施主ご家族から頂いたジビエの鹿肉を調理 @ゴールデンウィークの自宅

2022年04月30日


鹿肉をフライパンで調理。ジビエの鹿肉カレーを作っています^^。

 

山に囲まれた自然豊かな環境、相模原市緑区青根の家づくり計画。住まいの設計をご依頼頂き、概ね月に一度ご自宅へ伺い打合せを重ねています。最近は基本的な間取りや建物の骨格がまとまり、活用に合わせた屋内の造り付け家具などを皆で具体的に相談し始めたところです。

 

設計を通じ、農業をされるご家族のライフスタイルを、より身近に感じていますが、何より打合せでお会いする機会に、いつもご家族が収穫された、美味しい野菜などを沢山頂き、大変恐縮しています。

 

1ヶ月前の打合せで、何とジビエの鹿肉を頂きました。畑の農作物を守るために、施主自ら工夫して罠を仕掛け、猟銃の資格をもつお知り合いと協力して、定期的に捕獲する鹿。その鹿の肉です。お店で買ってきた肉ではありませんよ。驚!

 

打合せの2週間ほど前に捕らえた鹿を、施主ご主人が全て解体処理し、部位ごとに冷凍保存。メスの子鹿で美味しいですよ、と言うのです。

 

「古川さん、鹿肉持って帰ります?」

という問い掛けは、私にとって想定外の刺激。「鹿肉はお店で食べるものだと思ってました。私でも自宅で調理できるでしょうか?!」と思わず聞いてしまいましたよ。笑

 


冷凍庫から、部位ごとに保管している鹿肉を取り出して頂く様子。娘さんが持っているのは「足」。ご家族にとっては自然なこと。私にとっては、なかなか味わえないドキドキです。

 

「慣れていると刺身で食べる方もいるけど、一度解凍したら古川さんはしっかり火を通して、食べ切って下さい。煮ても焼いても美味しいですよ。」とお話し頂いたことで、すっかり盛り上がり、私もその気になりました。

 

「足」と「ロース」どっちが良いかなぁ、古川さんは初めてだからロースが良いかな、となり、人生初わくわくドキドキのジビエ鹿肉のロース1.2kg。直接頂いて帰ることになりました。

 

こうして、ゴールデンウィークの我家のイベントとして、頂いたジビエの鹿肉を私自身で調理。長男に手伝ってもらって、家族に夕食でふるまうことになってしまったのです。

 

おいおい大丈夫なのか?笑
ご期待頂きつつ?妻と次男は苦笑いです。

 

 

長男と相談し、鹿肉の半分は塩胡椒を揉み込みシンプルな焼肉として長男が担当。半分は煮込みカレーで私が担当することになりました。さあ、どうなるんだ。汗

 

焼肉は肉そのものの食感と味わい。
カレーは、あーなるほど鹿っぽい^^。
カレーとマッチして、確かに鹿の味わいがある。
両方とも美味しい。
なかなかの出来で、家族内高評価を頂きました♪

 


長男が作った「ジビエ鹿焼肉」


私が作った「ジビエ鹿カレー」

 

施主ご家族と住まい建設予定の棟梁と意見交換

2022年04月9日


施主宅で打ち合わせ。左奥が棟梁の佐藤明さん。

 

相模原市緑区の木造平屋建て個人住宅計画。確認申請に向け、構造設計や細かな仕様を詰めていく段階です。施主宅に集合し、施主ご夫妻が希望する住まい建設予定の棟梁(佐藤明さん)と意見交換。設計内容を磨く機会となりました。出来るだけ施工時に困ることのないよう、設計の過程で事前に大工さんと目指すところを共有していく打合せと言えます。

建物外周部は4寸角(120×120)柱とし内側は全て3.5寸角(105×105)柱とすることで、性能と経済性のバランスをとる設計で進めていました。施主ご家族が希望する地元産の木材で建てる家づくり。自然乾燥し倉庫に保管してある地元スギ・ヒノキ材を棟梁に見て頂いたところ、本計画の柱は全て4寸角ヒノキ、梁は全て4寸幅のスギとして、材料が確保できることが分かったことをお聞きし、その方針に切り替えることを皆で決めることが出来ました。

具体的には、本件構造設計担当のリーフ・アーキテクツ・デザイン関野さんによる構造図をもとに、棟梁が倉庫の木材を製材。曲がったものや不揃いの材を、棟梁の目利きと手仕事で加工し易い状態まで高めます。その木材を予定しているプレカット工場に運び、現場で円滑に組み上げられる状態まで機械加工する段取り。昔からある手仕事と近代的技術を融合させることで、地元産木材を活かしきる住まいづくりを実現させます。

図面だけで読み取りにくいと思われる部分も、その場で直接棟梁から質問頂くことで、ニュアンスや工夫のいろはを、相互に意見交換出来ました。特に、外壁仕上げではモルタル下地の上に吹き付けをする計画で進めていますが、棟梁と連携される地元左官屋さんによる現地の環境に合った下地のつくり方で、設計の主旨をより合理的に実現する仕様で進められることが分かり、とても良い機会でした。

 


写真:施主娘さん撮影