施主ご夫妻と現場でサンプル帳を見なから屋内仕上げの色を決定

2021年06月18日

 

施主ご夫妻と現場でサンプル帳を見なから屋内仕上げの色を決定

横浜市戸塚区の個人住宅「2つのテラスをもつ家(仮称)」現場は、屋内の仕上げや造作工事が始まりました。施主・施工・設計3者による月1回の現場定例打合せは、残すところ来月あと1回。

この日、クッションフロアシート(CFシート)の色を現場で最終決定しました。本件では1・2階トイレと、お風呂の脱衣洗面室の床は、耐水性や抗菌性、掃除のし易さ等のメンテナンス性を重視したCFシートを採用。CFシートは厚さ2mm前後のビニール系シートの一種で、シートの中間層に発泡塩化ビニールを使ったクッション性のある床仕上げです。

厚みや金額が同じ仕様のCFシートでも、かなり色あいが選べるため、施主ご家族は選定に迷ってしまうことも多いです。工事契約時の段階で具体的な色を決めず、現場がある程度出来てきたところで、今回は現地の様子を見ながら最終的な色を決定することになりました。

既に施工済みで隣りあう無垢板の床材と並べてみたり、採用する空間にサンプル帳などの実物サンプルを直接持って行き、好みの色を検討。皆で安心して最終的な色を決定することが出来たと思います。

 


別の場所である程度の工程まで作りあげられた収納棚など、オリジナル造作家具が随時現場に搬入されてきています。

気密試験の立会いで住まいの気密性能を知る

2021年06月12日

 

気密試験の立会いで住まいの気密性能を知る
 

家づくりにおける大事な建物性能の一つに、気密性を高めることが求められています。もちろん窓や玄関扉などを開ければ、屋内外の隔てがないことになりますが、閉めている状態で、あらゆるところに隙間があれば、夏の冷房設備や冬の暖房設備の効果は薄まり、必要以上の設備使用による無駄な負荷となることを問題としています。

骨格となる建物の外皮に隙間なく、しっかりとした気密性能を発揮できる家づくりとすることで、余分な設備負荷を軽減し、出来るだけエネルギー消費を抑えた住まいを目指したい。それには、設計時において不用意な複雑さを避け、出来るだけ明瞭な構成を心掛けた隙間を生みにくい計画を意識することが大切です。そして何より建物を実際につくる施工時の、大工さんや職人の皆様の、気密性能への意識や取組みが最も重要となります。

気密性能を客観的に知る方法として、工事の途中段階で気密試験を行う方法があり、横浜市戸塚区の個人住宅「2つのテラスをもつ家(仮称)」現場では、施主ご家族のご要望から、工事契約時に気密試験を行うことを盛り込んでいました。施主ご夫妻と設計者である古川立会いのもと、工事途中の現場で気密試験を行なって頂きました。

窓を閉め換気口などを全て塞ぐなど入念に事前準備。専用の機械を動かし約5分間、屋内の空気を屋外に抜くことで減圧し、その際に屋内へ流入する空気の状況を計器で測定します。高気密住宅の目安となるC値(相当すきま面積)1.0未満を想像していたところ、なんと計器が示した数値はC値0.3で、大変高気密であることが確認できました。精度高い施工に感謝申し上げます。

家づくりを行う皆様、気密試験について設計者や施工者にご相談されると良いと思います。関心があっても、どうして良いか分からない、進め方が分からない方など、古川都市建築計画へお問い合わせ下さい。

 


気密測定は、高気密・高断熱・エコ住宅を提案する株式会社ワイエム、若松健司さんが担当。測定をしながら、更なる気密のための工夫やポイントなどをご指導頂けましたので、大変学びある機会となりました。ありがとうございました。

 

大きなオリジナル造り付け収納棚製作のジョイント方法

2021年06月10日

 

