屋内仕上げのサンプルを現場で比較検討。@縁側サンルームの家

2019年07月17日

 

屋内仕上げのサンプルを現場で比較検討。
 

横浜市保土ヶ谷区の新築住宅計画「縁側サンルームの家」現場。床・壁の下地が施工され、目に見える素材感や利活用にかかわる仕上げ・造作などの方針を最終決定する段階となりました。施主・施工・設計の3者集合で行う現場定例打合せで、屋内仕上げのサンプルを比較検討するなど、一つ一つ決めて参ります。

現場担当の中山建設芳賀さんにご用意頂いた、屋内各所の仕上げサンプルを、実際に使う場所に並べたり、あてたりしながら、皆で意見交換するかたちで進行。思っていたイメージと違う建材の方が素敵に感じる場面や、思っていた通りのイメージにはまり、早く完成が見たくなったり、盛り上がりました。とても良い選択が出来たと思います。

 




壁クロスの検討。
 



CF(クッションフロア)の検討。
 




タイルの検討。

 

足場解体&外溝と屋内造作の最終打合せ@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

2018年12月8日


足場が解体され、外観のお披露目となりました。
職人さんがコテを使い、繊細かつ力強く仕上げたグレー色
の左官仕上げ(アイカ/ジョリパットJP-100水墨淡色)
が印象的です。

 

足場解体&外溝と屋内造作の最終打合せ
@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

施主・施工・設計で行ってきました現場三者定例の最終日。
屋外では、足場が解体され外構工事全体の仕上げに向けた
方針整理。建物本体アプローチ部のコンクリート土間仕上
げと、周りのアスファルト舗装との境目位置や処理等を
しっかり確認出来ました。

屋内では、内装工事が大詰め。特に課題となっていた
店舗客室の左官壁仕上げについて、少しずつニュアンスを
変えた、数種類の実物サンプルを事前にご用意頂き、
皆で意見交換。この日一番はじめの議題となりました。

「これでいこう!」

意匠性や施工性、掃除がしやすいことや、ザラザラし
過ぎて来客の衣類等を傷つけない配慮など、バランスの
とれた左官仕上げであることが検討項目。
可能性のあるサンプルを、大きめに作って頂き、
それぞれのメリット・デメリットが明瞭だったことが
何よりでした。

なんと、全く意見が割れることなく、施主・施工・設計
みな満場一致で仕上げが決定。その後の打合せもずれ込む
ことなく進行し、最後の定例を終えることが出来ました。
ありがとうございました。


◆屋外の様子


大工さん・左官・塗装・建具・電気・給排水など担当の
皆さまの車両が敷地内にならんでいました。


足場が解体され、屋外のディテールがより身近に。
雁木(正面ポーチ屋根)の先端は、すっきりした意匠の
ガルバリウム鋼板製雨樋(タニタHACO)を採用。


雁木(正面ポーチ屋根)下は、バリアフリー動線として
スロープを設置。冬の凍結時も出来るだけ滑りにくいよう
皆で相談し、コンクリート洗出し仕上げを採用。
まさに施工中でした。


◆屋内の様子



店舗客室の左官壁仕上げについて、実物サンプルを前に
施主・施工・設計みなで意見交換。外壁と同じ仕上げ
(アイカ/ジョリパット)ですが、仕上げ工程における
素材の扱いや、コテの押さえ方等でニュアンスも様々。
なんと、満場一致で仕上げが決定しました。



店舗入り口風除室の展示コーナーの構成。ご家族ゆかりの
魚拓です。最終的に施主ご夫妻が選ばれたヒラメの魚拓を、
バランスよく配置できるよう、皆の意見をまとめ、古川が
その場で手描きスケッチの図面を作成。
どのようにおさまるか楽しみです。
参考:風除室展示コーナーの事前検討。



一階店舗、厨房と客室の様子。皆で仕上がりを想像しながら
施主ご夫妻に各部をご確認頂きました。



二階住居、リビングダイニングの様子。畳室の掘り炬燵
(ほりごたつ)のスケール感を座って確認する古川。
Jさん写真ありがとうございました!

 

※合わせてご覧下さい。

◆上越市の店舗併用住宅計画「和定食屋さんの家」進捗。
地鎮祭と工事契約
施主・設計と各工事担当者の初打合せ
家具・建具や人を入れたイメージ模型
融雪を考慮した外構計画の現場打合せ
上棟式「お餅まき」のご案内が新聞掲載されました。
上棟式「お餅まき」の様子
工事中盤、建具・厨房機器・左官仕上の打合せ
フラット35S適合証明「中間現場検査」
屋内塗装と屋外塗装の打合せ
遠方の施主とSNS&手描きスケッチで情報共有

 

8/9から8/14まで夏季休暇を頂きます。

2018年08月6日

 

古川都市建築計画は、8/9から8/14まで

夏季休暇を頂きます。

暑さ対策など、お出掛けには充分お気を付け頂き

皆さま良い夏休みをお過ごし下さい。 

古川達也

 

追伸
先日、上越市の店舗併用住宅計画「和定食屋さんの家」
現場では、基礎コンクリートの打設が行われました。
カネキ屋工務店現場監督の小林さんから、工事の様子が
分かるスナップ写真をご送付頂きました(下写真)。
古川都市建築計画が拠点とする横浜から、現場の上越は、
大変離れていますが、写真など臨機応変にご送付下さる
ので情報共有出来て嬉しい。
次回の現場打合せが、とても楽しみです。


