竣工お引渡し。@店舗併用住宅「和定食屋さんの家

2018年12月28日


店舗客席の薪ストーブに火入れ。いつまでも見ていたい。

 

竣工お引渡し。
@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

上越市の店舗併用住宅「和定食屋さんの家」建築本体が竣工。
外構の一部、住まいや店舗の購入家具などを除き完成です。
施工の各担当者による、取扱説明をもってお引渡しとなり
設計監理者として立会いました。

じっくり時間を掛け、互いに暮らしをイメージしながら
施主・施工・設計みなで、建物内を一緒にまわります。
キズなどのリタッチや不備チェックなど、法的検査・
施工者検査・施主検査などは、この日までに概ね終えて
いるので、お引渡しでは主に、利活用の視点で見ていくこと
が一般的。従って、全ての設備を試運転、各所使い方や
メンテナンス方法等を、順良く確認する会話が本来です。

しかし一方で、イイ意味で常に話題が脱線します。
各場所で、施工時の苦労や、計画時の思い出、暮らしへの
期待、作り手と住まい手が、互いの思いを感じる対話が始ま
ると話題がつきないのです。
実はその時間を施主・施工・設計みなで共有出来ることが
一番大切なのではないかと感じます。
顔が見える設計、顔が見える施工。顔の見えるものづくりが、
我々の大切にしていることだからです。

夜は一階店舗で、店主(施主ご夫妻)に食事会を開いて頂き
職人の皆様と一緒に、楽しい時間を過ごしました。
薪ストーブで煮込んだ竹の子汁。美味しかったぁ!!
ありがとうございました。

 






◆水蓄熱システム関係:本件は薪ストーブの熱を、特殊な
水袋アクアレイヤー(株式会社イゼナ)で蓄熱し、その
輻射熱で、2階住居と1階店舗の両方を暖める仕組みを、
なんと日本初採用。担当の前田さんに、火入れした薪スト
ーブからの熱の広がりを測定頂きつつ、システム全体の
取扱説明をして頂きました。
 



◆窓サッシ・建具関係:開き方や注意点、お掃除方法など
確認出来ました。
 


◆キッチン周り関係:キッチン本体やレンジフードの掃除
方法など確認出来ました。
 



◆電気設備関係:照明や各設備のオンオフ、配線系統、
分電盤、エアコン等の広範囲を情報共有出来ました。
 




◆給排水設備関係:屋内では特に厨房排水における、
グリーストラップの仕組みや掃除管理方法の確認。
あいにくの雨天でしたが、屋外では道路からの設備幹線
引込み、水道メーター、屋外機器など情報共有出来ました。
 




◆薪ストーブ:火入れ確認どころか、店主(施主ご夫妻)
に開いて頂いた食事会で大活躍。薪ストーブで煮込んだ
竹の子汁も最高でした。

 

※合わせてご覧下さい。

◆上越市の店舗併用住宅計画「和定食屋さんの家」進捗。
地鎮祭と工事契約
施主・設計と各工事担当者の初打合せ
家具・建具や人を入れたイメージ模型
融雪を考慮した外構計画の現場打合せ
上棟式「お餅まき」のご案内が新聞掲載されました。
上棟式「お餅まき」の様子
工事中盤、建具・厨房機器・左官仕上の打合せ
フラット35S適合証明「中間現場検査」
屋内塗装と屋外塗装の打合せ
遠方の施主とSNS&手描きスケッチで情報共有
足場解体&外溝と屋内造作の最終打合せ
確認検査&フラット35S適合証明「完了検査」

 

足場解体&外溝と屋内造作の最終打合せ@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

2018年12月8日


足場が解体され、外観のお披露目となりました。
職人さんがコテを使い、繊細かつ力強く仕上げたグレー色
の左官仕上げ(アイカ/ジョリパットJP-100水墨淡色)
が印象的です。

 

足場解体&外溝と屋内造作の最終打合せ
@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

施主・施工・設計で行ってきました現場三者定例の最終日。
屋外では、足場が解体され外構工事全体の仕上げに向けた
方針整理。建物本体アプローチ部のコンクリート土間仕上
げと、周りのアスファルト舗装との境目位置や処理等を
しっかり確認出来ました。

