サウンドスケープ(音風景)を体感するワークショップに参加 @石神井公園三宝寺池

2020年11月8日


水際で閉じていた目を開け、感想を記述している様子。(撮影:田中直子氏)

 

サウンドスケープ(音風景)を体感するワークショップに参加 @石神井公園三宝寺池
 

音の風景ともいえる「サウンドスケープ」を探求されている、田中直子さん主宰の体験型ワークショップ「三宝寺池sense of wonderさんぽ【霜月】」に参加。耳を澄ますことで、普段あまり意識していなかった周りの気配や、心地良い音など様々な音色を感じ、たくさんの気付きがありました。

特に、参加者2人一組になり目を閉じて歩く体験では、交代で一人が目を閉じ、もう一人が手を引きサポートしながら、園内の水際500mほどの距離を歩き、今まで感じたことのない動揺と静かな感動がありました。目を閉じたまま歩く足元の不安。迫りくるように感じる他の来園者の足音、危険を察知しようと耳を澄ますことで際立って聞こえる野鳥の声。こんなに鳥の声がしていたんだ、と気付きとても面白い。目を閉じて歩きながら想像してしまう危険回避は段々あきらめることになります。徐々にパートナーへ安全を委ね、リラックスして歩けるようになる。普段使うことなくお休みしていると思われる身体の感覚がほぐれ、呼び戻されるようでした。

当日の参加者集合場所となった園内の古民家(移築展示された旧内田家住宅)では、限りなく屋外に近い縁側から、畳の間をゆっくり歩き皆で奥へ移動。最も奥の板間で耳を澄ましチクタク響く古時計の音を聞きました。耳を澄まし時計の音を意識すると、徐々に屋外の鳥の声が聞こえるようになってきます。住まいの奥で心地良い鳥の声を無意識に感じ取っていたことが分かるのです。さらに驚いたことは音のネガ・ポジが反転すること。鳥の声を意識していると時計の振り子音がキーノート(基調)サウンドになり気にならなくなる(田中氏)。

住まいの奥で季節や天候で多彩に変化する美しい鳥の声がするなんて素敵。屋内と屋外、室と室など境界(田中氏は「あわひ」と表現)の曖昧さ(田中氏は「ゆらぎ」と表現)が魅力の古民家には、音がとても関わっていたことを再認識しました。日ごろ視覚に頼り過ぎていないだろうか?スマートホンやパソコンなど、目で見て集めた情報で分かった気になっていないだろうか?。縁あってサウンドスケープを考える機会に恵まれました。身体を動かしながら無意識に使っている、自身の耳の感覚、身体の感覚を見つめる貴重な経験だったと言えます。

 





集合場所となった園内の古民家(移築展示された旧内田家住宅)では、限りなく屋外に近い縁側から、畳の間をゆっくり歩き皆で奥へ移動。最も奥の板間で耳を澄ましチクタク響く古時計の音を聞きました。

 


田中氏が持参した紙コップを使った糸電話。中央に金属製の家庭用トングが付いています。田中氏がペンでトングをたたくと軽い乾いた音がしますが、耳にあてた紙コップからは、音が増幅されお寺の鐘のような音色に聞こえました。ビックリです。普段は感じていない音が確かにトングにはある。普段意識していない音が、身の回りにあふれていることを学ぶイントロダクション。(写真中央が田中直子氏)

 


水の湧き出る心地良い音が聞こえる遊歩道。直径1mを超えるメタセコイヤの横を通る瞬間、なんと音が消えます。水音がそこだけ遮られ通り過ぎると再び水音が聞こえてくる。「音が消えることで、より音が強調されることを意図して造園されていると感じる」という田中氏のお話に納得。

 





サポートをして頂きながら、ゆっくり目を閉じて歩く。水際のボードウォーク(木製遊歩道)。傾いた柔らかい地面。歪な木の根の上。そしてボードウォークに戻る。床の素材が変わるときの足元の不安感は中々スリリングです。動揺を感じているなか、耳を澄ますことで際立って聞こえる野鳥の声。とにかく凄く聞こえてくるんです。「ここで目を開けて下さい」と田中氏の声で目を開けた時の安ど感とともに、風景が目前に広がり心地いい。その都度ファイルに感じたままの感想をメモしていきます。5回のメモと全体の感想を書き留め、皆で意見交換し概ね2時間のワークショップを終えます。スタート地点に戻った時には、まるで遠方の旅行から帰って来たような感覚をおぼえ不思議。

 




