産信州唐松の無垢板を採用。既存の庭の眺めや自然通風・自然採光を重視しました。屋外は将来の介助動線を考慮した屋外スロープ設置など、バリアフリー化に配慮。私道に面する塀の一部をあえて開放し、ご近所の気軽な行き来を促す「立寄りベンチ」を配置するなど、声掛けや互いに助け合える街づくりを視野に入れた住空間になりました。

場所:長野県長野市
構造:木造2階建て(改築)
敷地面積:241㎡(73坪)
建築面積:126㎡(38坪)
延床面積:186㎡(56坪)
設計:古川都市建築計画
施工:(株)飯島建設イイケンハウス
写真:関係者スナップ撮影

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユニバーサルデザインの外構計画を目指して。@縁側サロンのある家

2015年11月1日

20151030

 

外構計画に着手
 
現場進行中「縁側サロンのある家」では、
住まいのまわり、庭やアプローチなど、
敷地内の外構計画を行い、
可能な工夫をしていくことになりました。
街と住まいのあいだ。街と住まいを繋ぐ場所。
ご夫妻のライフワークや、多くの来客を招かれる
「縁側サロン」との連携が、一番のテーマです。

もともと草花や木々を愛される、施主ご夫妻の
お住まい。キーワードは「用と景の庭」。そして
お年寄りや小さな子供たちなど、訪れる誰もが
自身の興味や心身の状況に応じて、出来るだけ
楽しめる「ユニバーサルデザイン※」が目標です。

近隣との間合い、季節を感じる風情など、
愛でる楽しさはもちろんのこと、
食したり香りを楽しんだりするなど、
暮らしの一部として、敷地全体を楽しく
活用するイメージです。

暮らしと植物とのかかわりを大事にされている
草のよしだや」吉田ご夫妻にお声かけし、
外構計画及び造園工事をお願いすることになりました。
施主ご夫妻と一緒に、現地視察と意見交換ができ、
イメージが、かなりつかめたように思います。
 

※ユニバーサルデザインとは
年齢や性別、障害の有無や能力差などを問わずに利用
できることを目指した建築(設備)・製品・情報などの
設計(デザイン)のことです。
似ている概念として、バリヤフリーデザインは、弱者に
とって不便なところを解消する考えによるものですが、
ユニバーサルデザインは、始めから出来るだけ全ての
皆さまが利活用出来るよう目指す意志が表現された
デザインです。
例えば、公園に階段があったとします。車椅子の方が
自走出来ず近くに後からスロープを設けたとして、
これはバリヤフリーデザインです。しかし公園の
園路全体が、始めから弱者が登れない階段など無く、
全て緩やかで起伏に富み、皆が楽しく利用出来る
スロープで出来ていたなら、どんなに素敵だろう
と考えを巡らせること。これがユニバーサルデザイン
だと考えます。
 

◆ユニバーサルデザインの7原則

1.どんな人でも公平に使えること。
 (公平な利用)
2.使う上での柔軟性があること。
 (利用における柔軟性)
3.使い方が簡単で自明であること。
 (単純で直感的な利用)
4.必要な情報がすぐに分かること。
 (認知できる情報)
5.うっかりミスを許容できること。
 (失敗に対する寛大さ)
6.身体への過度な負担を必要としないこと。
 (少ない身体的な努力)
7.利用に十分な寸法と空間が確保されていること。
 (接近や利用の寸法と空間)

参照:The Center for Universal Design,
NC State University より

 

20151030_3
工事中の縁側サロン屋内から、愛でる庭の特徴を検証。

20151030_2
実のなる木々は活かし、日本古来から親しんできた
和ハーブも楽しめそうです。
この日は、庭で採れた柚子を頂きました。
家族の強い希望?で柚子風呂を満喫。とても良い香り!
さらに良いアイディアが浮かんじゃうかも。笑
20151030_4