店舗併用住宅の竣工スナップ写真紹介【住宅編】 @和定食屋さんの家

2019年01月10日

 

店舗併用住宅の竣工スナップ写真紹介【住宅編】
@和定食屋さんの家

新潟県上越市の店舗併用住宅「和定食屋さんの家」が竣工。お引渡し時にスナップ写真撮影しました。1階部分が和定食店。お店を営むご夫妻の住まいが2階(ロフト付き)です。天井の高いゆったりとしたリビングが特徴の2階住居部分をご紹介します。1階店舗に設置した薪ストーブの熱を蓄熱。その熱を住環境に活かし雪国の寒い冬を暖かく過ごせる住まいです。

 



道路に面する視認性の高い場所に店舗の入口を配置。また道路に面する1階窓から店舗屋内の様子も垣間見られます。住宅の玄関(左)と厨房勝手口(右)は裏側とすることでプライバシーを確保。お客様と動線が交錯しないよう工夫しています。
 




住宅は展示コーナーのある緩やかな屋内階段を上って2階で靴を脱ぐスタイル(店舗客室からもアプローチ可能)。玄関は階段下を余すことなく活用したスペースで、農機具や雪掻きの道具など十分置けるようになっています。2階の造作靴箱は特に工夫満載。下段オープン棚は来客対応・濡れた靴・ブーツなど長靴対応、上段の戸棚は家主のTPOに備えた靴置場です。下部にはスツールを置けるようにし、座って靴を履けるように備えます。多くの来客を迎える住まい手の心配りから計画されています。
 



1階から上がってくると、リビングダイニングと畳室それぞれに入室可能。襖戸の開閉により多目的に活用します。畳室はプライベートな活用だけでなく、独立させ来客を招く客室としても活用し易すいようになっています。
 



なんと畳室はリビングを客席とした落語の舞台となる予定。落語を本格的にされるご親族を招くなどミニ劇場としての楽しみな活用が想定されています。掘コタツを収納し、畳とそろった床にすることで、舞台となったり、来客の就寝スペースになったりする多目的スペースです。
 




薪ストーブの熱で暖められた空気が、掘コタツの下部スリットから出てくるしくみ。掘コタツ床全体も底冷えせず温かい。
 



天井の高い大らかなリビングダイニング。薪ストーブの熱で暖められた空気が床スリットから出てくるしくみ。また、床全体に敷き詰められた水袋(アクアレイヤー)が、薪ストーブの熱を蓄熱しているため底冷えせず温かい。床下(1階と2階の間の空間)全体に薪ストーブの熱が行き渡るようエアコンで空気を動かしています。従って薪ストーブを使わない日はエアコンの暖房機能を活用し暖気を送ります。また、夏季はエアコンの冷房機能を活用し冷気を送るよう考えられています。
 



2室を分けるシンプルなウォークインクローゼットとロフトに上がる梯子階段を中央に配置、手前が主寝室です。ロフトはご主人のスペース。クローゼット奥は奥さまのスペース。それぞれのスペースが主寝室と緩やかな間合いで繋がる構成です。
 




リビングを見下ろすことが出来るロフト。オープン棚は客布団の収納を想定しています。
 



洗面脱衣室やトイレにもヒートショックの無いよう、薪ストーブの熱で暖められた空気が床スリットから出てくるしくみです。広い洗面台の一部が座ってメイクや身支度の出来るカウンターになっています。忙しい店主ご夫妻が気持ちのON・OFを切り替える大事なスペースとして考えられています。

 

※合わせてご覧下さい。

◆上越市の店舗併用住宅計画「和定食屋さんの家」進捗。
地鎮祭と工事契約
施主・設計と各工事担当者の初打合せ
家具・建具や人を入れたイメージ模型
融雪を考慮した外構計画の現場打合せ
上棟式「お餅まき」のご案内が新聞掲載されました。
上棟式「お餅まき」の様子
工事中盤、建具・厨房機器・左官仕上の打合せ
フラット35S適合証明「中間現場検査」
屋内塗装と屋外塗装の打合せ
遠方の施主とSNS&手描きスケッチで情報共有
足場解体&外溝と屋内造作の最終打合せ
確認検査&フラット35S適合証明「完了検査」
竣工お引渡し。
竣工スナップ写真紹介【店舗編】
竣工スナップ写真紹介【住宅編】

 

店舗併用住宅の竣工スナップ写真紹介【店舗編】 @和定食屋さんの家

2019年01月8日

 

店舗併用住宅の竣工スナップ写真紹介【店舗編】
@和定食屋さんの家

新潟県上越市の店舗併用住宅「和定食屋さんの家」が竣工。お引渡し時にスナップ写真撮影しました。少しだけ店舗部分をご紹介します。あいにくの雨天で、とても冷えた一日でしたが、屋内は薪ストーブの温かさと工事関係者の明るい声が広がり、素敵な空気感がありました。

 



