「緑景の家」中間検査終了から下地関連工事へ

2015年09月29日

 

新築住宅「緑景の家」の現場は中間地点。

指定確認検査機関(本件は湘南建築センター)による、
中間検査が無事終了し、屋内外とも下地関連の工事が
はじまりました。
各種設備配管、防水工事など、建物が仕上がってしまうと
ほぼ見えなくなってしまう部分でありながら、
実は、建物の機能・性能を担うとても大切な工程です。

ところで、現場監理では、設計監理者として、
施工過程を現場で直接確認させて頂く機会でもあります。
例えば、同様の素材や技術を必要とする部分でも、
職人さんの個性により、進め方も違うことに気が付きます。

何度同じような場面に立ち合っても、新しい発見があり、
それも建築の魅力の一つではないかと思っています。
大なり小なりハイテクノロジーに支えられる建築ですが、
やはり人間が創るのだ。ということを都度実感し
ワクワクします。

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◆中間検査申請書の作成

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◆中間検査。検査員が現地入りし直に検査します。合格しなければ
 現場は次の工程に進めません。(撮影:中山建設中山さん)

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◆中間検査合格証を無事受領。施主ご家族に良い報告ができます!

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◆給排気菅の位置を皆で確認。外壁を貫通するので、出来るだけ
 構造耐力の影響が少ない設置であることがポイントです。

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◆躯体の内側に貼る気密シートの施工途中。室内の湿気を
 躯体内に入れず、躯体内結露を防ぐことが目的なので、重ねしろ
 など、工程に注意し隙間なく貼ることが求められます。

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◆躯体の外側に貼る透湿防水シートの施工。外側からの水の進入は
 とめるが、躯体内の湿気は外に逃がす性質のシートなので、
 そのメカニズムをよく理解して設置することが求められます。

 

課題「関内のオフィスビル」 対象敷地を視察。

2015年09月25日

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◆明治期の商館レンガ建築遺構が残る敷地。道路の反対側に
 は横浜開港記念会館シンボル「ジャックの塔」がそびえる。

関東学院大学 建築環境学部2年必修、建築設計製図Ⅳ授業。
今年も非常勤講師として、指導にあたります。
授業の初日、あいにくの雨天でしたが、学生の皆さまと一緒に、
課題「関内のオフィスビル」対象敷地を視察。
学生125人の取り組みとアイディアに期待します。

課題の敷地内には、近年発見された、明治期の商館レンガ建築
遺構があります。取り込んだり、活かしたりすることも
考えたいところ。
開港記念会館も皆で見学しました。
何か設計に活かせるヒントがあるかも知れませんね。

@横浜開港記念会館まえ

震災再生リフォーム住宅「永く楽しむ家」着工。

2015年09月23日

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◆図面と解体状況を見比べながら、全体を視察しました。
屋内では脚立なども活用し、天井裏等隠れていた部分も確認
出来て、良かったです。(飯島建設宮入さん撮影)

震災再生リフォーム住宅「永く楽しむ家」が着工し、
解体工事が始まりました。
温存し、活かす部分を残しながらの解体作業。
慎重に進めて頂いています。

築35年(1980年竣工)旧耐震基準で竣工した
木造2階建ての住宅ですが、施工 飯島建設の皆さまと、
実際に現場を回りながら、感じたことがあります。

残っている当時の図面の通り、基礎や筋交もきちんと施工
されており、目立ったシロアリ等の害もなく、
見えていなかった下地部分等も、比較的健全な建物と
いう印象です。
つまり、しっかり設計され、しっかり施工されている
住まいであったにもかかわらず、震度5強の地震に対応
出来ず、屋根瓦の落下、雨漏りや内外壁の割れ、
仕上げの脱落などが、全体に渡ってあったという事実。

想定外の状況が重なったのかもしれない、という見方も
出来ますが、やはり改定された1981年以降の
新耐震基準をみつめ、改めて学ぶ機会と考えるべきです。
気を引き締めて参ります。

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◆飯島建設 宮入さん、竹内さん、大久保さんに
 立会って頂きました。ありがとうございました。

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◆1階外壁の解体。温存する屋根の軒天井と外壁が互いに
 繋がり、解体工事を難しくしています。皆で今後の方針を
 話し合いました。

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◆屋内外とも、小舞竹(こまいたけ※)を使った土壁を下地
 とした壁であったことが良く分かります。
※粘土質の土壁を塗込むため、割り竹を格子状に編んだ下地。

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◆キッチン部分の外壁も解体。キッチン本体は温存なのですが
 外壁是正工事を行うため一端撤去し、再び戻す工程です。

