玄関ドアをスチール製から木製へリニューアル

2022年07月3日


個人住宅「山見の家」玄関ドアを、スチール製から木製に変えた修繕後の様子。離れて見ると外壁に馴染むブラック色。近くで見ると木目の風合いと温かみを感じる仕上がりになりました。

 

玄関ドアをスチール製から木製へリニューアル

 

個人住宅「山見の家」玄関ドアは、当初外壁のガルバリウム鋼板仕上げと同じ素材を仕上げとしたスチール製でした。欄間をなくし高さが2.5mで大きく、外壁と一体の意匠とした遊び心を優先したドアといえます。そのため本体の重さが約80kgで重く、片開きのドアが下がり下端を擦ったり、変形し鍵穴が微妙に合わなくなり開閉しづらくなるなど、比較的頻繁に調整が必要な状況を繰り返してきました。またドア本体に郵便受けを備えていたため、郵便物の受取り穴が住まいの断熱気密性能を損ねており、当初は皆で良かれと思って設けたのですが、改善したいところでした。

築17年の住まい。半年前にプチリフォームを検討する中で最も課題となったのが玄関ドアの修繕でした(以前のブログ:当時施工担当頂いた皆さまによるプチリフォーム検討 @山見の家)。当初目指した玄関ドアの意匠性を出来るだけ損ねることなく、機能性や利活用の快適さを同時に叶える修繕に着手。施主ご家族と意見交換し、玄関ドアをスチール製から木製へリニューアルすることになりました。あらかじめ工場で新しい木製玄関ドア本体を製作。現地へ運び新旧の交換後、ドア周りの風情や様子を確認しながら現場塗装を行う方針となりました。

天候の様子を見極めた上で日程を定め、午前中に旧スチールドアを撤去し同時に新しい木製ドアを設置。午後直ぐに現場塗装し工事完了とする工程。工事全体の舵取りを辻本工務店辻本さん。玄関ドア製作設置をSTYLE田代さん。玄関ドアの現場塗装を三浦塗装の三浦さん。玄関ドアが無い、あるいは有っても行き来できないとなれば、暮らしに影響します。最小の工事時間で玄関ドアを入れ替えられるよう段取ることは意外に難しいことです。雨間を狙って工程調整するなど工夫頂き、皆様ありがとうございました。

建物外観に馴染みつつ優しい木製の素材感もある玄関ドアになりました。大きな扉ですが重さが30kg未満で軽く、開閉の負担は全く無くなりました。郵便ポストは今後施主ご主人が楽しみながらDIYで製作し後日ポーチまわりに別置する予定です。スチール製から木製へリニューアルした玄関ドア。住まいの顔が、また生き生きと元気になったように感じます。素敵な修繕となりました。

 


 


旧玄関ドアは、外壁のガルバリウム鋼板仕上げと同じ素材を仕上げとしたスチール製。新しい木製玄関ドアの製作・設置は有限会社STYLEさんが担当。塗装を前提としつつ木目の美しい米杉材仕上げとした精度の高い仕上がりです。

 


木製玄関ドアの現場塗装を三浦塗装さんが担当。ハケとドライヤーを使いながら、むらなくかつ米杉材の木目を程よく活かすバランスで塗装して頂きました。

 
 

※合わせてご覧下さい。
 

◆「山見の家」竣工写真 >コチラです
◆「山見の家」暮らしの様子 >コチラです
◆「山見の家」新建築住宅特集 掲載 >コチラです
◆「山見の家」渡辺篤史の建もの探訪 >コチラです
◆「山見の家」建築家31会 事例紹介 >コチラです

 

 

足場解体&外溝と屋内造作の最終打合せ@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

2018年12月8日


足場が解体され、外観のお披露目となりました。
職人さんがコテを使い、繊細かつ力強く仕上げたグレー色
の左官仕上げ(アイカ/ジョリパットJP-100水墨淡色)
が印象的です。

 

足場解体&外溝と屋内造作の最終打合せ
@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

施主・施工・設計で行ってきました現場三者定例の最終日。
屋外では、足場が解体され外構工事全体の仕上げに向けた
方針整理。建物本体アプローチ部のコンクリート土間仕上
げと、周りのアスファルト舗装との境目位置や処理等を
しっかり確認出来ました。

屋内では、内装工事が大詰め。特に課題となっていた
店舗客室の左官壁仕上げについて、少しずつニュアンスを
変えた、数種類の実物サンプルを事前にご用意頂き、
皆で意見交換。この日一番はじめの議題となりました。

「これでいこう!」

意匠性や施工性、掃除がしやすいことや、ザラザラし
過ぎて来客の衣類等を傷つけない配慮など、バランスの
とれた左官仕上げであることが検討項目。
可能性のあるサンプルを、大きめに作って頂き、
それぞれのメリット・デメリットが明瞭だったことが
何よりでした。

なんと、全く意見が割れることなく、施主・施工・設計
みな満場一致で仕上げが決定。その後の打合せもずれ込む
ことなく進行し、最後の定例を終えることが出来ました。
ありがとうございました。


◆屋外の様子


大工さん・左官・塗装・建具・電気・給排水など担当の
皆さまの車両が敷地内にならんでいました。


足場が解体され、屋外のディテールがより身近に。
雁木(正面ポーチ屋根)の先端は、すっきりした意匠の
ガルバリウム鋼板製雨樋(タニタHACO)を採用。


雁木(正面ポーチ屋根)下は、バリアフリー動線として
スロープを設置。冬の凍結時も出来るだけ滑りにくいよう
皆で相談し、コンクリート洗出し仕上げを採用。
まさに施工中でした。


