前庭やアプローチなど外構計画のアイディア意見交換 @クラフトマンの家

2019年03月30日


「クラフトマンの家」で行ったアイディア意見交換の様子。撮影:塩原さん

 

前庭やアプローチなど外構計画のアイディア意見交換
 

既に建築本体が完成し、利活用がはじまった「クラフトマンの家」。横浜を拠点に自然素材を活かしたリフォームや注文住宅の建設を手掛ける、株式会社中山建設さんのショーホーム(店舗併用住宅)です。オフィススペース、創作スペース、レストスペース、カフェなどの屋内環境と連続する、ランドスケープとしての外構計画について、その本格的着手に向け3者でアイディア意見交換を行いました。

建物本体の施主・施工 中山建設 中山さん
植栽・外構計画の担当 草のよしだや 吉田さん
建築本体設計の担当 古川都市建築計画 古川

用と景さらに新たな気付きへ広がる吉田さんの外構案スケッチをみながら意見交換。やってみたいこと、やらなければならないことなど、様々なコンセプトが共有出来ました。
後日、本件実際の前庭を対象として、ミニセミナー&庭づくりワークショップを開催。そのまま「クラフトマンの家」ランドスケープになっていくというビジョンへ展開。とても楽しみです。

 


魅力ある様々なイメージが凝縮された吉田さんの外構案スケッチ。ビオトープ案も。

 


吉田さんと中山さん。とても良いアイディアが共有出来ました。

 


古川による意見交換スケッチメモ。物をつなぐ・人をつなぐ・活動をつなぐ・インテリア・ミッドテリア・エクステリア・植栽・ウッドデッキ・アプローチ・杜としてのランドスケープ等々。

 


「クラフトマンの家」3月17日現在の様子。

融雪を考慮した外構計画の現場打合せ@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

2018年08月18日


積雪対策の一つとして重要な、融雪を考慮した外構計画の
施工図。店舗営業にも影響する毎日の積雪対策について、
出来るだけ店主(家主)の負担軽減になるよう練られた、
計画図です。赤ラインは、冬のあいだ地上より暖かくなる
地下水を汲み上げて流す、ゴム製ホースの敷設位置を
現しています。関係者による意見交換から、地域の慣習を
取り入れた融雪のしくみに学び、本計画で採用しています。

 

融雪を考慮した外構計画の現場打合せ
@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

施主・施工・設計三者による現場定例(月一回)打合せ。
建物本体の基礎コンクリート工事が終了し、建物に対する
周りとの関係が、かなり想像出来るようになったところで、
敷地内、建物まわりの主要な外構について、意見交換を
行ない方針を決める打合せになりました。

特に、冬の積雪に対する融雪がポイント。毎日のことなので
出来るだけ店主(家主)の負担にならないよう、経済的で
合理的、シンプルな仕組みに着地させなければなりません。

多くのご実積や経験による、地元施工者カネキ屋工務店さん
のアイディア。敷地の所有者で土地勘や慣習を具体的に知る
施主・お身内のアドバイス。
それぞれの立場による、貴重な気付きを最大限に活かし、
計画を磨いていくようなかたちで打合せが進行。
現場監督の小林さんが、最終的に皆の意見を整理し、
施工図(実際に工事をする最終図)でまとめて下さいます。
理にかなった良い方針を、関係者皆で共有出来たと思います。


基礎コンクリート工事が終了。




敷地内、建物まわりの主要な外構について皆で意見交換。
現場監督の小林さんが、施工図(実際に工事をする最終図)
をまとめるメモをとっています。

 

現場からカネキ屋工務店さんオフィスへ移動。
主に建物本体の屋外仕上げについて、素材や色等の打合せを
行いました。
カタログや実物サンプルを皆で確認。
特に雨樋含む屋根の先端や、仕上げ材料が切り替わる部分を
おさめるディテールの調整など、現場監督小林さんの準備や
ご提案を中心に意見交換が円滑に進行。とても助かりました。

一方、概ね一か月後に控え日程の決まった「上棟」に向けた
準備についても確認出来ました。
施主ご夫妻の希望により「上棟式お餅まき」のイベントを
開催することになり、施主奥さま自らお知り合いと協力して
作成した、お知らせチラシが完成。近隣に配布するチラシを
持参されていました。楽しみです!




