JIA神奈川主催「かながわ建築祭2019」開催

2019年02月25日


馬車道駅改札口前の空間に、仮設で展示壁面を設置。
気軽に立ち寄ることが出来る展示空間を皆で作りました。

 

JIA神奈川主催「かながわ建築祭2019」
 

2月21日(木)~24(日)の4日間、みなとみらい線の
馬車道駅コンコースをメイン会場に「かながわ建築祭2019」
(日本建築家協会JIA神奈川主催)が開催されました。

誰もが自由に立ち寄ることができるイベントや展示が満載。
今年のテーマは「サステナビリティを考える」。
地球環境への配慮、消費エネルギーの削減、歴史的建造物の
保存や既存建物のストック活用など、サステナブルな社会を
目指す提案や意見交換、様々なヒントが盛り沢山でした。

私はJIA神奈川まちづくり保存研究会メンバーとして
「神奈川の近代建築展+村野藤吾展」の展示を担当。
馬車道駅改札口前の空間に、仮設で展示壁面を設置し、
どこからでも気軽に立ち寄ることが出来る、展示空間を
皆で作りました。

事前の調整・準備。搬入・搬出とも関係者皆の手作りで行う
スタイル。従って派手な演出やアピールは無いのですが、
貴重な写真や資料も多く、立ち止まってパネルの前で
釘づけ?になる方々も多いことを知っています。
無事に開催できましたこと、嬉しく思います。

 





神奈川の近代建築、展示コーナー

 




村野藤吾資料、展示コーナー

 






実は開催イベントの一つ「卒業設計コンクール」に
長男の卒業設計作品が展示されていました。
大学内の選抜で機会を頂いた展示。ずっと自宅で取り組んで
いた息子の作品なので内容は知っていたのですが、
公共スペースで展示され、一般の皆さまが観ている様子を
みることで、とても学びがありました。
作品テーマ:「Side by side 根岸釣り波止場」
横浜根岸の街づくり拠点として波止場を再生する提案でした。
中々良かったですよ。笑

 

直江津の雁木造(がんぎづくり)

2014年08月12日

 
父の生まれ故郷である、新潟県上越市の港町「直江津」。
機会あって両親と久々に訪れました。

琵琶湖から金沢を経由して新潟にいたる、
長い北陸街道の要所。
江戸時代は高田城下の外港として栄えたことから、
古くより商業の町として賑わったことが想像できます。

さて、街並み最大の特徴は、
積雪期に雪かきをせず歩ける「雁木造(がんぎづくり)」
商店街として暮らしの利便から造られたようで、
店先の軒を延長し、通りに沿って全体あるいは断続的に
設けられています。

◆歩道を覆う雁木の風情
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子供のころ、夏の海水浴やお墓参りなどで、
父の実家へ遊びに来た際、いつもこの商店街の濃い影を
感じていたことをはっきり覚えています。

特に、雁木造が車道の両側にある場合、
より強調される「独特の暗さ」。ある程度人の往来が
あっても、この暗さが忘れがたい印象を残します。

寂れた印象でネガティブにとらえることもあるようですが、
個人的には、子供のころから変わらぬ印象の空間。
自身の身勝手な思いかもしれませんが、
かけがえのない「街の個性」と考え、今後も
上手く活かした街づくりが出来たなら、嬉しいことです。

◆雁木が道の両側にある風情
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