地鎮祭 @心地よい風と緑のある家

2016年11月10日

 

地鎮祭 @心地よい風と緑のある家

「地鎮祭」は、土地の神を鎮め、土地を利用させて頂く許しと、
工事の無事を祈る伝統的な儀式です。
工事の規模、地域、慣習の違いによって、とり行いの有無や
進め方も様々ですが、施主ご家族をはじめ、
工事関係の皆さまや近隣の皆さまが、互いに顔を合わせ、
ご挨拶出来ます良い機会ともいえます。

実施設計の終盤。建築確認申請に向けた申請資料作成に
入った新築住宅計画「心地よい風と緑のある家」の
地鎮祭に、出席させて頂きました。
神主さまのアドバイスから、敷地のなかでも、新築予定の
ちょうど建物中央に定められた祭場は、神様が南を向くことが
出来る配置。私たちは北を向きます。

晴れた秋空の下。太陽の方角をより強く意識し
あらためて土地と静かな対話が出来たように感じました。

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撮影:中山建設
 

『家具・小物を表現した模型』実施設計へ

2016年10月30日

 

『家具・小物を表現した模型』実施設計へ

設計時に製作しているイメージ模型。
私の場合イメージ模型は、設計の比較的早い段階で、
手を動かしながら、目指すイメージを模索するための
表現手段。プロジェクトの性格に合わせ、部分や全体など
様々な大きさで製作しています。

川崎市の新築住宅計画『心地よい風と緑のある家』では、
具体的な家具・小物等を表現した模型を製作しました。
実は、設計を始める前から、施主ご夫妻の具体的な居場所
イメージが比較的明確でした。玄関土間と繋がる子供たち
の空間は置き家具や建具等で、融通のきく多目的空間と
したい。居間は座ってくつろぐ時に感じる高い天井、
バルコニーを介して緑景が常に見渡せる。バルコニーには
椅子テーブルを置いて目前の緑を楽しみながら
気軽に食事をしたい。キッチン近くには子供が勉強したり
家事や書きものが出来るコーナーが欲しい、等々。

つまりご家族にとって、建物の色・形よりも、暮らしの
中でやってみたい諸活動が、ちゃんと出来る空間であるか
が最重要課題でした。従って、この住まいの模型では、
家具・小物や植栽などを入れることで、具体的所作や
活動が、鮮明にイメージ出来るよう工夫しています。
本件は、この模型の確認をもって基本設計から
実施設計へ以降。設備や構造検討などの連携・打合せにも
分かり易いこの模型が大活躍です。関係の皆さまに
空間の具体的利活用を知って頂き、各々必要な調整を
ご提案頂ける効果も感じています。

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心地よい風と緑のある家002
◆製作途中(下)の状況と比較。家具等を入れた模型
(上)では各所で出来る所作が、より想像出来ます。

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◆道路側住まいの正面。日々の行来で目にする家庭菜園
 が楽しい。

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◆実際には体験出来ない上空からの視点。施主ご家族と
 共に緑地と向き合うバルコニーを、強く意識しました。

 

『心地よい風と緑のある家』概要

豊かな緑地帯に面した静かな住環境です。1階は広い
土間と繋がる多目的なスペース。客室や寝室として活用
します。2階は屋根形状を活かした伸びやかな居間。
どこにいても風がぬけ、緑が楽しめる住まいです。

建物用途:住宅
構造規模:木造2階建て
敷地面積:149㎡(45坪)
建築面積:62㎡(19坪)
延床面積:104㎡(31坪)
所在地:川崎市

設計:古川都市建築計画一級建築士事務所 古川達也

 

建材フェアを見学 @木造住宅の家づくり

2016年10月23日

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建材フェアを見学 @木造住宅の家づくり

一般に建材フェアとは、建材の販売店や、実際の工事で採用
する地域の工務店を対象に、新建材や注目素材、発売前の
実験的な商品など、展示公開する見本市といえます。
採用を検討している商品の詳細などを間近で確認出来る
貴重な機会なので、時々出掛けて行きます。

建築板金工事の株式会社高木 佐藤さんのご案内。
場所は、東京ビッグサイト(東京国際展示場)です。
中山建設 中山さんと一緒に、2016月星建材フェアー※
を見学しました。