店舗案内の垂れ幕看板が柱間に付く予定ですが、グレー色の左官仕上げと木質素材による外観から、すでに和食を扱うお店であることがにじみ出ています。
 



ヒノキ材の待合いベンチ。レッドシダー材の手摺。屋内外とも手が触れるところは出来るだけ木のぬくもりを感じるよう、おもてなしの工夫をしています。店舗正面入り口は杉材の格子戸。中に入ると風除室が、花卉などで季節感を演出するミニ展示コーナーになっています。水をたたえる石器は、夏野菜やスイカ、ラムネなどを浮かべるイメージ。
 



店舗客室に入ると正面に薪ストーブがみえます。客席が見渡せて全体のケアが行き渡るよう厨房はオープンスタイルです。薪ストーブの熱を、天井スリットから天井懐に入れ蓄熱材で蓄熱し1・2階の屋内空間全体をソフトに温めるしくみ。炎の魅力を活かす古くて新しい日本初の試みです。
 



ワンルームの店舗客室ですが、道路側が開放的でカジュアルな雰囲気。奥側は地の山から採取した自然の竹を並べ落ち着いた雰囲気。来客自身の気分や好みで様々な居心地が得られます。打合せ用にパイプ椅子を並べていますが、春の店舗オープンに向け、テーブル・椅子を施主ご夫妻で準備中です。
 



客席の壁側はタモ集成材ベンチ。背板下部に扉を付け収納にすることで、ハシ、オシボリなどストック備品が大量に収納出来るように工夫しています。
 



厨房と客室との間は、保健所指導のもと店主と扱いやすさを相談し適切な小扉を設置。一番効率よく使える位置にレジを配置しています。
 



客室とオープンスタイルで繋がる厨房。店主拘りの炭火焼台は客室から炭火焼の様子が見える位置に配置しています。高性能防水処理を施した床は、グレーチング蓋の排水溝もFRP防水仕上げとするなど性能・衛生とも万全を目指しました。
 



何よりお客様にとって使い易く清掃し易く清潔であること。店主と意見交換を重ねて計画した手洗いコーナーとトイレ。トイレは限られたスペースであえて男女共通とすることで、ゆったり広めの空間とし、引戸で出入り出来るようバリアフリー対応としています。

 

※合わせてご覧下さい。

◆上越市の店舗併用住宅計画「和定食屋さんの家」進捗。
地鎮祭と工事契約
施主・設計と各工事担当者の初打合せ
家具・建具や人を入れたイメージ模型
融雪を考慮した外構計画の現場打合せ
上棟式「お餅まき」のご案内が新聞掲載されました。
上棟式「お餅まき」の様子
工事中盤、建具・厨房機器・左官仕上の打合せ
フラット35S適合証明「中間現場検査」
屋内塗装と屋外塗装の打合せ
遠方の施主とSNS&手描きスケッチで情報共有
足場解体&外溝と屋内造作の最終打合せ
確認検査&フラット35S適合証明「完了検査」
竣工お引渡し。
竣工スナップ写真紹介【店舗編】
竣工スナップ写真紹介【住宅編】

 

竣工お引渡し。@店舗併用住宅「和定食屋さんの家

2018年12月28日


店舗客席の薪ストーブに火入れ。いつまでも見ていたい。

 

竣工お引渡し。
@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

上越市の店舗併用住宅「和定食屋さんの家」建築本体が竣工。
外構の一部、住まいや店舗の購入家具などを除き完成です。
施工の各担当者による、取扱説明をもってお引渡しとなり
設計監理者として立会いました。

じっくり時間を掛け、互いに暮らしをイメージしながら
施主・施工・設計みなで、建物内を一緒にまわります。
キズなどのリタッチや不備チェックなど、法的検査・
施工者検査・施主検査などは、この日までに概ね終えて
いるので、お引渡しでは主に、利活用の視点で見ていくこと
が一般的。従って、全ての設備を試運転、各所使い方や
メンテナンス方法等を、順良く確認する会話が本来です。

しかし一方で、イイ意味で常に話題が脱線します。
各場所で、施工時の苦労や、計画時の思い出、暮らしへの
期待、作り手と住まい手が、互いの思いを感じる対話が始ま
ると話題がつきないのです。
実はその時間を施主・施工・設計みなで共有出来ることが
一番大切なのではないかと感じます。
顔が見える設計、顔が見える施工。顔の見えるものづくりが、
我々の大切にしていることだからです。

夜は一階店舗で、店主(施主ご夫妻)に食事会を開いて頂き
職人の皆様と一緒に、楽しい時間を過ごしました。
薪ストーブで煮込んだ竹の子汁。美味しかったぁ!!
ありがとうございました。

 






◆水蓄熱システム関係:本件は薪ストーブの熱を、特殊な
水袋アクアレイヤー(株式会社イゼナ)で蓄熱し、その
輻射熱で、2階住居と1階店舗の両方を暖める仕組みを、
なんと日本初採用。担当の前田さんに、火入れした薪スト
ーブからの熱の広がりを測定頂きつつ、システム全体の
取扱説明をして頂きました。
 



