新築住宅計画『雪深い町の家』 竣工

2017年01月31日

 

『 雪深い町の家 』
 

<建築概要>
2mの積雪がある豪雪地域。高い断熱性や地盤の凍結に対応する基礎形状、積雪荷重に耐える強い構造、屋根雪降ろし負担を軽減する5寸(5/10)勾配の大屋根など、雪国ならではの住まいです。薪ストーブのあるサンルームは、暖をとることはもちろん、雪降る季節の物干し、近隣の方々との触れ合いなど、地域の慣習を反映した懐かしくて新しいスペースで、住まいの顔になっています。

場所:長野県信濃町
構造:木造2階建て
敷地面積:367.35㎡(111.12坪)
建築面積: 62.11㎡( 18.79坪)
延床面積:111.80㎡( 33.82坪)
設計:古川都市建築計画
施工:黒姫ホームサービス(株)
写真:古川都市建築計画

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

確認済証の受領

2016年04月12日

20160412確認済証
 

確認済証を受領しました。

新築住宅計画「雪深い町の家」は、
指定確認検査機関「日本ERI横浜支店」にて
確認申請の手続きを行い、無事
確認済証を受領しました。
施主ご家族へ、良いご報告となりました。
法的には本日より工事着工が可能です。

本件は、敷地と前面道路(県道)の間に水路
(町の河川)があり、小さな橋でつながる状況。
確認申請では接道の許可申請(都市計画法43条
許可)について、要不要が議論となりました。
公的機関との時間をかけた事前協議により、
河川は道路側溝(道路の一部)として
位置づけられることに。橋の在り方にかかわらず
許可不要となったことが幸運でした。

一方、公共下水道の整備がない地域のため
敷地内に設置する、浄化槽の届出書添付など、
当初から建物以外の部分が主な課題※。
最終放流場所の協議や、地域の慣例などが
非常に重要なのですが、施工予定の現地施工会社
黒姫ホームサービス様に、必要添付書類の作成など
ご協力頂きました。

関係の皆さま、ありがとうございました。
本工事も、よろしくお願い致します!
 

※古川都市建築計画では、建物本体の設計・監理
だけでなく、関連する土地環境の調査・公的機関との
事前協議など、しっかり行いながら設計を
進めて参ります。お問合せフォームなどより
是非気軽にご相談下さい。
 

新築住宅計画「雪深い町の家」イメージモデル

2016年03月29日

 

新築住宅計画「雪深い町の家」イメージモデル

雪深い町で快適に住まう工夫がテーマとなった
「雪深い町の家」では、
設計時に1/50イメージモデル※を製作。

可能な限り屋根の雪下ろし作業の無いよう、
自然落雪する片流れの勾配屋根。
厳しい冬を快適に過ごすための空間として
薪ストーブのある「縁側サンルーム」の提案。等々
模型で表現することで、大事なことがより
鮮明に確認出来たように思います。

※イメージモデル
設計時、施主ご家族やプロジェクトの関係者間で
出来るだけ空間イメージを共有するため、
その都度状況に応じた密度や大きさで製作する
簡単な模型。

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◆アプローチ方面からみる。玄関前に風除室を設けます。

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◆薪ストーブの煙突が住まいの顔となっています。

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◆自然落雪の勾配をいかした小屋裏収納。縁側サンルーム
 は、自然光を沢山取り入れるため、上部の荷重を軽減し
 開口部を大きくする構成としています。

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◆冬の物干し、シイタケや干柿の乾燥、炎を楽しむゆとり、
 暮らしを楽しむ、縁側サンルームの様子。

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◆キッチン方面からみるリビングダイニング。縁側サンルーム
 との境は、引戸で仕切ることが出来るようになります。

建築確認申請で指定確認検査機関を訪れる

2016年03月23日

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建築確認申請で、指定確認検査機関に訪れました。
  

実施設計が終了した新築住宅計画「雪深い町の家」は、
着工に向け建築確認申請※の手続き段階。
訪れたのは、
指定確認検査機関「日本ERI横浜支店」※です。

本件は、長野県北部、信濃町で建設するのですが、
日本全国対応する日本ERI様では、
拠点とする横浜にいながら、遠く離れた長野の新築住宅
について、協議・調整・修正含めた申請が出来るので、
今回はじめて採用させて頂いてます。
現地の特殊な状況や、行政機関との事前協議の内容を
伝え、必要書類を持ち込むことで、建築確認申請の
仮受付けとなり、無事審査に入って頂きました。

※建築確認申請、指定確認検査機関について
日本全国、建築しようとする場合必ず、建築物等が
関連法規や条例などに適合するか判断する機関に申請し
全て確認出来た旨の「確認済証」を発行して頂く
ことで、はじめて工事着手出来ます。この一連の作業を
建築基準法に定められた、建築確認申請といいます。
平成11年5月より、建築場所の最寄り行政機関だけ
でなく、国土交通大臣や都道府県知事より指定された
民間の「指定確認検査機関」でも申請出来るように
なりました。

雪国の行政機関で事前協議。

2016年02月15日

 

新築住宅計画「雪深い町の家」。

実施設計が概ね終了し、施主ご家族よりご紹介の
ありました施工者様の工事費見積り内容も、皆で共有
でき着地点が見えて参りました。

このタイミングで、数日の現地滞在を予定し、
行政機関への事前協議を決行することにしました。
雪降る長野へいざ!

