新築住宅『中庭ガレージの家』 竣工写真公開

2017年05月7日

 

『中庭ガレージの家』

<概要>
モーターライフを楽しむご家族にとって、車・バイクなどを置くスペースは居室と同じように大切。車・バイクのある中庭とガレージを、居住空間の中心に配置した住まいです。バイク3台を出し入れ出来る玄関ガレージを境に、東棟は主寝室と子供室などのプライベート空間。西棟は開放的なリビングダイニングとした、来客と気軽に過ごせるパブリック空間。玄関ガレージの屋根は全体が天然芝の屋上緑化バルコニーで、東西の居住空間を互いに立体的離れとして繋ぎ、楽しみながら行き来できるよう意図しています。

場所:神奈川県横浜市   
用途:住宅
構造:木造2階建て
敷地面積:196㎡(59坪)
建築面積:91㎡(27坪)
延床面積:126㎡(38坪)
建築設計:古川都市建築計画+STYLE
構造設計:レン構造設計事務所
照明設計:マントルデザイン
家具設計:STYLE
施工:STYLE
写真:平剛

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住まいの中心に、中庭とガレージがあるライフスタイル。
どこにいても愛車を愛でる楽しさと、車・バイクを楽しむ
友人が集い、情報交換やメンテナンスも出来るガレージライフ。

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バイク出し入れのため中庭と床レベルをそろえた玄関ガレージ。
玄関扉と別に設けた2.5m幅の木製ガラス引戸を採用する
ことでスムーズにバイクを出し入れ出来ます。
リビングと中庭は腰掛けると丁度よい高さ。メンテナンスや
バーベキュー、知り合いが立ち寄れる縁側のような場所です。

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玄関ガレージは、バイクの乗り入れを考慮した床タイルを採用。
天井の無垢木板・壁の漆喰・左官(モールテックス)・造作家具
・自然を感じる地窓の植栽。全てが手作りの空間は、施主ご家族
の愛するモーターライフのエッセンスを表現しています。

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玄関ガレージの照明もハンドメイド。黒革仕上げのアイアン素材
によるパイプに、位置・角度を自在に調整できるスポットライト
を設置。マントルデザイン久保隆文さんによる照明デザインです。

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隣家の緑を借景として、道・中庭・玄関ガレージが繋がる空間は
面積以上の奥行きと心地良さを生みます。住まいのどこにいても
愛車を愛でることができる空間構成。リビングは、折れ戸サッシ
によりフルオープンで中庭と繋がります。

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構造の梁を現わしとした、天井高5mのリビングダイニング。
天井:野地板ヒノキ材現わし、構造梁ベイマツ材現わし
壁:フェザーフィール漆喰(ドイツ漆喰)ローラー仕上げ(プラネットジャパン)
床:オーク材厚15mm×150幅オイル塗装、床暖房仕様
※設備システムではエネファーム(東京ガス)を採用してます。

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施主ご家族が所有していたアジアンテイストのソファや
オリジナル造作棚など、様式や新旧を自由に受け入れられる
大らかなリビングダイニング。ウッドデッキは道路から
プライバシーを守る、物干しスペースになっています。

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キッチン上部はミニ螺旋階段(アイエム社イタリア製)で上る
ロフト空間。ガレージのブルー壁と同じ左官(モールテックス)
仕上げのダイニングテーブル(STYLEによるデザイン&施工)
が広い空間のアクセントになっています。

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全ての梁間に調光できる間接照明を入れ、季節やイベントなど
に合わせ、様々な演出ができる空間です。

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隠れ家のようなロフト。リビング吹抜け空間を存分に使い
200インチの映像を寝転んで楽しめるよう工夫しています。
スポーツ観戦、レーシング観戦、大スクリーンを使った
ゲーム対戦など、パブリックビューイングような風情。
天然芝バルコニーからも出入りできるので、住まいの中の
非日常空間として、離れのようなスペースになっています。

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玄関ガレージの屋根全てが、天然芝バルコニーです。
東の子供室と、西のロフト空間を行き来できる空中の庭、
住まいの中のピクニック空間といえます。
中庭の見下ろし、ビール片手に休息、夏はプール、何と
お湯が出るようになっているので、置型のバスタブを
設置して楽しむ露天風呂構想も。笑

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車・バイクが最も出し入れし易い敷地の真中を中庭とし、
居住空間をコの字型に、敷地外周いっぱいに寄せた配置。
東棟と西棟を平屋の玄関ガレージで繋ぐ構成。
隣家の生垣を借景で活かし、ガレージの屋上を全て
天然芝のバルコニーとして緑化しています。

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装飾のないシンプルな外観。要所でエッジを滑らかな
曲面にした優しい表情です。愛車フォルムの曲面やスリット
形状のモチーフを取り入れています。
外壁:モルタル左官下地の上高耐久弾性リシン吹付け

