カテゴリー:授業 2014年12月5日

 
関東学院大学 建築環境学科「建築設計製図Ⅳ」授業では
第2課題「金沢文庫ミュージアム」のエスキス授業が
始まりました。

先日の敷地視察、歴史や金沢文庫に関する資料の読み込み、
あるいは、全く抽象的な建築への思い等から、各々が
新たなミュージアムの提案をしようとしているようです。

エスキス授業の始めに、
30分程度のショートレクチャーを担当しました。
課題の出題規模に近いことや、
独立前に所属した、建築家:栗生明氏の
設計事務所で、私が担当した建築であるということで
平等院ミュージアム鳳翔館」を事例紹介。

模型写真と現地の写真などを使いながら、
周辺環境との関係。ミュージアムとしての機能。
動線や空間構成など話しました。

エスキス中に行う即日課題では、
鳳翔館の平面図と断面図を一緒に描くという課題を
出題させて頂きました。
地下と地上、庭と建築といった特徴を上手く
表現した学生も多く、たのもしく感じました。
何か少しでも、皆の参考になったら嬉しいです。

※以下写真:TA西端君のブログ投稿より

◆エスキス授業の様子。
 エスキスを待つ間、即日課題に取り組みます。
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◆ショートレクチャー中の私。平等院境内の模型は、
 私と当時のアルバイトの方で作りました。懐かしい~。
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◆平面図と断面図。空間の特徴を説明しています。
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カテゴリー:日常, 設計 2014年12月2日

 
私の設計は、殆どの場合スケッチからはじまります。

スケッチは、
間取り構成からはじまることが多いですが、
断面構成や、部分詳細からはじまることもあります。
屋内をイメージしながら、同時進行で
町に対する全体の佇まいを、描くこともあります。

どこに行く時も、だいたい持ち歩いている
私の定番スケッチブックに、
ちょうど一年前の12月、
むかえる家」のファーストスケッチを描いています。

一年後の現在、
竣工した建築と比較すると、
細かなところは、たくさん進化していますが、
始めから、全く変わっていない部分があることも
みてとれ、検討の軌跡がとても良く分かります。
クライアントと何を共有し、
何を思い描き、何が実現したのか。
 

本日また、未来へ新たなスケッチを始めました。
 

◆昨年12月「むかえる家」ファーストスケッチ。
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◆最終的イメージのスケッチを、新幹線車両内で描く。
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◆「むかえる家」竣工写真。
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カテゴリー:むかえる家, ワークス /最近の仕事 2014年12月1日

テーマは「むかえる」。やってきた時に、誰もが迎えられていると感じる2世帯住宅を目指しました。1階は広いデッキテラスと繋がる居間とお母様の寝室。2階は夫婦と4人の元気な子供たちのスペースを確保。来客の多いご家族です。住まい正面の木壁と、居間に繋がる木デッキテラスは、来客を大らかに迎えると同時に、優しいバリアフリー動線となりお母様の負担を軽減します。また、どの部屋に行く場合も必ず居間を通る構成は、見守る子供達をあたたかく迎えます。

場所:神奈川県横浜市
構造:木造2階建て(2世帯住宅)
敷地面積:161㎡(49坪)
建築面積: 80㎡(24坪)
延床面積:145㎡(44坪)
建築設計:古川都市建築計画+STYLE
家具設計:STYLE
施工:STYLE
写真:GEN INOUE

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家族と来客を迎える正面の木壁。

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深い庇と木壁によるシンプルな構成。

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道との高低差を活かし開放的な居間とテラスを実現。

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2階の屋根付きベランダ。大量の洗濯物が余裕で干せます。

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広い木デッキテラス。奥はお母様専用の物干しとベンチ付き。

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バリアフリースロープ。将来の介助や車椅子動線を確保。

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あたたかみあるオリジナル玄関扉。

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家族と来客を迎える、内開き扉としています。

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靴を履いたりぬいだりし易い、シンプルな木手摺。

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手荷物があっても開閉し易い、通し引き手の引戸。

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家族の多いお住まい。大量の靴収納や服を掛けるスペース付き。

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アイランドキッチンと掲示板。学校からのお知らせプリント対応。

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居間が見渡せるキッチン。実はご主人の魚さばき!凄いんです。笑

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テレビも置くのですが、映画館スタイルが主。楽しい!