実施設計中の新築住宅計画「心地よい風と緑のある家」
の外壁仕上げで採用検討中の金属サイディング実物
サンプルを、直接確認することが最大の目的です。
会場内にMAX寸法の8mで展示された、採用予定の
ガルバリウム鋼板製金属サイディング(アイジー工業
ガルブライトJフッ素)を発見。中山さんと共に、
風合いやおさまりなど、しっかり確認できました。
イメージ通りです。

広い会場内、折角の機会です。
様々な商品展示を見て回りました。是非使ってみたい商品
多数で、とても見応えがあり勉強になりました。
高木さんありがとうございました。

※月星商事 http://www.tsukiboshi-shoji.co.jp/

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◆高さ方向最大寸法の8mで再現された金属サイディング
 仕上げのタワー。アイジー工業:ガルブライトJフッ素

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◆様々な商品展示を見学。是非使ってみたい商品多数。

 

実施設計で必要な敷地の採寸 @木造住宅の家づくり

2016年10月2日

 

実施設計で必要な敷地の採寸 @木造住宅の家づくり

家づくりに向けた基本的な方向性を決める「基本設計」。
建設に向けた詳細をつめる設計が「実施設計」です。
基本設計に必要な敷地形状は、土地の大きさや方角、
地盤レベルなど、測量図によってかなり網羅できますが、
実施設計では、敷地境界にある塀の仕様や大きさ、
道路からの給排水引込の有無や位置等々、測量図にない
多くの情報が必要になります。
不足情報は、どうするのか?
敷地に足を運び自ら調査採寸です。
時間のかかる、地道な情報収集が、ほぼ全ての設計者の
日常であることは、一般に意外と知られていない
ことかもしれません。

同時期の実施設計となりました、
新築ショーホーム計画「クラフトマンの家」では、
敷地際の擁壁高さをメジャーで採寸。実はこのメジャーは
常に持ち歩いています。
新築住宅計画「心地よい風と緑のある家」では、
施工担当の中山建設 中山さんにご協力頂き、測量図で
追い切れていなかった、土地の傾きや隣地の地盤レベルなど
を専門の計器で測定して頂きました。

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◆古川による、メジャーを使った現地擁壁採寸の様子。
 (撮影:中山建設)

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◆中山建設 中山さんによる、計器を使った地盤レベル測定。

 

新築住宅計画「心地よい風と緑のある家」基本設計

2016年09月10日

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◆施主ご家族の希望により、プロジェクトのはじめから、施主・施工・設計
の3者で知恵を出し合いながら家づくりを進めています。

新築住宅計画「心地よい風と緑のある家」基本設計

川崎市の新築住宅計画「心地よい風と緑のある家」は、
基本的な空間構成・屋内外仕様・概算工事費を確認・検討する
基本設計が大詰めです。

敷地に近接する緑地帯の豊かな緑を、最大限に楽しめることを軸に、
アレコレ詰め込み過ぎる複雑なつくりにしない、シンプルな空間。
住まい手が、暮らしながら工夫できる、自由度の高い住まいを
目指しています。

着工のスケジュールから、比較的早いペースで案を決めていく
プロジェクトです。数週間に一度のペースで、施主・施工・設計の3者
が集合。集中して打合せを重ねています。

立体的なイメージが良くわかる模型を、皆でつねに確認しながら進行。
目指すコンセプトを共有し、本当に必要なもの、本当に必要なこと
を整理していく打合せといえます。限られたスケジュール意識から、
中途半端に手戻る意見は、誰からも出ません。
大変魅力ある家づくりとなると感じています。

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◆案が決まる前に早い段階で1/50模型を製作。基本設計で製作する
模型は、プロジェクト毎で違いがでます。積み上げの深度や進捗に
より、1/100・1/50など臨機応変にスケールを選択して製作します。

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◆屋内の、どこからも緑景を最大限に楽しめる計画を目指します。

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◆空間提案を皆が共有出来るよう家具を配置しています。

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◆隣接する緑地帯の豊かな緑が印象的な敷地。とても静かな住環境です。