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2階子供室。リビングダイニングと同様、天井は構造の梁を
現わしとしています。壁面の一部をアカシア材粗板仕上げ
とすることで、釘を打ったり棚を付けたり、自分で手を加え
られるように工夫。中庭を眺めたり、天然芝のバルコニーに
直ぐ出られるなど、想像力を育む楽しい空間です。

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1階主寝室。中庭の愛車を眺められる配置。ベッドコーナー
に腰壁を設けることで、開放性とプライバシーを確保する
工夫をしています。ブルー壁の部分はトイレ、その奥に
洗面所・洗濯機置場・バスルーム等水周りを配置。

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トイレ・洗面所・バスルームは、洗面器本体を左官
(モールテックス)仕上げにするなど、ハンドメイドによる
手触りや心地良さを重視したオリジナル造作です。
(STYLEによるデザイン&施工)
敷地境界とのわずかなスペースに植栽を配し楽しめるよう
開口部を重視したバスルームでは、屋外で使っている船舶照明
を採用。マントルデザイン久保隆文さんによる照明デザイン
全体のコンセプトから、照明器具が選定されています。

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リビングダイニングにセミオープンで繋がるキッチンは、機能性
を重視。プライバシーが確保された物干し空間のウッドデッキ
に勝手口で直結。家事動線を最短にしています。

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天候や時間帯により、ソフトに表情を変える白い外観。
片流れ屋根は、先端を少し出し外壁の耐久性を高める考えです。

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夕暮れ時、刻々と表情を変える中庭&ガレージ。
車やバイクが照明で丁寧に照らされ、浮き上がります。
ガレージライフの楽しみの一つといえます。

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中庭に開くフリースタイルの住空間。
中庭&ガレージを中心に、ワクワクするライフスタイルが
創造されます。

 

歴史的建造物を実測し図面化する

2016年03月26日

 

歴史的建造物を実測し図面化する。

JIA文化財修復塾で実測した
石川邸(鎌倉市重要景観建造物指定)

玄関ホール展開図のCADデータ化に取り組みました。

縁あって貴重な調査実習に参加。
実測して図面化すると、色んな魅力に気が付きます。
久々に、歩きまわって調査研究してた
学生時代に戻った感じで、楽しめました^ ^

玄関ホール
石川邸玄関ホール。個性的な開口部、階段吹き抜け
につながる空間のドラマ、手摺や各部の意匠、等々
見どころ満載でした。

実測図
限られた時間内、建築家の三上紀子さんと、大急ぎで
実測した現地の記録紙をもとに、CADデータ化。

CAD実測図
図面化の一部。概ねの入力を終えると、記録出来てない
場所や、実測時の大事なポイントを再発見するなど、
とても勉強になったことが分かります。
 

デパートの卒業設計展

2016年03月1日

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横浜SOGOの9階。

ご案内を頂き、関東学院大学人間環境デザイン学科の
卒業設計展(HED展)を訪れました。
HEDは、HUMAN ENVIRONMENTAL DESIGNの略です。

住空間を主とした地域性や場所性と丁寧に向き合った
計画が多く、全体として見応えある展示だと思いました。

一方、とても面白かったのは、会場の場所でした。
誰もが気軽に立ち寄れるデパート。
吹抜けに配置された展示は、
良い意味で想定外の出会いやハプニングも有り得る
ワクワク空間と言えます。

アレコレ話しながらみた方が、絶対楽しいはず。
誰かと行けば良かったなあと思いました。笑

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9月6日(土)横濱元町AA STUDIOにて家・建物づくり相談会を行います。

2014年09月4日

 
今週末、横濱元町AA STUDIO にて
家・建物づくりのご相談を、賜わります。
元町や中華街、港散策なども兼ねて、是非お出かけ下さい!

◆日時:9月6日(土)13:00~17:00

◆場所:横濱元町AA STUDIO

◆概要:『建築家と話そう』家・建物づくり相談(無料)
    住まいや店舗、身近な暮らしや土地・建物に関する
    お悩みなど、お気軽にご相談頂けます。

 

横濱元町AA STUDIO って?