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全てオリジナル造作のキッチン。(STYLE設計施工)

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食洗機・電子釜・ゴミ置場など十分な機能と美しさが実現。

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木デッキテラスと居間がフラットで連続。心地いい。

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木デッキテラスとお母様寝室がフラットで連続。収納充実。

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見せない収納・見せる収納・お仏壇など美しくおさまります。

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子供たちのスペース。将来自由に間仕切ることが出来ます。

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家族の多いお住まい。洗面器も2つが便利。(STYLE設計施工)

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来客も使うトイレ。シャンデリアはサプライズ?旧宅の居間で
使っていた照明器具をトイレで再利用。想像以上に素敵です。
マンガ本が並ぶ棚に、木手摺が設置されています。立ち座り
し易い、新たなバリアフリー提案となっています。

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建物+庭+車。様々なかたちで町と住まいが繋がっていきます。

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静かな町と、おだやかな住まい。

カテゴリー:授業, 日常 2014年11月29日

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大学オフィシャル・ブログによる授業紹介ページ

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◆ブログに投稿された提出課題審査中の写真。

いつのころからでしょうか。
公共機関や民間企業など、必ずホームページがあり、
教育の現場、大学ではホームページに組みこまれた、
活動紹介のブログも、もはや珍しくありません。

非常勤講師として指導に伺っています大学でも
授業紹介」ということで、毎回の授業の様子が
ブログで公開されています。

なるほど。授業ブログは、
学生・指導者・関係各位のモチベーションに
繋がり、比較的良い循環を感じます。

きっと広い意味での大学紹介ともなり、受験生や、
社会に向けた情報発信にもなるはず。
おそらく授業記録のアーカイブとしても、
のちの内容精査に役立つデータになると思います。

さて、レイアウトされたスナップ写真は、
授業の準備や進行をお手伝い頂いている大学院生、
西端くんのブログ投稿より借用。
彼によって並べて表現された写真は、
なぜか某予備校のカリスマ講師陣?みたいで、
なんだかユーモラスです。
主旨に関係なく、ちょっと面白い!と思ってしまいました。笑 

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◆講評中の講師全員を並べた写真。古川はどこでしょう?笑

 

カテゴリー:ワークス /最近の仕事, 図書館のある家, 現場 2014年11月27日

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新築住宅「図書館のある家」。

現場では、長野でおきた地震の影響は無く、まずは安心。
屋根完成ということで、
足場の一番高いところから仕上げ面の状況や、
壁と取り合う軒先などの、施工状況を確認。

屋根仕上げは、
ガルバリウム鋼板タテハゼ葺き0.4mm厚、シルバー色。
先端を、シャープな形状におさめて頂きました。
下端は、雪止めをしっかり設置して頂き、
今後の雪対策も万全です。

河川敷に面する本体。
木々の間から、目前の河川のきらめきが見えて、
とてもきれいでした。

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屋内では、下地の石膏ボードを張りめぐらす前に
必要な、電気設備工事の打合せでした。
・配線ルート
・換気口
・住宅用火災警報器
・エアコンや照明器具の詳細位置。
・コンセントやスイッチなど、パネル位置も確認。

工事関係の皆さま、大変お疲れ様でした!

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カテゴリー:日常 2014年11月24日

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タコヤキ会 in 我が家。

「夕飯はタコヤキにしようか?!」

比較的唐突に決定するのが我が家流。

家族で出掛けたスーパーで決定したので、

タコや、キャベツ、

ショウガや、ネギなど

具材を買って帰り、滞りなく着手。

今回は長男が大活躍で、

イイあんばいのタコヤキを量産してくれました。

ありがとう!

 

カテゴリー:お知らせ, イベント・メディア, ワークス /最近の仕事, 図書館のある家, 日常 2014年11月22日

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建築家ギャラリー『AAスタジオ』と
デンマ-クのインテリアブランド『BoConcept』の共同企画展。

BoConcept横浜店内、実際の商品で、体験出来る家具の近くに、
その家具のミニチュアを配置した住まいの模型を展示する
という、はじめての試みです。

同時開催として、週末には各建築家が交代で店内に在中。
建築デザインのご相談をお受けさせて頂きます。
古川達也は、12月14日(日)担当。
会場でお待ちしております。

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◆家具の中に住まいの模型を展示

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◆1/50模型とプロフィールパネル(古川展示)

 

