「建築デジタルデザイン演習」 授業と発見。

2014年11月5日

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芝浦工業大学システム理工学部 環境システム学科2年生
後期選択科目「建築デジタルデザイン」エスキス授業
を担当しています。

学生の皆さまは、授業前に進めているデジタルデータを提出。
1人ずつ教室のスクリーンにデータを投影し発表して頂き、
講師が講評するかたちでエスキスが進行。

皆互いの進み具合や問題を共有し、
見方によっては、競い合いながら学ぶことになります。

また、全ての提案に対し「講師がどんな事をいうのだろう」
という熱い学生の眼差しも、授業の緊張感を生み出します。
比較的少人数だからこそ出来る機会です。

修士2年 荻野君、写真ありがとう!

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授業後半は、次回課題の準備学習となる澤田先生の
レクチャーがありました。

研究室のアーカイブデータや、スクリーンを使った説明など、
教育の現場でも、無限の表現方法があることに気付かされ、
指導で伺う私にとっても、新たな発見があります。

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震災復興リフォーム住宅「地域に残す家」 が着工しました。

2014年11月3日

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◆地をはうようなデザイン「はやぶさ」で横浜から仙台へ向かう。

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◆乗車前清掃の表示。震災復興を願うメッセージと受け止め、
 やはり何かを感じました。「がんばるぞ!日本」
 

311東日本大震災により、半壊判定となった仙台市内の
お住まいを修繕し、耐震性・機能性・快適性を高め、
再びご家族が楽しく心地良く暮らすことの出来る住空間に
再生する計画が進行中です。

ご縁あって、古川都市建築計画では「基本設計」を担当。
経済性・合理性を超え、施主ご家族が望まれた町・住まいへの
愛着を共有したリフォーム計画を追求して参りました。

実施設計及び施工は、地元の株式会社気仙沼工務店様が担当。
基本設計の考えを軸としながら、多くの実績と技術力により、
地域密着のモデルケースとして、無事着工を迎えました。

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◆仙台の着工現場にて、左から古川と気仙沼工務店様の佐藤親子。
 お二人からは解体して分かったことや、歴史、伝統工法など、
 現場を一緒にまわりながら、沢山ご指導頂きました。
 (施主によるスナップ写真。ありがとうございました!)
 

施主ご家族のご要望により、古川都市建築計画では、
現場進行アドバイザーとして、要所で工事に立ち会う方法を採用。
バリアフリー性・意匠性・地域伝統の継承・補助金の活用など、
ひとつの住まいを超え、震災からの復興と、
広く地域の町づくり提案を視野に入れたプロジェクトと考えます。
施主・施工・設計など各関係者が様々な立場で意見を出し合い
バランスの取れた再生工事となるよう進んでいます。

既に、屋内の床・壁・天井の仕上げが丁寧に解体され、
足元強化として採用することになった、べた基礎工事の
配筋状況等を確認させて頂きました。~順調です。

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◆配筋や土台アンカーボルトなど基礎コンクリート打設前の確認。

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◆足りない部分を補い残せる部分は最大限活かす方針を追求します。