大きなオリジナル造り付け収納棚製作のジョイント方法

横浜市戸塚区の個人住宅「2つのテラスをもつ家(仮称)」は、あと2ヶ月で竣工。いよいよ屋内の仕上げや造作工事がクライマックスを迎えます。空間に合わせて設計している屋内造り付け家具の製作が始まり、調整打合せを兼ね工場で貴重な製作過程をみせて頂きました。担当は中山建設家具職人の五味さんです。

大きな造り付け家具は、分割して製作し後で繋ぎ合わせ、必要な寸法の家具を実現します。分割することで現場への輸送・搬入も可能になりますので、合理的で質の高いジョイント技術は、造り付け家具の可能性を広げる、とても重要な技術であることが分かります。

例えば、洗面脱衣室の収納棚は、完成すると壁面と一体となり床から天井までいっぱいの収納力抜群、大きな壁面収納棚となります。上下半分づつ製作し、中程で繋ぎ合わせるのですが、そのジョイントに、ドイツ製の特殊な道具と部材を活用しており、五味さんにその詳細を解説して頂きました。

専用の彫り機で確保した穴に、ジョイントするための金物を互いに埋め込み、外側から六角レンチで締め上げることで引き寄せられるしくみ。殆ど継ぎ目が分からないほどの精度で、別々に造られた家具が一体になります。再度解体して現場へ搬入し、同じ方法で組み立て再現できる。すごいですね。

本件住まいでは、さらに大きな造作家具があり、このシステムで実現して頂きます。安心して製作をお任せできる頼もしい技術ですね。完成が楽しみです。

 

六角レンチで引き寄せジョイントすると、殆ど継ぎ目が分からない素晴らしい精度です。すごいですね。

サンプルで検討モルタル下地の上にグレー色の外壁仕上げ

2021年06月7日

 

サンプルで検討モルタル下地の上にグレー色の外壁仕上げ

横浜市戸塚区「2つのテラスをもつ家(仮称)」施主・施工・設計3者で現場打合せ。モルタル下地の上にグレー色の仕上げを予定。候補となる濃淡や素材感が違う3種類のサンプル(アイカ_ジョリパット)を外壁にあてて頂き、皆で道路から見たり至近距離で見たりしました。

モルタル下地が既にグレー色で、どれも似たような印象に感じるのではないかとも思われましたが、実際に施工する場所に実物サンプルをあて比較しながら見てみると、それぞれが全然違うことに皆驚きです。和洋の感じ方、荒々しさ、優しさなど、感じる印象を共有し、最終的に絞りこむ意見交換が出来ました。

 

棟梁のお手伝いで子供たちが率先して現場のお掃除。

2021年05月7日

横浜市戸塚区「2つのテラスをもつ家(仮称)」施主・施工・設計3者による打合せ。月一回の定例打合せに、施主ご夫妻は必ず子供たちを連れて来ています。

施主ご家族が暮らしている場所と建設地が徒歩圏内で近いということもあるのですが、家が一つ一つ人の手で作られ、出来上がる過程を感じたり、職人皆さまの頑張りを直に見て、子供たちに何かを感じて欲しい、ということなのだと受け取っています。素晴らしいことです。

打合せ終了後、大人たちの目が届く限られた範囲ではありますが、棟梁のお手伝いで子供たちが率先して現場1階のお掃除をしてくれました。職人さんとの交流、住まいへの愛着と共に、少しでもモノコトづくりへの関心が育まれるとしたら、これは正に、住環境を自然に学ぶ機会としての、住育(じゅういく)なのではないだろうかと感じます。

子供たちは暮らし始めてからも、きっとお掃除してくれることでしょう! 頼もしいですね。

造り付け家具を施主・施工・設計3者で確認・現場調整。

2021年04月4日

 