古川制作の模型をご紹介致します。

住まいの模型は、現在建設中「図書館のある家」。
この中にBoConcept家具4種類を配置しました。
◆Lugoテーブル(ダイニングテーブル)
◆Zorroハイバックチェア(ダイニングチェア)
◆Fargoソファ(リビングソフア)
◆Cartagenaネストテーブル(コーヒーテーブル)

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BoConceptリビング家具の1/50ミニチュア制作

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◆「図書館のある家」とBoConcept家具

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◆リビングの奥に寝室が見える。

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◆リビングは書棚のある高い天井が特徴。

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◆天井高をおさえた寝室からリビングを望む。

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◆広いテラスに面した開放的なリビング。

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カテゴリー:授業, 日常, 街歩きブログ 2014年11月21日

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国指定史跡「称名寺」仁王門の前。
山門から境内の中心、阿字ヶ池にいたる参道を進み、
クライマックスとなる最後の門です。

どうしたことか、
木の柵があり、少々残念。。
この門を、くぐることが出来ません。
門はくぐるためにあるのでは?笑

ところが、これによって仁王門のまわりは
人通りがなく、心地良い日だまりとなっていました。

子供たちが、ゆったり安全に過ごすことが出来る場所。。
人が通らないので、
門の正面に座り、絵を描いている方も。。
きっと、門を通して見える、有名な赤い太鼓橋が
じっくり描けますね。素敵です。

本題は関東学院大学2年生設計課題
「金沢文庫ミュージアム」の敷地視察を行う授業。
集合場所が、称名寺境内でした。
学生の皆様と共に、風光明媚な紅葉を楽しめました。

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カテゴリー:日常, 設計 2014年11月19日

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縁あって、展示用のミニチュア家具模型を製作することに。

普段の設計実務において、
クライアントや関係者の方々などに、
設計の方針や、空間イメージを伝えたりするために
模型をつくる機会は多いです。

ただ一方で、
私の場合、制作する模型は、あくまで何もないところから、
新たなモノを生み出す時に手を動かすことが多く、
設計者として、既にあるものを、ミニチュア模型として
精度よく再現することは、機会としてまれです。

まずは、製作する実物家具を、ショールームで実際に
触れて、よく観察するところから。。
そして、対象家具の大きさ等がわかる図面を頂きました。

再現サイズは。縮尺1/50で、かなり小さめ。
そのままを模型にしようとすると、かえって
上手く特徴が表現出来ないため、
部分的に簡略化したり、誇張して表現したりする
バランス感覚が大切です。

ミリ単位の寸法や、工夫あるプロポーションを、
頭と身体で感じる良い機会となり、
かなり勉強になりました。
自身の設計活動にも、いつか活きてくるように思います。

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奥のダイニングセット、ソファ、コーヒーテーブルが対象。
色や素材感の特徴をつかみ、模型としての表現を模索。

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頂いた図面と、撮ってきた写真を確認。各部のデフォルメに
によって、小さな模型で表現出来る魅力を整理。

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ソファは、2mmのスチレンボードのみで製作。
山吹色の実物に対し、ゴールド色のスプレーにより
小さくした際に、色と素材感が伝わることに気が付き採用。

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ダイニングチェアは、スノーマットを切り出して製作。

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全体を3つのパーツで構成すると、実物の特徴に近いと
分かり採用。いくつか試作することでバランスを決定。
小さくても曲面であることが分かるよう、
背板のカーブを実際より誇張することにしました。

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並べたり集めたりしながら、家具相互の密度感や
テイストのバランスを検討。

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こげ茶色のダイニングチェアは、実物と同じ色だと
ブラック色に見えてしまい重いので、少し明るめの
ブラウン色を採用。

位置を決め、扱いやすいよう市販のメッシュ板
に家具を固定。完成です!

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カテゴリー:日常, 街歩きブログ 2014年11月16日

 

秋晴れとなった、いつもの朝。いつもの場所でパシャリ!

この秋、数あるイベントの中、

最もささやかで、

実は最も楽しみだった?!眺望スポットの確認。

あるとき気が付いて追いかけた

春夏秋冬。

結局のところ、

どの季節も甲乙つけがたい。

それぞれ魅力あり、ということになりました。笑
 

◆秋の根岸森林公園。ランドマークタワーがチラリ。
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◆同じ場所の夏
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◆同じ場所の春
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◆同じ場所の冬
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