本件協議は、長野市の長野県長野地方事務所が主です。
まず、敷地と前面道路との間にある水路の扱いを
協議するため4Fの維持管理課でヒアリング。
水路の所有者を正しく確認するため、離れた場所に
ある法務局で登記資料入手。これらの成果をもって
1Fの建築課でヒアリング・協議となりました。

さらに日をかえ、20キロ離れた現地信濃町役場でも
ヒアリング。水路に関する、長野県の見解等を申し伝え
無事、確認申請に向けた建築条件が整理できました。

長野滞在まる2日半、事前協議の旅。
少々苦戦しましたが収穫あり。頑張って参ります!

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長野市内、基本は徒歩移動。協議用の資料と着替え諸々
の入った荷物を引きずりながら、まわりました。笑

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長野県長野地方事務所の案内板。1Fと4Fを往復する
ことになりました。おそらく建設関係、同業の皆さま
同じように行動されているのだろうな、と感じました。
地域の常識なのでしょう。

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水路の所有者を正しく確認するため、離れた場所に
ある法務局で登記資料入手。

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長野市内、関係機関を行き来している間に雪が舞う。
長野ですね~。

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豪雪地域の信濃町役場。1mの積雪、流石でした。笑

「雪深い町の家」 模型製作と実施設計の図渡し

2015年12月10日

 
新築住宅計画「雪深い町の家」。

実施設計が一端終了し、1回目の工事費見積り算出となりました。
今回施工予定の、黒姫ホームサービス様は、施主ご主人のお知り合い。
建設地の都合や積雪のある地域性等を、熟知されています。
皆で膝を突き合わせ、それぞれの立場で内容精査頂く
大変良い機会と考えてます。

施主・施工・設計の3者が、設計内容の魅力や課題、内外空間
イメージ等を共有できるよう、縮尺1/50の模型を製作しました。
具体的な仕上げイメージが伝達出来る、良いスケールと言えます。
見積りに向けた「図渡し」打合せ日に合わせて着手。
概ねの骨格は1日、家具や仕上げ等詳細を1日、計2日の工程です。

そして、模型持参で現地入り。
3者の中心?に模型をおき、スムーズに打合せが出来たと思います。
図面の補足として模型確認。
模型の補足として現地確認。
3者行動を共にし、じっくり打合せ出来ました。
ありがとうございました。

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◆模型の製作過程。外壁の一部に木板仕上げを採用するため、
色合いや隣り合う素材との関係が具体的に議論できるよう、
密度を上げて表現。

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◆図渡し&直接の打合せのため現地入り。最寄りのJR黒姫駅へは、
在来線しなの鉄道に乗車で向かいます。
流石、雪国! 乗降時に車両内が冷えないよう、扉が手動です。

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◆3者打合せ。机に模型を置き、図面と見比べられる状況。

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◆3者で敷地視察。屋根からの落雪状況を想定し意見交換。
 

新築住宅「雪深い町の家」 薪ストーブ検討。

2015年09月22日

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新築住宅「雪深い町の家」。
実施設計に入り、より具体的な問題や課題に向き合い
進めています。薪ストーブの検討も、そのひとつ。

建物正面の地上階部分、
「サンルームと縁側と風除室」を兼ねた空間に
施主のご要望でもある、調度いい薪ストーブを、設置
したいと考えています。

薪ストーブをご専門に扱う、DLDの中村さんが、
事務所を訪ねて下さいました。
建築本体で必要な備えや、煙突設置における注意点、
薪ストーブそのものの種類や各特徴など、
幅広くご指導頂きました。ありがとうございます。

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新築住宅「雪深い町の家」 実施設計へ

2015年09月1日

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◆北陸新幹線「かがやき」車中でイメージスケッチ。

2mの積雪がある信州の豪雪地域。
既存住宅の建替えとして進めて参りました
新築住宅「雪深い町の家」。
テーマは、雪深い町で快適に住まう工夫です。

例えば、出来るだけ屋根の雪下ろし作業の無いよう、
自然落雪する屋根形の追求。また特に、厳しい冬を快適に
過ごすための空間として「サンルームと縁側と風除室」
の魅力を合わせ持った住空間の実現を目指し、
いよいよ、実施設計です。

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◆施主ご夫妻は、基本設計概ね終了の確認のため長野から
 横浜にある私の事務所まで訪ねて下さいました。
 ありがとうございました。

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◆建替えによる外観イメージ画。
 住まいの正面に、何やら煙突が?!
 屋内外とも、楽しみな構成となりそうです。