ワークショップ終了後、地域を良く知る参加者の方の案内で、知る人ぞ知る?お蕎麦屋さんへ。蕎麦とうふ、秋ハモと有機ゴボウの天ぷら。秋の新蕎麦を十割蕎麦で頂きました。とても美味しい。そして、季節と地域を見つめるワークショップでもあったことに、ここでコッソリ気が付きました(笑)。食事をしながら「道具を使わず手で直接食べると美味しいことがある」「海の波の音をサンプリングして音階に変換したサウンド制作のお仕事」等々、参加者皆さまの話題が広がり大変学びがありました。私にとって、食事の時間もワークショップでした。

 

リモートプレゼンテーション

2020年07月22日

 

自身初、初回提案を

リモートプレゼンテーションで行いました。

作業画面そのものを開き、

ご提案する空間を多方向から見て頂ける場面もあり、

とても良かったです。

クライアントに助けて頂きつつ、

何とか伝わったのでは、と思いたい^^。

意外と楽しく出来ました。
 

@オフィスサロン計画、Google Meet活用

 
 

BIM (Building Information Modeling)

2020年06月1日

 

コロナ対処でデスクワークが増えました。
この機会に、進行中の新築住宅計画でBIM
(Building Information Modeling)
に着手。

ソフトは、ハンガリーの企業グラフィソフト社
が開発したArchiCAD(アーキキャド)です。
操作の理解が遅い自分にがっかりしつつ、
ちょっと分かってくると楽しくもある。

少し時間は掛かると思いますが、
上手く使えるようになれば、
間違いなく面白いと思います。
しばらくは悪戦苦闘の連続です。苦笑
 

師からの手紙。

2020年05月3日

 

コロナウイルス感染拡大の不安が広がるなか、
いつも通り動けない日常に、
少しストレスを感じてきている方も
増えてきているように感じています。

先日、自宅に届いた師からの手紙。
嬉しい。

師のような人間になりたいと思いながら、
日常に精一杯の私です。

午後の仕事は一端とめ、大切な何かを
少し考えたいと思いました。
 

stay home 皆さま良い一日を♪

2020年04月12日


 

事務所の本棚で繰り広げられる負けられない戦い^ ^。
クライアントの息子さんから質問攻めにあったことのある
意外と人気のコーナーです。

コロナウイルスの影響で、屋内にいる時間が長くなります。
事務所や家にある本を、読み返してみたい。
背表紙を眺めるだけで色々懐かしく思い出します。

ゴジラとメカゴジラの間で、
ステゴサウルスが仲裁にはいる。〜ではなくて、
本当はこうなっていたのですが、
本棚を整理しようとして動かしたら面白かったので撮影。
が正解でした。笑

stay home 皆さま良い一日を♪
 


※写真は以前に撮影

日本橋高島屋主催「薔薇の会」に出展 @帝国ホテル

2020年03月15日


出展コーナーの様子。撮影時以外は全員マスク着用でのご接客でした。

 
 

帝国ホテルで開催された、日本橋高島屋主催の招待制展示会「薔薇の会」に参加出展。丁寧に暮らしをデザインする「AAスタジオ」所属建築家として、お客様の新築・リフォーム相談を賜わる企画で、終日ご案内させて頂きました。

コロナウィルス対策として、入場前のスタッフ全員体温測定、全員マスク着用でのご接客で、緊張感のある雰囲気もありましたが、一方で来場されるお客様に出来るだけ安心して楽しんで頂けるよう、関係者みな工夫をされている様子も印象的なイベントでした。開場10時から18時まで、ご来場のお客様がとだえることなく大変盛会だったと思います。

ご来場下さいました皆さま、ありがとうございました。聞き足らなかったこと、聞けなかったこと等ございましたら、高島屋担当スタッフもしくはAAスタジオまで、是非ご連絡下さい。もちろん、古川都市建築計画へ直接お問合せ下さっても問題ありません、お待ちしております。 古川達也

 
 


帝国ホテル2階がイベント会場。

 
 


AAスタジオの出展コーナー。わたくし古川は個人住宅「図書館のある家」の模型と写真パネルを展示。

 
 


「薔薇の会」終了後、帝国ホテル正面ロビーに設けられた、ギャラリーを見学。巨匠フランク・ロイド・ライト設計による旧帝国ホテルの模型や図面など、とても楽しめました。ライト設計の椅子など見易い実物の展示空間で、はじめて細部までじっくり見ることができたので、良い機会でした。おススメの場所です。

 
 

横浜元町 JH Cafe

2020年03月5日

 

食事をしながら仲間4人で打合せしようと偶然入ったカフェが凄かった。店主が収集したハリウッド映画の撮影小道具や、出演者の直筆サインなどがずらり。誰もが自由に見ながら食事が出来る空間です。楽し過ぎる、そして美味しい。なんとこの日オープン30周年記念とのことでした。ファンに愛されるお店、まさに納得です。
@横浜元町JH Cafe、本物が並ぶ店内 

 

「相田武文先生と飲む会」に参加

2020年02月27日

 
 

美味しいお蕎麦を食べながら相田武文先生と飲む会に参加。

とにかく、蕎麦をはじめ日本酒を飲みながら

クライマックスの蕎麦に至るまでに食べた全部が美味しい。

予約して企画してくれたM君が、なんと30年通っているお店。

美味しいだけでなく空間も素敵でした。

そして何より、82才の建築家相田先生の建築設計や

デザインのお話しが、とてもシャープで凄かった!