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◆2階居室の天井を先に部分解体し、小屋裏部分を確認。
 大屋根を支える梁は図面と比較的整合した太鼓梁※でした。
※無垢木材の円形断面材料で、両側を切り落とした梁。 
 

新築住宅「雪深い町の家」 薪ストーブ検討。

2015年09月22日

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新築住宅「雪深い町の家」。
実施設計に入り、より具体的な問題や課題に向き合い
進めています。薪ストーブの検討も、そのひとつ。

建物正面の地上階部分、
「サンルームと縁側と風除室」を兼ねた空間に
施主のご要望でもある、調度いい薪ストーブを、設置
したいと考えています。

薪ストーブをご専門に扱う、DLDの中村さんが、
事務所を訪ねて下さいました。
建築本体で必要な備えや、煙突設置における注意点、
薪ストーブそのものの種類や各特徴など、
幅広くご指導頂きました。ありがとうございます。

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道で呑む?!

2015年09月20日

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横浜元町の街角。

ふと気が付いて、二度見してしまう感じです。笑

道に面したフルオープン折れ戸の窓が

なんとそのままワインを楽しむBARカウンター。

つまり、道で呑む感じ。

この際、なぜそうなったかは問うまい。

数量で計れない、

フリーハンドの魅力と言いますか、

なにより、

思いのほか楽しそうです。

@フレンチAMI

 

『建築家と話そう』を担当します。@横濱元町AAスタジオ

2015年09月19日

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◆元町仲通り ウチキパンの隣 Papa Joesの上

9月19日(土)『建築家と話そう』を担当します!

横濱元町 AA STUDIOにて、毎週水曜日と土曜日、
建築家が交替で暮らしや住まいなどのご相談を承ります。
本日9月19日(土)は、わたくし古川達也が担当。
気軽にお立ち寄り下さい。

◆場所:横濱元町 AA STUDIO
◆時間:13〜18時
◆アクセス:みなとみらい線「元町中華街」駅徒歩1分
      元町仲通り ウチキパンの隣

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◆スタジオには、メンバー建築家による模型、作品パネル、
 建築・インテリアなどの書籍、写真集など常設。
 自由にご覧いただけます。

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◆例えば、古川達也がご提案する『横浜ガレージ長屋』。
 アトリエやガレージのある住まいで、一体でも分割しても
 住まうことが出来る、横浜らしい未来の長屋?です。
 模型をみながら、是非詳しい説明をさせて下さいね!

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◆『ウチキパン』のパンを持ち込んで食べながら寛げます。
 例えばチーズカレーパンとメロンパン!オススメです^^

 

建築家31人×3works展 (第19回)ご来場ありがとうございました。

2015年09月15日

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◆会場のある商業施設「マークイズみなとみらい」。
休憩場所や心地良い場所が随所にある、新しい施設です。

ご来場ありがとうございました!

9月11~13日の3日間
マークイズみなとみらい4F東京ガス横浜ショールーム内で
行いました建築家31人×3works展(第19回)。
メンバー15名で展示&相談会を行い、
3日間で約230名のご来場でした。
前回開催より、来場数としては少なめでしたが、
お客様の滞在時間が比較的長く、じっくり見て頂いた
印象でした。
会を重ねるごとに、目的をもって来られる方が
増えていることを感じ、嬉しく思います。
ありがとうございました!

次回は、11月6日~8日の3日間
新宿パークタワー1Fギャラリー3で開催します。
詳細は、建築家31会ホームページでご案内して参りますので、
時々チェックして頂けましたら幸いです。
見逃してしまった皆さま、是非ご来場下さいね!

 

今回開催の様子を少しご紹介致します。

開催場所周辺は、港散策が楽しい横浜みなとみらい。
お天気に恵まれた3日間でした。
展示会場「東京ガス横浜ショールーム」のある
「マークイズみなとみらい」は、
みなとみらい線「みなとみらい駅」と地下で直結。
とってもアクセスし易いところです。

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◆開催2日目、朝の会場周辺。良く晴れた3日間でした。

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◆みなとみらい線、横浜駅構内のポスター案内。
チラシポケット付きです。

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◆配布チラシやインターネットによる案内などから来場頂き、
近年はリピーターの方々と、お会いする機会が増えました。

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◆会場正面入口「くらしのライブラリー」内の展示。

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◆「コミュニケーションホール」。今回のメイン展示です。
 可能な範囲で特徴テーマごとに分け、ご来場の皆さまにとって、
 出来るだけ家づくりのヒントになるよう工夫しています。

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◆参加建築家メンバーによる、対談型のざっくばらんな
 家づくりミニトークショーも行いました。

