【帝蚕倉庫】国策としての生糸貿易の歴史を物語る建築
ですが、保存・活用問題でゆれています。
みなとみらい地区の新旧シルエットが重なり、今年も
考えさせられました。実は昨年も、雨天で霞む幻想的な
風情だったので、不思議な思いで見学しました。
【横濱建築祭2015】の参加型イベントの一つ
「建築家と歩く近代建築街歩き」。
知らぬ間に誰もが観ている横浜の「近代建築」を
建築家 笠井三義さんの歴史解説を聞きながら
歩いてめぐるイベントにサポート参加しました。
雨が降り、冷える一日でしたが、
街の見方を深める、素敵な機会でした。
※昨年の建築祭街歩きはコチラ
参加者は、建築祭メイン会場の「馬車道駅」改札前に集合。
【神奈川県立歴史博物館】ペディメント(三角破風)に、
ギリシャ神殿へのあこがれが現れてます。
【日本興亜横浜馬車道ビル】旧建物一部を再現継承した建築。
地上階のホールを公開空地扱いとすることで容積緩和を受け
上部のガラスのオフィスが実現?!参考になります。
【防火帯建築】建築家 笠井三義さんは、横浜の
「何気ない建築」と説明されました。なるほど!
【指路協会】ノートルダム大聖堂塔屋がモチーフのようです。
【吉田町第一共同ビル】建築家 飯田義彦さんの事務所
が入っています。なぜかこの場所にこの色が合っていて不思議。
【不二家ビル】70年以上前に竣工したと思えない
シャープさと、繊細な構成が印象的。レーモンド設計。
【大津ビル】建築家協会が入っています。当時の憧れ?で
取り入れられた装飾「オーダー、コーニス、ペディメント、
バラストレード」が無いのでシンプル。落ち着いて見えます。
ちなみに、、
オーダー:柱基・柱身・柱頭からなる独立円柱
コーニス:最上階の水平庇
ペディメント:三角破風
バラストレード:屋上部の飾り手摺
【旧富士銀行横浜支店】現 東京芸大大学院。
「ドリス式オーダー」と「ルスティカ積み」(目地を広く深く
することで、石の表面を突出表現した積み方)が印象的。
【日本郵船横浜支店】16本のコリント式オーダー柱が並び圧巻。
街歩きの最後は馬車道駅。JIA神奈川まちづくり保存研究会
による「近代建築+防火帯建築」のパネル展示をご案内。
実物を見てきた直後なので、臨場感があります。