横濱(神奈川)を拠点に活動する、建築家達の
ギャラリー・スタジオです。
個性溢れる様々な建築家の模型とパネルが常時展示されています。
建築家と一緒に話をしたり、さまざまな相談ができる場所。
いつでも誰でも、ぶらり立ち寄ることができます。

定期的にセミナーや現場見学会を開催するなど、建物づくり
や建築家を知っていただく機会もご提供しています。
毎週、土曜・日曜は、イベント『建築家と話そう』を開催。
担当建築家がスタジオにおります。

◆アットホームな雰囲気のスタジオ内(撮影:中山周平)
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間近で見る模型には、家づくりの参考となるヒントが沢山。
例えば、古川の展示模型は、横須賀市で実際に建っている
木造3階建て住宅「ながらの家

・細長い敷地に建つ都市型住宅
・展望テラス
・吹抜けのあるリビングダイニング
・10mの壁面収納棚
・趣味のアトリエコーナー
・ビルトインガレージ(車バイク、趣味のシーカヤック)

◆「ながらの家」模型。設計時に打合せで実際に活用したもの。
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「図書館のある家」 イメージ模型。

2014年07月20日

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◆「図書館のある家」計画概要
大らかな河川敷に面する、自然豊かな環境。約9600冊
の書籍を所有するご夫妻の住まいとして、将来移り住むことも
視野に入れた、セカンドハウスです。建物半分は住宅、
もう半分は私設図書館で、互いに連続します。書架空間は、
建物竣工後、施主自身で楽しみながら、徐々に書棚を造作
していく予定。広いデッキテラスと繋がることで地域に開かれ、
気軽に来客をお迎えする空間となります。

 

イメージ模型について

プロジェクトにより、進め方は違うのですが、
当社では、設計のかなり早い段階で、模型を作ります。 
本件でも、ごく簡単な平面図が出来た段階、つまり高さ方向を
明確とする立面図や、断面図などの無い早い段階で
模型を作り、施主ご夫妻との打合せに持参しました。

模型は、概ね図面や案が出来上がってから、確認で作るケース
が多いと思うのですが、
当社の場合は、むしろ全く逆で、案が出始め、固まっていない
検討段階で作るケースが、ほとんどです。
古川自身、単に模型が好きだということもあるのですが。。笑

家具や植栽などの添景は、単なる飾りが目的ではありません。
暮らしの楽しみ方や、空間の大きさなどを、少しでも
施主ご夫妻がイメージ出来るきっかけになると嬉しいという
思いで表現しています。
 

模型の活用について

模型は軽いので、施主自身で手に取り、実際の目線に近い見方や、
様々な角度で自由に眺めて頂き、変更点や活かしたい点も
気軽にお話頂けたと思います。

大事な点を、再度確認です。
着工を迎えた現在の最終案と模型の形を比較すると、
実は、随所で違いがあります。
なぜなら模型は、出来上がった案の確認のために作ったのでなく、
案を練るための、途中で作ったからです。
最終案との違いは、そのまま打合せの検討成果。
施主ご夫妻と積み上げた、検討のあかしとなっています。

※この模型は、施主ご夫妻の許可を頂き、団体主催の展示会
などで、展示公開しています。
詳細は古川都市建築計画まで、お問い合わせ下さい。
 

◆庭とテラスの関係、テラスと居室の関係が分かります。
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◆書架と居室が並びます。寝室の上は小屋裏収納です。
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◆1・2階が吹き抜けを介して繋がる関係。
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◆こうして簡単に撮影し、写真そのものも打合せ等でフル活用します。
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7月6日(日)横濱元町AA STUDIOにて家・建物づくり相談会を行います。

2014年07月4日

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横濱元町AA STUDIO にて
古川達也が、家・建物づくりのご相談を、賜わります。
元町や中華街、港散策なども兼ねて、是非お出かけ下さい!

◆場所:横濱元町AA STUDIO
◆日時:7月6日(日)13:00~17:00
◆概要:『建築家と話そう』家・建物づくり相談(無料)
    住まいや店舗、身近な暮らしや土地・建物に関する
    お悩みなど、お気軽にご相談頂けます。

横濱元町AA STUDIO って?
横濱(神奈川)を拠点に活動し、丁寧に暮らしをデザインする
建築家達のギャラリー・スタジオです。
個性溢れる様々な建築家の模型とパネルが常時展示されています。
建築家と一緒に話をしたり、さまざまな相談ができる場所。
いつでも誰でも、ぶらり立ち寄ることができます。
また、定期的にセミナーや現場見学会を開催するなど、建物づくり
や建築家を知っていただく機会もご提供しています。
毎週、土曜・日曜は、イベント『建築家と話そう』を開催。
担当建築家がスタジオにおります。

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アットホームな雰囲気のスタジオ内(撮影:中山周平)

間近で見る模型には、家づくりの参考となるヒントが沢山。
例えば、古川の展示模型は、横須賀市で実際に建っている
木造3階建て住宅「ながらの家
・細長い敷地に建つ都市型住宅
・展望テラス
・吹抜けのあるリビングダイニング
・10mの壁面収納棚
・趣味のアトリエコーナー
・ビルトインガレージ(車バイク、趣味のシーカヤック)
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