屋内では、内装工事が大詰め。特に課題となっていた
店舗客室の左官壁仕上げについて、少しずつニュアンスを
変えた、数種類の実物サンプルを事前にご用意頂き、
皆で意見交換。この日一番はじめの議題となりました。

「これでいこう!」

意匠性や施工性、掃除がしやすいことや、ザラザラし
過ぎて来客の衣類等を傷つけない配慮など、バランスの
とれた左官仕上げであることが検討項目。
可能性のあるサンプルを、大きめに作って頂き、
それぞれのメリット・デメリットが明瞭だったことが
何よりでした。

なんと、全く意見が割れることなく、施主・施工・設計
みな満場一致で仕上げが決定。その後の打合せもずれ込む
ことなく進行し、最後の定例を終えることが出来ました。
ありがとうございました。


◆屋外の様子


大工さん・左官・塗装・建具・電気・給排水など担当の
皆さまの車両が敷地内にならんでいました。


足場が解体され、屋外のディテールがより身近に。
雁木(正面ポーチ屋根)の先端は、すっきりした意匠の
ガルバリウム鋼板製雨樋(タニタHACO)を採用。


雁木(正面ポーチ屋根)下は、バリアフリー動線として
スロープを設置。冬の凍結時も出来るだけ滑りにくいよう
皆で相談し、コンクリート洗出し仕上げを採用。
まさに施工中でした。


◆屋内の様子



店舗客室の左官壁仕上げについて、実物サンプルを前に
施主・施工・設計みなで意見交換。外壁と同じ仕上げ
(アイカ/ジョリパット)ですが、仕上げ工程における
素材の扱いや、コテの押さえ方等でニュアンスも様々。
なんと、満場一致で仕上げが決定しました。



店舗入り口風除室の展示コーナーの構成。ご家族ゆかりの
魚拓です。最終的に施主ご夫妻が選ばれたヒラメの魚拓を、
バランスよく配置できるよう、皆の意見をまとめ、古川が
その場で手描きスケッチの図面を作成。
どのようにおさまるか楽しみです。
参考:風除室展示コーナーの事前検討。



一階店舗、厨房と客室の様子。皆で仕上がりを想像しながら
施主ご夫妻に各部をご確認頂きました。



二階住居、リビングダイニングの様子。畳室の掘り炬燵
(ほりごたつ)のスケール感を座って確認する古川。
Jさん写真ありがとうございました!

 

※合わせてご覧下さい。

◆上越市の店舗併用住宅計画「和定食屋さんの家」進捗。
地鎮祭と工事契約
施主・設計と各工事担当者の初打合せ
家具・建具や人を入れたイメージ模型
融雪を考慮した外構計画の現場打合せ
上棟式「お餅まき」のご案内が新聞掲載されました。
上棟式「お餅まき」の様子
工事中盤、建具・厨房機器・左官仕上の打合せ
フラット35S適合証明「中間現場検査」
屋内塗装と屋外塗装の打合せ
遠方の施主とSNS&手描きスケッチで情報共有

 

横浜市都筑区で上棟式の『お餅まき』 @ぐるっと回れる家

2017年07月12日

20170712上棟式_11
大盛況上棟式の『お餅まき』。おめでとうございます!

 

横浜市都筑区で上棟式の『お餅まき』

『お餅まき』とは、災いを払うための神事が広まったもので、
着工した建物の上棟時に行う上棟式と合わせて行い、建て主が
建設中の建物の上から紅白のお餅をまく風習です。
地域により赤い紐を通した5円玉や50円玉をまくこともある
ことから、建物を建てることのお祝いとして、
また喜びのおすそわけとして、地域との繋がりを大切にする
文化といえます。
建売り住宅の増加や、地域との繋がりが薄まる社会的変化など
から、昨今は行うケースもより減少していると思われます。

新築二世帯住宅計画「ぐるっと回れる家」では、
故郷の鹿児島で子供のころから行われていたお餅まきを、
ぜひ横浜での今回の家づくりで行いたいという、施主ご家族の
思いから開催となりました。