明日からまた頑張れそうです。

学びあるワクワクの空間に包まれました♪
 

@西日暮里「童心舎」

 
 

 
 

JIA神奈川主催「かながわ建築祭2020」が開催されます。

2020年01月24日

 

「かながわ建築祭2020」が開催されます。
 

◆期間:2/27(火)~3/1(日)
◆主催:JIA(日本建築家協会)神奈川
◆テーマ:サスティナブルで豊かな暮らしに向けて
◆主な内容:
・まちづくりシンポジウム
・展示イベント(場所:馬車道駅コンコース)
・参加型イベント
・まちあるきイベント
・トークショー など  

 

『サスティナブルなまち歩き』について

例えば、2/29開催の『サスティナブルなまち歩き』。参加型イベントの一つとして、JIA神奈川所属建築家サポートのもと、横浜の関内・関外エリアに残る貴重な「近代建築※」を中心に、歴史を紐解きながら歩いて見学する人気企画です。古川はJIA神奈川まちづくり保存研究会メンバーとして、当日サポート参加予定です。
街歩き参加ご予約・詳細 >JIA神奈川ホームページ
 
※「近代建築」とは、19世紀から20世紀前半、産業革命以後の社会における鉄・ガラス・コンクリートの技術革新を活かした建築のこと。日本では、近代化とは西洋化を意味するところもあったので「近代建築」に「洋風建築(西洋化された建築)」を含んでいます。横浜では、街の発展や市民に愛され続けてきた横浜らしい風情など、現存する「近代建築」が大きく関わっており、その存続や建替えなどの問題に直面しています。

 

 

9冊目のパンフレット

2020年01月20日


家族で観覧&9冊目のパンフレット購入。@横浜ブルク23

 

9冊目のパンフレット
 

映画スターウォーズ9作目の最終話「スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け」が公開され一か月。年末に家族で観覧し、想像以上にきちんと物語の終わり(ある意味始まり)を表現してくれた最終話のものづくりに感動しました。我が家の(私の^^)スターウォーズ熱もようやく落ち着き、映画館で購入してきた9冊目のパンフレットを、時々眺めて余韻を楽しんでいるところです。

 


やはり、並べてみたくなりました(笑)、スターウォーズ全パンフレット。それ程もの集めをしない私ですが、41年前、小学4年の夏休みに初回(エピソード4)を観て以来、密かに毎回楽しみにしてきたパンフレット購入です。上左からエピソード1、2、3。中左から4、5、6。下左からエピソード7、8、9(今回)。個人的に1、2、3は「師弟の話」。4、5、6は「親子の話」。7、8、9は「友情の話」。友情には、種や立場、国境や血筋を超える希望がある、というメッセージがあったように思います。
関係する以前の投稿はこちらです>『7冊目のパンフレット』

 



今回のパンフレットで、あらためて気が付いたことは沢山あるのですが、特に映画研究家:高貴準三氏の記事に納得するところがありました。それはスターウォーズの生みの親ジョージ・ルーカス氏による「スカイウォーカー」という渾身のネーミングのお話です。映画最終話の公開で、やはりそうだなあ~とあらためて思ったのは、スターウォーズは諸々ネーミングがイイということ。記事によるとルーカス氏は初回製作時から、キャラクターや架空の場所の名前やタイトルなど、とてもネーミングに苦しみ拘ってきたらしい。分かる気がします。42年前、スターウォーズが「ルーク・スター・キラーの冒険」なんて公開タイトルだったら、ダメだったと思います。笑

 


アナザーストーリーとして製作されてきた「ローグ・ワン(2016年公開)」と「ハン・ソロ(2018年公開)」のパンフレット。賛否両論あったようですが、個人的にはそれぞれとても楽しめました。スターウォーズの世界観を補い拡張する魅力を感じてます。今後も新たなスターウォーズ・ストーリーの映画製作があるようですが、あえて挑戦して頂きたいです。そして、ジョージ・ルーカス氏の手から遠ざかる内容であったとしても、ルーカス氏が微笑んで見守ることの出来る、ものづくりであって欲しいと願っています。