横浜市栄区の新築住宅計画。先日確認申請がおり着工の準備に入っています。
本日、和やかでとても学びある良い地鎮祭に参加出来ました。この日、はじめてお会いした神主の方から「もともとあった古家を解体し新たな住まいを建設する計画だったと聞いてます。なぜ道路際の植栽は残してあるのですか?」と尋ねられました。
もともとご親戚の土地で、着工前に解体した古家は、施主ご主人が子供のころからよく遊びにきていた場所。庭の植栽は樹種などもご主人はよく知っていて、撤去してしまうことは想像できない。何年もかけて街並みに馴染んできた植栽でもあるから、残すことが自然だと思う。そのような施主ご夫妻のお考えで、古家の庭木はそのまま残し、新居の住空間へ活かすことになった背景を、神主の方にお伝えしました。「是非そのことを踏まえ(思いを巡らせるという意味だと受け取りました)地鎮祭を執り行います」とお話し下さいました。
神主さんのお声掛けから、ほんの少しではありますが、参加者皆がご家族や住環境の背景を共有出来ました。不思議なことかもしれませんが、おそらくその事があったので、神主さんの所作一つ一つ、言葉の一つ一つがとても鮮明で丁寧だと感じました。たまたまではなく、日ごろから可能な範囲でお客様の背景を共有してのぞむことを心掛けておられるとのことでした。素晴らしいと思います。「背景を理解することの大切さ」を改めて神主さんから学んだ地鎮祭でした。
本計画は、中山建設&古川都市建築計画の家づくり協働プロジェクトです。互いの得意技や気付きなどを全て活かし、施主ご家族と一緒に住まいを創造して参りたいと思います。
横浜市栄区の新築住宅計画「寄り道できる家」基本設計時のイメージモデル。