先に竣工したご親族住まいと並びで建つ住宅。1階は落ち着いた寝室。2階は屋根勾配を活かした高い天井の居間と予備室です。テーマは2つの庭。一つ目の庭(前庭)は、既存の樹木を活かした構成。隣り合う家族が日々目にする庭です。「家族と家族」を心地よく繋ぎます。二つ目の庭(バルコニー)は、居間と連続したウッドデッキ。「住まいと町」を緩やかに繋ぎます。程よい庭が快適な間合いを生む住まいです。
場所:神奈川県横浜市
構造:木造2階建て
敷地面積:123㎡(38坪)
建築面積: 60㎡(18坪)
延床面積: 93㎡(28坪)
建築設計:古川都市建築計画
造作家具:Muku-emi
植栽:既存植栽を活用
施工:中山建設
スタイリング:山本芙美子
写真:塚本浩史
互いに前庭を共有することで繋がる住まい。
2階の花台手摺は、フェンスや隣家のベランダ手摺と
同素材の木製(レッドシダー材)。
既存の樹木を残すことで住まいと街を繋ぎます。
高い天井の居間。隣家との見合いをさけ窓配置を工夫しています。
床は全てナラ無垢板フローリング。足触りよく味わいあります。
デッキテラスと連続した、L字型の2階居室。キッチンから
全て見渡すことが出来て心地いい。奥の部屋は客室や、
ホビールーム対応の予備室です。
2階の庭、広いデッキテラスはアウトドアリビングと言えます。
木製の花台手摺に囲まれたテラスは、隣家や街と程よい間合い
を生み出します。隣地の緑も借景で活かしています。
花台手摺には、プランターを連続して配置出来ます。
花緑の大好きな住まい手により、きっと美しく彩られます。
お隣のご親族と互いに対話が出来る、楽しい階段。
キッチンからも、お隣が見えるように工夫しています。
窓も空くので「お砂糖ある~?」笑
Muku-emi製作による、オリジナルキッチン。手の触れる
取手やカウンターも木製(レッドシダー材)。使うほどに
味わいが増します。
2階予備室。着物箪笥をおさめるスペースの隣は?
なんと、ゆったりトイレでした!!オススメです。
シンプルなスチールフレームに、手触りの良い木製手摺。
ガッチリ頼りがいがあって、心地いい。昇り降りで
つい触りたくなってしまいます。笑
玄関横の多目的たっぷり収納が便利。階段部分の建具仕切りは
2階の空調効率に配慮。普段は壁内に引き込みます。
玄関を明るくする建具の工夫。居室窓からの自然光を導きます。
Muku-emi製作による、オリジナル靴箱。キッチン棚と同じ
レッドシダーの取手が魅力。「いってきます!ただいま!」
玄関先で、必ず目にする緑景がやさしい。
半坪押入れスタイルのクローゼット。既存のプラスチックBOXや
布団。衣類やバッグ・小物など、上下・前後快適に収納出来ます。
階段下も、収納スペースとして余すことなく使い切ります。
床下点検口を、目立たずモノを置かない場所に設置。合理的です。
プライバシーと開放性が程よく、リラックス出来るスペース。
食事や読書、季節のよい夕暮れはキャンドルの灯りも素敵です。