弘明寺マンションリフォーム「続きのある家」 竣工スナップ写真公開

2018年04月1日

 

『続きのある家』
 
~そよ風流れるマンションリフォーム~
 
<概要>
景色の一番いい南側の畳室をフローリングにしてベッドを置き、快適な寝室にしたいけれど、全体として上手くいくでしょうか?というお題からスタートした計画。テーマは「続き」のある心地よさ!そのままでも大きな問題なく住めるお住まいでしたが、部屋と部屋の繋がりをより丁寧に再考。建具の開閉で、行き止りなく常に「続き」を感じる空間が理想と気が付きました。よどみなく繋がる空間は、視界・風通し・自然光が途切れずとても快適。自身のみならず来客を招き気ままに過ごせます。また、最短の家事動線・生活動線を実現することで、将来の介助サポート等もお願いしやすい空間になりました。永い目で見た安心・安全が確保され、リフォーム前には無かった心地よさが感じられます。

場所:神奈川県横浜市   
用途:マンション住居(3LDK)
   50代女性一人暮らし
   サニタリースペースを中心としたリフォーム
構造:RC造、3階住居内の改修
住居面積:60㎡(18坪)

基本設計:高島屋スペースクリエイツ
     古川都市建築計画
実施設計・施工:株式会社横浜合板商会
写真:古川達也

 


リフォーム後、玄関正面の様子。玄関床タイル・石材の上がり框や靴箱等は既存をそのまま採用。廊下床は、居室全体共通仕上げとして元のカーペットから全てフローリングに張り替えています。リフォームにより、北側玄関で、はじめて南側窓の自然光が、感じられるようになりました。
 


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玄関正面にサニタリー空間(風呂・脱衣・洗面)があり、自然光は全く入らず、暗く風通しが悪い状況でした。


玄関は床・壁の仕上げを変える程度で建具そのものも以前の風情を変えていない。玄関左にトイレがあり本工事で使いやすく改修しています。


サニタリー空間に必要な洗濯機の配置を変え、正面の壁を撤去することで、自然の光と風が感じられるようになった。軽く丈夫なポリカーボネイト製で光を通す引戸で仕切る。


引戸を開けると南の寝室に直接繋がり、スムーズに行来出来ます。朝の身支度。風呂上がりの休息。深夜のトイレ。将来は介助サポートもし易い構成です。


北側にあった寝室を、景色の良い南側に配置。朝日で目覚める、かけがえのない気持ちよさが実現。


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元々はリビング横の畳室。お仏壇をよりよい所へ移動。大量の衣類クローゼット機能を納戸に集約することで、使いにくかった押入れを解体する計画となりました。


建具を開けることで、寝室と繋がるサニタリー空間を介し、玄関まで見通せるようになりました。



洗濯したものが、南のベランダに直ぐ干せるだけでなく洗濯機乾燥したタオルなど、直近の収納にそのまま出し入れ出来る便利さが実現。


寝室とリビングの境は引込み戸とし、完全に仕切ることや、あいまいに仕切ること等、生活シーンの中で楽に調整出来る空間です。


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リフォーム着手前のリビングダイニング。


リフォーム後のリビングダイニング。着手前の状態からリビングとダイニングの関係を入替えています。奥にあったダイニングテーブル椅子を手前に移動することで、来客と気軽にお喋りやお茶を楽しむことが出来るようになりました。可変性のある照明器具は、多様なシーンに対応します。家具は元々使っていたものを、全てそのまま活用。


リフォーム前はカーペット。マンション規約にあった遮音等級LL-45に対応する建材を選定することで、フローリング仕上げが実現します。今回、住まい手がイメージしたのは「印刷された木目でなく本物の木材で、しかも古材のような素朴で温かみのあるフローリング」。数ミリの無垢ナラ材を仕上げとしたフローリング商品を選択。住まい手が持っていたソファー生地やラグにもよく合う。集合住宅用直貼防音床材として店舗用にも使われるタフな商品を居室全体に採用し、とても素敵な風情となりました。


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リフォーム着手前の洗面所。自然光は全く入らず、暗く風通しが悪い状況でした。


寝室と自然光を通す引戸一枚で繋がる洗面所になりました。そのままパウダールームになって便利。実はここの床仕上げだけは濡れやすいので、他居室のフローリング意匠に近い木目調の塩ビシートを採用。


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リフォーム着手前のトイレ。手洗いや棚が便器の奥にあり、使いにくい状況でした。


開き戸だった出入り口を引戸にしたトイレ。トイレ小物が収納しやすく、手も洗いやすくなりました。住まいは何より水廻りが快適で楽しく活用できることで、本当の安らぎが得られるのではないかと思います。

 

柱・梁など構造検討打合せ

2015年04月13日

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新築住宅「緑景の家」。

株式会社マツモト河野さん、渋谷さん、松田さん、
中山建設中山さん、古川の5人で
図面と模型をみながら打合せ。

主要構造となる、柱・梁などのプレカット(データ入力
により建築用の木材を事前に工場で機械加工する技術)
の方針を検討しました。

合間で、一枚板の重いダイニングテーブルの話題に。
自由度と楽しみの幅を広げる方法について
皆でお話することになり、楽しい時間となりました。

@中山建設 家スタジオ

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◆中山さん、撮影ありがとうございます。

展示用ミニチュア家具模型の製作。

2014年11月19日

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縁あって、展示用のミニチュア家具模型を製作することに。

普段の設計実務において、
クライアントや関係者の方々などに、
設計の方針や、空間イメージを伝えたりするために
模型をつくる機会は多いです。

ただ一方で、
私の場合、制作する模型は、あくまで何もないところから、
新たなモノを生み出す時に手を動かすことが多く、
設計者として、既にあるものを、ミニチュア模型として
精度よく再現することは、機会としてまれです。

まずは、製作する実物家具を、ショールームで実際に
触れて、よく観察するところから。。
そして、対象家具の大きさ等がわかる図面を頂きました。

再現サイズは。縮尺1/50で、かなり小さめ。
そのままを模型にしようとすると、かえって
上手く特徴が表現出来ないため、
部分的に簡略化したり、誇張して表現したりする
バランス感覚が大切です。

ミリ単位の寸法や、工夫あるプロポーションを、
頭と身体で感じる良い機会となり、
かなり勉強になりました。
自身の設計活動にも、いつか活きてくるように思います。

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奥のダイニングセット、ソファ、コーヒーテーブルが対象。
色や素材感の特徴をつかみ、模型としての表現を模索。

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頂いた図面と、撮ってきた写真を確認。各部のデフォルメに
によって、小さな模型で表現出来る魅力を整理。

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ソファは、2mmのスチレンボードのみで製作。
山吹色の実物に対し、ゴールド色のスプレーにより
小さくした際に、色と素材感が伝わることに気が付き採用。

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ダイニングチェアは、スノーマットを切り出して製作。

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全体を3つのパーツで構成すると、実物の特徴に近いと
分かり採用。いくつか試作することでバランスを決定。
小さくても曲面であることが分かるよう、
背板のカーブを実際より誇張することにしました。

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並べたり集めたりしながら、家具相互の密度感や
テイストのバランスを検討。

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こげ茶色のダイニングチェアは、実物と同じ色だと
ブラック色に見えてしまい重いので、少し明るめの
ブラウン色を採用。

位置を決め、扱いやすいよう市販のメッシュ板
に家具を固定。完成です!

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