カネキ屋工務店さんオフィスで打合せ。
現場監督小林さんが準備された、屋根詳細施工図や建材
サンプル等がずらり。
施主奥様は、地域にお配りする「上棟式お餅まき」
イベントの楽しいご案内チラシを、持参されました。

 

※合わせてご覧下さい。
地鎮祭と工事契約
施主・設計と各工事担当者の初打合せ
家具・建具や人を入れたイメージ模型

 

敷地ブレインストーミング @家づくり外構計画

2017年03月28日

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敷地ブレインストーミング @家づくり外構計画

ブレインスト―ミングとは、複数名で同時にアイディアを
出し合い、意見の連鎖や相互作用を促すことで、
新たな工夫や発想を誘発する機会を設けることいいます。

名付けて、敷地ブレインストーミング!
私たち古川都市建築計画一級建築士事務所では、
どのプロジェクトでも、クライアントや設計・建設関係者
など、状況に合わせて現地集合。計画中の敷地や現地環境
に身を置き、細かな決めごとなく自由、ざっくばらんに
意見を出し合う機会を、必ず設けています。
図面や資料だけでなく、直接身体で感じる生の情報が、
とても大切だと考えているからです。

基礎コンクリート工事が終了した「クラフトマンの家
では、設計当初からこれまで4回行ってきた、
敷地ブレンスト―ミングを、庭・駐車スペースなど
主に外構計画をテーマに3者で行いました。
建物本体の施主・施工 中山建設 中山さん
植栽・外構計画の担当 草のよしだや 吉田さん
建築本体設計の担当 古川都市建築計画 古川

明確な目的をもった現場監理とは別に、全く自由に
気が付いたことを意見交換する場です。
土を踏む感触、身体で感じる傾斜や、風景の見え方など
互いに様々な気付きがあり、話がつきません。
現地で自生するツクシを発見して、自然で懐かしい
感じがあるといいね、という意見から
訪れる人が草花を植えたくなる、作物を育てたくなる、
参加したくなるような庭にしたい、というアイディア
も出ました。

わたくし古川が描いた、外構イメージスケッチを皆で
持ち歩き、スケッチと現地を見比べながら
意見やアイディアを出し合い、新たな計画のきっかけ
とする機会とした敷地ブレンストーミング。
植栽・外構計画の担当 吉田さんによる
さらに進化した、外構計画提案となると思います。

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◆古川が描いた、外構イメージスケッチを皆で持ち歩き
 スケッチで描かれた場所に佇みながら感じる感覚や
 アイディアを出し合う、敷地ブレンスト―ミングと
 なりました。
 

※合わせてご覧下さい。
基礎工事と残土&ランドスケープ

 

ユニバーサルデザインの外構計画を目指して。@縁側サロンのある家

2015年11月1日

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外構計画に着手
 
現場進行中「縁側サロンのある家」では、
住まいのまわり、庭やアプローチなど、
敷地内の外構計画を行い、
可能な工夫をしていくことになりました。
街と住まいのあいだ。街と住まいを繋ぐ場所。
ご夫妻のライフワークや、多くの来客を招かれる
「縁側サロン」との連携が、一番のテーマです。

もともと草花や木々を愛される、施主ご夫妻の
お住まい。キーワードは「用と景の庭」。そして
お年寄りや小さな子供たちなど、訪れる誰もが
自身の興味や心身の状況に応じて、出来るだけ
楽しめる「ユニバーサルデザイン※」が目標です。

近隣との間合い、季節を感じる風情など、
愛でる楽しさはもちろんのこと、
食したり香りを楽しんだりするなど、
暮らしの一部として、敷地全体を楽しく
活用するイメージです。

暮らしと植物とのかかわりを大事にされている
草のよしだや」吉田ご夫妻にお声かけし、
外構計画及び造園工事をお願いすることになりました。
施主ご夫妻と一緒に、現地視察と意見交換ができ、
イメージが、かなりつかめたように思います。
 

※ユニバーサルデザインとは
年齢や性別、障害の有無や能力差などを問わずに利用
できることを目指した建築(設備)・製品・情報などの
設計(デザイン)のことです。
似ている概念として、バリヤフリーデザインは、弱者に
とって不便なところを解消する考えによるものですが、
ユニバーサルデザインは、始めから出来るだけ全ての
皆さまが利活用出来るよう目指す意志が表現された
デザインです。
例えば、公園に階段があったとします。車椅子の方が
自走出来ず近くに後からスロープを設けたとして、
これはバリヤフリーデザインです。しかし公園の
園路全体が、始めから弱者が登れない階段など無く、
全て緩やかで起伏に富み、皆が楽しく利用出来る
スロープで出来ていたなら、どんなに素敵だろう
と考えを巡らせること。これがユニバーサルデザイン
だと考えます。
 

◆ユニバーサルデザインの7原則

1.どんな人でも公平に使えること。
 (公平な利用)
2.使う上での柔軟性があること。
 (利用における柔軟性)
3.使い方が簡単で自明であること。
 (単純で直感的な利用)
4.必要な情報がすぐに分かること。
 (認知できる情報)
5.うっかりミスを許容できること。
 (失敗に対する寛大さ)
6.身体への過度な負担を必要としないこと。
 (少ない身体的な努力)
7.利用に十分な寸法と空間が確保されていること。
 (接近や利用の寸法と空間)

参照:The Center for Universal Design,
NC State University より

 

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工事中の縁側サロン屋内から、愛でる庭の特徴を検証。

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実のなる木々は活かし、日本古来から親しんできた
和ハーブも楽しめそうです。
この日は、庭で採れた柚子を頂きました。
家族の強い希望?で柚子風呂を満喫。とても良い香り!
さらに良いアイディアが浮かんじゃうかも。笑
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