屋根・外壁、屋内造作確認 @あざみ町内会館新築工事

2019年01月11日

 

屋根・外壁、屋内造作確認
@あざみ町内会館新築工事

 
横浜市港南区の自治会館「あざみ町内会館」現場。
辻本工務店辻本さんとご一緒に、屋根・外壁確認と、
屋内仕上げ前の下地確認、造作家具の調整打合せ
を行いました。

特に足場解体を前に行う最終確認として
屋根仕上げの施工状況や、足場解体後では確認
しづらくなる場所の検査を入念に行いました。

屋内では、辻本さんによる造作棚などの
現場施工図を、大工さんを交えて情報共有し、
より良い方針を決めることが出来ました。
ありがとうございました。

 



足場を歩き各部確認。
 



屋根仕上げ・端部、軒天の通気確認。
 



集会室の下地確認。床上1m範囲は強化ボード下地です。
辻本さんによる施工図をみながら調整出来ました。

 

※合わせてご覧下さい。

◆横浜市港南区の自治会館「あざみ町内会館」進捗。
上棟の様子
自治会館建て替えによる「地鎮祭」に参列
屋内外仕上材の実物サンプル検討
「会館建設プロジェクト委員会」開催

 

足場解体&外溝と屋内造作の最終打合せ@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

2018年12月8日


足場が解体され、外観のお披露目となりました。
職人さんがコテを使い、繊細かつ力強く仕上げたグレー色
の左官仕上げ(アイカ/ジョリパットJP-100水墨淡色)
が印象的です。

 

足場解体&外溝と屋内造作の最終打合せ
@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

施主・施工・設計で行ってきました現場三者定例の最終日。
屋外では、足場が解体され外構工事全体の仕上げに向けた
方針整理。建物本体アプローチ部のコンクリート土間仕上
げと、周りのアスファルト舗装との境目位置や処理等を
しっかり確認出来ました。

屋内では、内装工事が大詰め。特に課題となっていた
店舗客室の左官壁仕上げについて、少しずつニュアンスを
変えた、数種類の実物サンプルを事前にご用意頂き、
皆で意見交換。この日一番はじめの議題となりました。

「これでいこう!」

意匠性や施工性、掃除がしやすいことや、ザラザラし
過ぎて来客の衣類等を傷つけない配慮など、バランスの
とれた左官仕上げであることが検討項目。
可能性のあるサンプルを、大きめに作って頂き、
それぞれのメリット・デメリットが明瞭だったことが
何よりでした。

なんと、全く意見が割れることなく、施主・施工・設計
みな満場一致で仕上げが決定。その後の打合せもずれ込む
ことなく進行し、最後の定例を終えることが出来ました。
ありがとうございました。


◆屋外の様子


大工さん・左官・塗装・建具・電気・給排水など担当の
皆さまの車両が敷地内にならんでいました。


足場が解体され、屋外のディテールがより身近に。
雁木(正面ポーチ屋根)の先端は、すっきりした意匠の
ガルバリウム鋼板製雨樋(タニタHACO)を採用。


雁木(正面ポーチ屋根)下は、バリアフリー動線として
スロープを設置。冬の凍結時も出来るだけ滑りにくいよう
皆で相談し、コンクリート洗出し仕上げを採用。
まさに施工中でした。


◆屋内の様子



店舗客室の左官壁仕上げについて、実物サンプルを前に
施主・施工・設計みなで意見交換。外壁と同じ仕上げ
(アイカ/ジョリパット)ですが、仕上げ工程における
素材の扱いや、コテの押さえ方等でニュアンスも様々。
なんと、満場一致で仕上げが決定しました。



店舗入り口風除室の展示コーナーの構成。ご家族ゆかりの
魚拓です。最終的に施主ご夫妻が選ばれたヒラメの魚拓を、
バランスよく配置できるよう、皆の意見をまとめ、古川が
その場で手描きスケッチの図面を作成。
どのようにおさまるか楽しみです。
参考:風除室展示コーナーの事前検討。



一階店舗、厨房と客室の様子。皆で仕上がりを想像しながら
施主ご夫妻に各部をご確認頂きました。



二階住居、リビングダイニングの様子。畳室の掘り炬燵
(ほりごたつ)のスケール感を座って確認する古川。
Jさん写真ありがとうございました!

 

※合わせてご覧下さい。

◆上越市の店舗併用住宅計画「和定食屋さんの家」進捗。
地鎮祭と工事契約
施主・設計と各工事担当者の初打合せ
家具・建具や人を入れたイメージ模型
融雪を考慮した外構計画の現場打合せ
上棟式「お餅まき」のご案内が新聞掲載されました。
上棟式「お餅まき」の様子
工事中盤、建具・厨房機器・左官仕上の打合せ
フラット35S適合証明「中間現場検査」
屋内塗装と屋外塗装の打合せ
遠方の施主とSNS&手描きスケッチで情報共有

 

大工さんによる墨付け&手刻み加工

2016年07月18日

 
大工さんによる墨付け&手刻み加工

新築住宅計画「中庭ガレージの家」では、
有限会社スタイル大工さんにより、
柱・梁・土台などの主たる材木が全て手加工されています。

材木に墨壺をつかって線を引く「墨付け」と、場所を示す
「番付け」を頼りに、一つ一つ様々な道具を使って「手刻み」
していく、むかしながらの手法です。

データを入力し、オートメーションで主に集成材の柱梁を
機械加工する(プレカット)技術も進んでいますが、
本件は、無垢の木材を主に、柱と土間コンクリートの直接の
取り合い、片流れの登り梁と現し梁の取り合い、その他
無垢木材の手加工技術が活きることで、より魅力ある構成が
実現される住まいと言えます。

設計者として現場監理の立場というより、
むしろ伝統ある技術を体感して、次世代に何かを伝えたい。
と、いう気持ちで作業の過程を見学させて頂きました。

集成材とはちがい、絶え間なく変形する木のクセを
読み込み、向きなども調整。
なぜ、その方向なのか?なぜ、その切り方なのか?
もちろん、全てではありませんが、
大事な何かを感じることができました。

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◆大量の材木が搬入されます。置き場所、手作業工程
から現場への搬入まで、順番や段取りも重要です。

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◆「墨付け」している様子。墨壺にある液状の墨を含んだ
糸をはじき、柱芯などの直線を木材に直接転写します。

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◆柱・梁・土台など番付け(位置を示す文字情報)を含め
墨付けされた材木が並ぶ。プレカットによる機械加工では
取り入れない「小根(こね)」なる部分(下写真)を、
大工さんに教えて頂きました。実施設計でも考えたことの
なかった、大工さんの「さらなるひと手間」と言えます。

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◆「手刻み」加工は、常にイレギュラーな出来ごとに対応する
柔軟性や根気、悩まず進める思い切りの良さ、様々な道具を
使いこなせる技術など、多くの経験と鍛えられた直観力の
ようなものも大事になってくるようです。

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◆居室天井の現し梁となる材は、表面にブラシをあて木目を強調する
「浮造り(うづくり)加工」で美しい無垢材の表情を活かしてます。
予め自然塗料で着彩仕上げしたうえで、運搬用に一本一本梱包。
まるで、口にいれる食品を扱っているような、繊細な作業でした。