上棟式で職人の皆さまに振るまう食事の準備に加え、
お餅まきでまく、紅白のお餅の手配、お菓子や赤い紐を通した
5円玉・50円玉の準備など、当日に向け時間をかけ、
ご家族は準備をされてきました。その一つ一つに家づくりへの
期待と思いが込められ、3人のお子様たちと一緒に、その
意味するところを語りながら、この日を迎えられています。

一方、施工をまとめる中山建設さん皆さまのサポートが
なくては、実現出来ないイベントでもあります。
お餅まきが滞りなく出来るよう、数日早めに上棟し万全をきす
事前準備。お餅まきイベントご案内ちらし作りや、
近隣への配布・事前説明の徹底。参加者に危険がないよう
関係する建物や道路での安全対策。
また、何より参加された皆さまとのコミュニケーション
一つ一つに、気を緩めることの出来ないチームワークと心配り
が感じられました。一番は敷地のきわに仮設でたてた案内黒板。
イベントの進行や実行担当者の紹介など、ホットな情報を
手書きで伝える心温まる工夫でした。

近隣からお餅まき参加者が徐々に集まるなか、先に建物内で
施主お身内・施工・設計の3者による、上棟式が行われました。
建物の4隅を米とお酒で清める儀式。
関係者による工事にかかわる気持ちや意気込みを感じる挨拶。
私も設計者として、これまでの歩みや期待をお話しました。
特に、施主ご主人のお話は、家族を守る気持ちと家づくりへの
思いが伝わる感動がありました。

いよいよ開催、お餅まきのスタート!
地域の皆さまが、想像以上に大勢集まり驚きました。
施主ご主人とご長男が華やかにまき、大工さん達もサポート。
ときにパラパラと、ときにブワッと大盤振る舞い!笑
歓声があがり、お祝いの高揚感があふれていました。

実は気が付いたことがあります。
お餅まきの様子をずっと観ていたのですが、小さなお子様も
大人の皆さまも、想像以上に振る舞いが上品で、競い合って
いるにもかかわらず、互いに気を配りながら、声を掛け合い
ながらの参加である様子に驚いたのです。
考えてみると、互いに良く知る間柄だけでなく、知らないもの
通しが集まっている状況。街のどこかで出会うかもしれない
同じ地域の皆さまです。
お餅まきそのものよりも、まさに、この互いの気配りや交流に
地域の在り方としての、大切なヒントがあるのではないかと
感じたのです。

大変貴重な体験でした。
施主ご家族皆さま、中山建設の皆さま、お集まり頂きました
皆さまありがとうございました。

 

20170705タウンニュース
都筑区タウンニュース新聞でのイベント紹介。

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上棟式の前に、施主ご主人・中山建設中山さん・古川で
現場打合せ。照明機器やスイッチ・コンセントなどの配置に
ついて、全体をめぐりながら調整出来ました。

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施主お身内・施工・設計の3者による上棟式が行われました。
建物の4隅を米とお酒で清めます。

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徐々に集まって参りました地域の皆さま。想像していたより
大勢お集まり頂き驚きました。
中山建設中山さんのアイディアで、敷地のきわに仮設でたてた
案内黒板。イベントの進行や実行担当者の紹介など、
手書きで伝える心温まる工夫でした。

20170712上棟式_7
20170712上棟式_1
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建物内では、上棟飾りが片流れ屋根の一番高い位置に設置。
安全にお餅まきが出来るよう、大工さんの工夫で、素敵な
仮設階段も設置され準備万端です。ご家族全員で準備された
大量の紅白のお餅、お菓子や赤い紐を通した5円玉・50円玉。
すぐ横には既に搬入された、YKKap 高性能高断熱樹脂窓
apw330が取付を待ちかまえています^^

20170712上棟式_10
いよいよ開催、お餅まきのスタート!
施主ご主人とご長男が華やかにまき、大工さん達もサポート。
歓声があがり、お祝いの高揚感があふれました。

20170712上棟式_2
施主ご家族、中山建設の皆さまと記念撮影。素敵な時間、
ありがとうございました。無事の工事を願います。
撮影:株式会社高木 佐藤さん

 
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