◆窓サッシ・建具関係:開き方や注意点、お掃除方法など
確認出来ました。
 


◆キッチン周り関係:キッチン本体やレンジフードの掃除
方法など確認出来ました。
 



◆電気設備関係:照明や各設備のオンオフ、配線系統、
分電盤、エアコン等の広範囲を情報共有出来ました。
 




◆給排水設備関係:屋内では特に厨房排水における、
グリーストラップの仕組みや掃除管理方法の確認。
あいにくの雨天でしたが、屋外では道路からの設備幹線
引込み、水道メーター、屋外機器など情報共有出来ました。
 




◆薪ストーブ:火入れ確認どころか、店主(施主ご夫妻)
に開いて頂いた食事会で大活躍。薪ストーブで煮込んだ
竹の子汁も最高でした。

 

※合わせてご覧下さい。

◆上越市の店舗併用住宅計画「和定食屋さんの家」進捗。
地鎮祭と工事契約
施主・設計と各工事担当者の初打合せ
家具・建具や人を入れたイメージ模型
融雪を考慮した外構計画の現場打合せ
上棟式「お餅まき」のご案内が新聞掲載されました。
上棟式「お餅まき」の様子
工事中盤、建具・厨房機器・左官仕上の打合せ
フラット35S適合証明「中間現場検査」
屋内塗装と屋外塗装の打合せ
遠方の施主とSNS&手描きスケッチで情報共有
足場解体&外溝と屋内造作の最終打合せ
確認検査&フラット35S適合証明「完了検査」

 

足場解体&外溝と屋内造作の最終打合せ@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

2018年12月8日


足場が解体され、外観のお披露目となりました。
職人さんがコテを使い、繊細かつ力強く仕上げたグレー色
の左官仕上げ(アイカ/ジョリパットJP-100水墨淡色)
が印象的です。

 

足場解体&外溝と屋内造作の最終打合せ
@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

施主・施工・設計で行ってきました現場三者定例の最終日。
屋外では、足場が解体され外構工事全体の仕上げに向けた
方針整理。建物本体アプローチ部のコンクリート土間仕上
げと、周りのアスファルト舗装との境目位置や処理等を
しっかり確認出来ました。

屋内では、内装工事が大詰め。特に課題となっていた
店舗客室の左官壁仕上げについて、少しずつニュアンスを
変えた、数種類の実物サンプルを事前にご用意頂き、
皆で意見交換。この日一番はじめの議題となりました。

「これでいこう!」

意匠性や施工性、掃除がしやすいことや、ザラザラし
過ぎて来客の衣類等を傷つけない配慮など、バランスの
とれた左官仕上げであることが検討項目。
可能性のあるサンプルを、大きめに作って頂き、
それぞれのメリット・デメリットが明瞭だったことが
何よりでした。

なんと、全く意見が割れることなく、施主・施工・設計
みな満場一致で仕上げが決定。その後の打合せもずれ込む
ことなく進行し、最後の定例を終えることが出来ました。
ありがとうございました。


◆屋外の様子


大工さん・左官・塗装・建具・電気・給排水など担当の
皆さまの車両が敷地内にならんでいました。


足場が解体され、屋外のディテールがより身近に。
雁木(正面ポーチ屋根)の先端は、すっきりした意匠の
ガルバリウム鋼板製雨樋(タニタHACO)を採用。


雁木(正面ポーチ屋根)下は、バリアフリー動線として
スロープを設置。冬の凍結時も出来るだけ滑りにくいよう
皆で相談し、コンクリート洗出し仕上げを採用。
まさに施工中でした。


◆屋内の様子



店舗客室の左官壁仕上げについて、実物サンプルを前に
施主・施工・設計みなで意見交換。外壁と同じ仕上げ
(アイカ/ジョリパット)ですが、仕上げ工程における
素材の扱いや、コテの押さえ方等でニュアンスも様々。
なんと、満場一致で仕上げが決定しました。



店舗入り口風除室の展示コーナーの構成。ご家族ゆかりの
魚拓です。最終的に施主ご夫妻が選ばれたヒラメの魚拓を、
バランスよく配置できるよう、皆の意見をまとめ、古川が
その場で手描きスケッチの図面を作成。
どのようにおさまるか楽しみです。
参考:風除室展示コーナーの事前検討。



一階店舗、厨房と客室の様子。皆で仕上がりを想像しながら
施主ご夫妻に各部をご確認頂きました。



二階住居、リビングダイニングの様子。畳室の掘り炬燵
(ほりごたつ)のスケール感を座って確認する古川。
Jさん写真ありがとうございました!

 

※合わせてご覧下さい。

◆上越市の店舗併用住宅計画「和定食屋さんの家」進捗。
地鎮祭と工事契約
施主・設計と各工事担当者の初打合せ
家具・建具や人を入れたイメージ模型
融雪を考慮した外構計画の現場打合せ
上棟式「お餅まき」のご案内が新聞掲載されました。
上棟式「お餅まき」の様子
工事中盤、建具・厨房機器・左官仕上の打合せ
フラット35S適合証明「中間現場検査」
屋内塗装と屋外塗装の打合せ
遠方の施主とSNS&手描きスケッチで情報共有