浦一也さん講演会に参加。@資生堂パーラー自由が丘店

2019年10月15日


柔らかく波打つリサイクル・ガラス「雪花硝子」を使った印象的な壁面を解説する浦一也氏。

 

浦一也さん講演会に参加。@資生堂パーラー自由が丘店
 

インテリアデザイナー米生澪子さんが中心となり企画されお声掛け頂いた、浦一也さんの講演会(Ura・ra会)に参加しました。場所は浦さん設計の資生堂パーラー自由が丘店。資生堂パーラー初の路面店で、道路に面するテラス席やコンパクトなスペースに奥行きを生みだすディテールが際立つ話題のスペースです。席に限りがありゲスト28名限定、ご本人の解説を直接お聴きしながら、ビュッフェスタイルで気軽に美味しいお食事を頂ける貴重な機会でした。
 

世界のホテル客室を美しく精密にスケッチ。デザイナーとしての見解や楽しいエピソードと共に紹介する著書「旅はゲストルーム」。JR西日本寝台特急「トワイライトエクスプレス瑞風」のデザインも手掛けられた、建築家でインテリアデザイナーの浦一也さんのお話は、どなたにも優しく分かり易いだけでなく、素材や製作過程などエンジニアリングの魅力にも触れる、大変学びある講演会でした。
 

休憩時間では、持参した浦さん著書にサインを頂きつつ、個人的な関心でお聞きしたかったことに応えて下さいました。特に、原宿の新しい店舗デザインの初公開スケッチとライフワークのホテル客室スケッチの関係性や、浦さんデザインで印象的なブラック色とホワイト色の考え方やその配分の重要性など、デザインの軸足に迫ると思われるお話まで解説頂き感動。近くにおられた奥様にも気さくにお話し頂きました。嬉し過ぎ!
 

縁あって機会を下さった米生さんご本人とも実は初対面。とにかく米生さんはゲスト一人一人に合わせ、ケアが自然体でお優しい。私には、数多くのモデルハウスを手掛けられたご実績とデザインのヒントを紹介するご自身の著書「米生澪子モデルハウスとの邂逅(かいこう)」を事前にご準備頂き、自筆サインを添えてプレゼントして下さいました。感激しつつ、大変おこがましいことですが、私もいつかそうありたいと思いました。サインをしたいということではありませんよ(笑)人の輪をつくる丁寧な優しさと姿勢です。参加されたゲスト皆さまとのご縁も広がった充実の時間でした。ありがとうございました。

 




店内壁面に直接スライド投影しながら解説する浦さんの講演。大袈裟な演出はなくユーモアを交えながら分かり易くシンプルに作品実例を伝えるプレゼンテーション。とても引き込まれました。老朽化した東浜駅舎を、瑞風の停車駅としてストーリーを連続させ、建替えやリノベーションで再生。ステンレス鏡面の屋根による無人駅や、廃園となった保育園を駅前レストランとしてリニューアルしたプロジェクト紹介では、特に新旧の対峙やシャープな意匠が鮮やかで目を奪われます。今回のサプライズ発表として、優れた建築空間デザインに与えられる2019年度ABB・LEAF賞のインテリアデザイン部門に、瑞風がノミネートされたという素晴らしいご報告がありました。
 



持参した浦さん著書にサインを頂きました。浦さん、ありがとうございました!
 




本会を企画、お声掛け下さった米生さんから、ご自身の著書「米生澪子モデルハウスとの邂逅(浦一也氏の推薦)」を頂きました。米生さん、ありがとうございました!