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◆メイン展示スペースの古川展示は、多世帯住宅の
 エッセンスがあるということで3つ並びで配置。左から
 「図書館のある家」「山見の家」「洗たく屋さんの家
 上からのぞく、目線で見る、といった各模型の特徴に
 合わせ、高さや角度を工夫しました。

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◆ショールーム内の様々な所に配置した個別展示は、メンバー
 石川利治さんデザインの、アルミフレーム組立式オリジナル
 展示台をフル活用。模型とリーフレットが見易く設計されて
 います。古川は「ながらの家」模型を展示。

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◆ショールーム内、随所に設けられた快適な休憩スペース。
 古川展示は、大きなベンチの前に配置されました。子供たち
 にも観てもらえると嬉しいですね!^^

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◆今回の展示では、キッズコーナーが利用出来ました。
 小さなお子様と来場された皆さまも、かなりユックリ
 滞在されたように思います。キッズコーナーが無い
 場合でも、出来るだけ心地良い時間が過ごせるよう、
 考えて参りたいと思います。

暮らしづくり、家づくりのきっかけになりましたら幸いです。
次回も是非ご期待下さい!

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外構計画の現地調査。

2015年09月14日

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東京都鶴見区の静かな住宅地。
斜面に寄り添うように佇む、お住まいに伺いました。
目前に広がる眺めは、
風の谷?!と呼びたくなるほど伸びやか。
長年ここに住んできたご家族にとって、
かけがえのない景色であることが良く分かります。

陶芸活動や、沢山の鉢植え植物を育てる施主ご家族
の活動を助け、心地良い環境に整備する
アイディアが、求められています。

施工の中山さんと設計の古川2人で、主要な箇所を
メジャーで実測したり、メモしたり。。
互いの立場で考えられるアイディアも
その場で出し合いました。

外構デザインとして、
道路から住まいまでの高さ約5mのアプローチ階段と、
植物が繁茂し扱いが難しい敷地内の広い崖地を、
快適で楽しい環境に再生する計画。

楽しみです。

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建築家31人×3works展 (第19回)開催のお知らせ!

2015年09月10日

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家づくり相談の出来る、建築家の住宅模型展
「建築家31人×3works展(第19回)」開催のお知らせです。

建築家が設計した住宅模型を、特徴ごとに見易く展示。
会場では、建築家本人が、模型の説明や
お客様の家づくり相談などを行います。
会場内では、家づくりのコツや、ノウハウ満載の
トークショーも開催!ぜひお越しください。

期間:9月11日(金)~13日(日)
場所:マークイズみなとみらい4階
   東京ガス横浜ショールーム内(入場無料)
詳細:建築家31会ホームページをご覧下さい。

本音対談スタイルのトークショー開催

会場内で行う、ざっくばらんなトークショーが
大変オススメです。今回は4つのテーマで開催。
「土地探し」からの家づくり
「変形敷地」に建てる
「多世帯」で暮らす
「キッチン」にこだわる
展示参加している建築家メンバーが、2人一組で対談する
スタイルなので、毎回とてもリラックスした雰囲気です。

テーマ「多世帯」で暮らす
9/13(日)16時~ 中村雅子 × 古川達也(約40分)

わたくし古川達也も、中村雅子さんと
多世帯で暮らす住まいの魅力やアイディアをテーマに対談。
気軽にご参加頂き、住まいづくり、暮らしづくりの
参考にして頂けましたら幸いです。

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現場に集合、屋内造作アイディア出し。

2015年09月9日

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◆施主ご夫妻はリビングとキッチン部分の床暖房範囲を
 実際の場所で再確認中。

リフォーム住宅「縁側サロンのある家」の現場。

主要構造の基礎や耐力壁(耐力を担う壁)が概ね施工され
目指している屋内の雰囲気が、
皆で想像・共有出来るようになってきました。

調度良いタイミングと考え、
施主・施工・デザイン監修(古川)の3者で現場に集合し、
収納棚や屋内建具の再検討など、屋内造作の打合せを
行えるようお願いしました。
間取りを変えないリビングでは、置き家具の再配置と
コンセント位置の確認なども出来ました。

「縁側サロン」では、
その利活用が、まだまだ試行錯誤の只中。
現場進行中に撮影したスナップ写真を加工し、
書棚構成のバリエーション資料を作成。
実際の場所に持参し、実物と資料を皆で見ながら、
色々な観点からアイディアを出し合いました。
リフォームだからこそ出来る、検討手法かもしれません。
「様々な気付き」のあった打合せでした。

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◆現場写真を使った「縁側サロン」の書棚検討資料。

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◆構造用合板による耐力壁(耐力を担う壁)の構造補強。
既存には無かった、床断熱材の敷設工事も概ね終了。
安心安全な住まいを目指します!