◆屋内の様子



店舗客室の左官壁仕上げについて、実物サンプルを前に
施主・施工・設計みなで意見交換。外壁と同じ仕上げ
(アイカ/ジョリパット)ですが、仕上げ工程における
素材の扱いや、コテの押さえ方等でニュアンスも様々。
なんと、満場一致で仕上げが決定しました。



店舗入り口風除室の展示コーナーの構成。ご家族ゆかりの
魚拓です。最終的に施主ご夫妻が選ばれたヒラメの魚拓を、
バランスよく配置できるよう、皆の意見をまとめ、古川が
その場で手描きスケッチの図面を作成。
どのようにおさまるか楽しみです。
参考:風除室展示コーナーの事前検討。



一階店舗、厨房と客室の様子。皆で仕上がりを想像しながら
施主ご夫妻に各部をご確認頂きました。



二階住居、リビングダイニングの様子。畳室の掘り炬燵
(ほりごたつ)のスケール感を座って確認する古川。
Jさん写真ありがとうございました!

 

※合わせてご覧下さい。

◆上越市の店舗併用住宅計画「和定食屋さんの家」進捗。
地鎮祭と工事契約
施主・設計と各工事担当者の初打合せ
家具・建具や人を入れたイメージ模型
融雪を考慮した外構計画の現場打合せ
上棟式「お餅まき」のご案内が新聞掲載されました。
上棟式「お餅まき」の様子
工事中盤、建具・厨房機器・左官仕上の打合せ
フラット35S適合証明「中間現場検査」
屋内塗装と屋外塗装の打合せ
遠方の施主とSNS&手描きスケッチで情報共有

 

屋内塗装と屋外塗装の打合せ@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

2018年11月15日


この日現場では、屋外仕上げ前のモルタル下地工事が終了し
仕上げ工事に入る前の、大事な準備工程として、
サッシ周りや周囲ジョイント部のコーキング施工中でした。

 

屋内塗装と屋外塗装の打合せ
@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

施主・施工・設計三者定例(月一回)。
現場は、屋内外とも仕上げ工事に入る前の、各種下地の
工事に入っています。

本工事は、現場敷地内にプレハブ仮設事務所を建てて
頂いたので、書類資料の多くなる打合せが多い時は
事務所内。現場内の実物を見ながら話した方が早い場合
は現場内と、臨機応変に行き来しながら、効率よく
打合せが進行しているように思います。

屋内外とも、意匠性や機能性、耐久性やメンテナンス性等
様々な角度から整理が必要となった塗装材料が議題。
設計段階で考えていた仕様を採用して頂いたり、
より適したものに見直すご提案を頂いたり、とても大切な
意見交換です。

塗装材の性能や特徴など、細かなデータを記載した資料は
現場事務所内で確認。色味や塗装場所の細かな確認は、
小さな図面でなく、事務所から出て直ぐに現場の実物を
前に皆で確認するという打合せ。
とても明確に情報共有し、方針を皆で決定することが
出来ました。ありがとうございました。

 


現場敷地内の仮設事務所内で打合せ。奥からカネキ屋工務店
現場監督小林さん、共和塗装 本山さん、
岩崎塗装 岩崎さん、施主奥さま


屋内の木部塗装。


屋内店舗客室床コンクリート土間に採用予定の保護塗装。



屋外の木部塗装。

 

※合わせてご覧下さい。

◆上越市の店舗併用住宅計画「和定食屋さんの家」進捗。
地鎮祭と工事契約
施主・設計と各工事担当者の初打合せ
家具・建具や人を入れたイメージ模型
融雪を考慮した外構計画の現場打合せ
上棟式「お餅まき」のご案内が新聞掲載されました。
上棟式「お餅まき」の様子
工事中盤、建具・厨房機器・左官仕上の打合せ
フラット35S適合証明「中間現場検査」

 

「むかえる家」 屋内外の仕上げ打合せ。

2014年08月14日

 
新築住宅「むかえる家」は、
屋内外の仕上げ工事に向けた、各所方針の打合せでした。

概ねの方針は、関係者間で共有していると思うのですが、
やはり具体的製作や、待ったなしの工程となると、
机上の理屈だけでなく、
現場で、実質的な意見交換が必要です。

◆外観確認で佇むスタイル田代さん。←バイクで登場^^。
20140813_4

屋内では、
既に出来つつある、建具や造作家具扉の、塗装色に関する
住まい全体の方針や、今後製作する造作の調整など。

屋外では、
モルタル下地に対する、外壁吹付け塗装の仕様確認と、
一部木板張りとなる部分の詳細確認。また、足場解体後
の外構工事に関する、大まかな仕様や構成の確認など。

◆図面と現場を見比べながら、意見交換。
20140813_2

◆サンプルを現場に直接あてて、意見交換。
20140813_1

打合せをしている時間帯。
屋内壁・天井のクロス張りが、同時進行中でした。
下地プラスターボードのジョイント部や、
ビス頭のパテ処理中でしたが、
棚や手摺といった造作打合せの話し声を
横で聞きながら、手を止めず作業。
クロス張り工事と関係がありそうな部分を、逃さず聞いて
いて声を掛けて頂きました。
そういう事が、とてもありがたいですね。

◆クロス張り作業中の鈴木さん。→娘さん結婚おめでとう^^。
20140813_3