造り付け家具を施主・施工・設計3者で確認・現場調整。

横浜市戸塚区の新築住宅計画「2つのテラスをもつ家(仮称)」施主・施工・設計3者集合で行う月1回の現場定例。屋外の屋根工事と外壁の窓サッシの施工が終わり雨仕舞いが出来たので、いよいよ本格的に屋内工事の仕上げに着手するタイミングです。既に床フローリングやセルロースファイバーによる断熱工事は終了。実施設計図面を皆で確認しながら、オリジナルで製作する書棚や収納棚などの作り付け家具(造作家具)の打合せを行いました。施主ご家族全員で参加頂けたので、子供たちの動作や、現場でご家族皆が感じる感覚を共有しながら、棚を増やしたり家具のプロポ-ションを微調整したり確かな調整を行うことが出来ました。

 

指定確認検査機関による中間検査の立会い。

2021年03月9日

 

指定確認検査機関による中間検査の立会い。

横浜市戸塚区の新築住宅計画「2つのテラスをもつ家(仮称)」。指定確認検査機関(本件は湘南建築センター)による中間検査に立ち合いました。特に、屋外では敷地境界に対する建物本体の離れ寸法。屋内では構造上主要な耐力を担う耐力壁や、構造金物の配置などの施工状況が検査の対象です。検査員と一緒に実施設計図と見比べながら全数・全箇所の整合を確認しました。指摘なく無事終了です。

 

コンセント・スイッチ等の場所・個数を施主・施工・設計3者で確認。

2021年03月6日

 

コンセント・スイッチ等の場所・個数を施主・施工・設計3者で確認。

横浜市戸塚区の新築住宅計画「2つのテラスをもつ家(仮称)」施主・施工・設計3者集合で行う月1回の現場定例。電気工事の配線作業が進む中、最終確認で屋内全てのコンセントやスイッチ等の場所・個数を確認。見落としの無いよう、玄関からスタートし歩いてチェック。1・2階及びロフト階について皆で使い勝手を想像しながら確認。追加で欲しい箇所のコンセントや、一つの場所で複数必要なコンセント数を少し増やすなど、全ての調整が確実に出来ました。

 

バルコニー防水下地工事の確認。

2021年02月22日

 

バルコニー防水下地工事の確認。

横浜市戸塚区の新築住宅計画「2つのテラスをもつ家(仮称)」バルコニー下地工事が完了。施工状況を確認しました。今回は株式会社栄住産業さんの金属防水工法スカイプロムナードを採用しています。ステンレス板による防水仕上げの下地として、2重貼り構造用合板下地など、メーカー仕様に合わせ正確に施工してあるかどうかが確認ポイントとなります。現場監督石谷さんの案内で、排水やオーバーフロー菅の位置など含め、細かく確認・調整出来ました。

 

 
大学非常勤講師の授業日と重なり出席できなかった上棟式で、小さな2人のお嬢さんが用意してくれたプレゼントを、施主奥さまが現場に届けて下さいました。素敵な住まいを目指します!ありがとうございます。

「建て方」の確認。

2021年01月23日

 

「建て方」の確認。

木造や鉄骨造で、あらかじめ施工された基礎の上に柱や梁などの主要構造材を組み上げ、屋根の最も高いところにある棟木(むなぎ)を上げる棟上げ(むねあげ)までの工程を、建て方(たてかた)あるいは上棟(じょうとう)と言います。

横浜市戸塚区の新築住宅計画「2つのテラスをもつ家(仮称)」の建て方に立ち合いました。あいにくの天気で雨が降り出し、2階建ての屋根部分に着手する前に施工の中山建設様の判断で作業をストップ。悪天候を想定し用意していた大量のブルーシートで、建物全てを包むように養生。柱・梁・基礎を濡らさないようにするためです。ありがとうございます。

上棟は順延となりましたが、上棟式を行うためにお越し頂いていた施主ご家族と、ブルーシートで包まれた幻想的?な空間で、近々の段取りや方針について、しっかり打合せすることが出来ました。ブルーシートのお陰です。