第三者機関による配筋検査(カネキ屋工務店小林氏撮影)


基礎コンクリート打設の様子(カネキ屋工務店小林氏撮影)

家具・建具や人を入れたイメージ模型 @店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

2018年08月1日


縮尺1/50イメージ模型。来訪者にとって正面となる北東側
外観です。雪国である新潟県上越市の地域性として、
商店が並ぶ街並みでみられる雪よけの屋根「雁木(がんぎ)」
をモチーフとした構成です。

 

家具・建具や人を入れたイメージ模型
@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

古川都市建築計画では設計時、図面と同時進行で模型を
作ります。プロジェクトの性格に合わせて、大きさや
表現密度なども変えつつ製作。形態や空間の特徴など
関係者皆で共有することが、模型の主な利活用です。

従って、屋根・壁などの主要な骨格だけを早めに作って
おき打合せで活用。計画の進行に合わせ、仕上げや
ディテールを後から足し引きします。
実は、工事が着工してからも打合せの深度に合わせ、
その都度模型に手を加えることも、非常に多いです。

つまり、設計が全て終わり、確認のために実施設計の
成果品として模型をつくるのではなく、むしろ案が
定まっていない状況下で、各部の方針を一つ一つ決めて
いく、検討用の道具として模型を位置付けています。

本件縮尺1/50イメージ模型も、関わる方々のアイディア
やアドバイス等に合わせ、風合いや素材感、家具や建具、
佇む人の風情なども、着工後に手を加えています。
建物が竣工するまで、少しずつ進化する模型として、
プロジェクトの進行に役立てています。
 

※合わせてご覧下さい。
着工後、工事関係者と模型を使った意見交換の様子
地鎮祭と工事契約の様子
 


北側外観。1Fは店舗で2Fが住宅です。雪国である新潟県
上越市の街並みでみられる雪よけの屋根「雁木(がんぎ)」
が店舗の入り口となり、待合いとしてベンチも配置。
雁木は、雪かきを軽減する快適なバリアフリー動線として、
車椅子にも対応するスロープを備えています。


北西側外観。西側1Fの庇下に、住居出入り口と店舗厨房
の勝手口を配置しています。


雁木の店舗入り口から入ると正面に薪ストーブが見えます。


オープンスタイルの厨房。客室は20席で、施主ご夫妻が
全体を丁寧にケアできるワンルーム。
手前のリラックスしたスペースと、奥の落ち着いたスペース
が緩やかに繋がる構成です。


開口部に、あえて格子を設けることで、落ち着いた雰囲気
のスペースを生み出します。


客室全体の構成。客席は椅子テーブルの移動で、様々な
人数構成に対応。レジの上は神棚を設置。


厨房からみた客室。お客様の出入りを把握出来るよう、
店舗出入り口が見通せる工夫をしています。


客室と厨房の境は、食の提供や飾り棚など、和定食屋さん
としての利活用や風情など模索中。まだまだ進化の予定。



2F店主ご夫妻の住居、リビングダイニングと畳室。
掘りコタツのある畳室は、リビングと建具で仕切ること
が可能。公私で活用するフレキシブルスペースとして
位置付けています。

 

模型に屋内家具・建具や人を入れる検討

本件は工事が着工してから、具体的な仕上げや造作などが
決まってきていることもあり、施工担当者の皆さまとの
打合せ日程に合わせて、皆で確認したい造作家具などを
付け足しています。
やはり、家具・建具や人などを入れると、各部のスケール
感や空間の目差すところが、とても分かり易くなります。




1F和定食屋さんに、造作家具等を入れる前と後の状況。




2Fリビングダイニングと畳室に、造作家具等を入れる
前と後の状況。



リビングと畳室の関係も、家具・建具・人などを入れる
ことで、風情や課題が関係者間で共有し易くなります。

 

<「和定食屋さんの家」概要>

和定食のお店を独立開業するご夫妻の住まいです。1階が店舗スペース、2階がご夫妻の住まう居住スペース。来客が多いライフスタイルから、店舗だけでなく住空間においても、来客を楽しくお迎え出来るよう工夫しています。外観は雪国である上越市の地域性として、商店が並ぶ街並みでみられる、雪よけの屋根「雁木(がんぎ)」をモチーフとした構成が特徴です。

場所:新潟県上越市
用途:店舗併用住宅(1F店舗、2F住宅)
構造:木造2階建て(ロフト有り)
敷地面積:381㎡(115坪)
建築面積: 96㎡(29坪)
延床面積:157㎡(48坪)

施主・設計と各工事担当者の初打合せ @店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

2018年07月26日


工務店さんオフィス内。模型を使い、目指すところを
確認しながら進行。途中から、施主奥さま自ら模型を
回転させ、空間の特徴を解説する場面もあるなど、
和やかな打合せとなりました。

 

施主・設計と各工事担当者の初打合せ
@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

無事着工し現場では基礎コンクリート工事が進行する中、
施主・施工・設計三者定例(月一回)の、初回打合せ
が行われました。

現場監督担当の小林さんにコーディネート頂き、
工務店オフィス内で、順番に各種工事担当の皆さまと
顔合わせを兼ねた初回打合せを行うという段取りです。
給排水衛生設備 みつわ住設株式会社 小杉さん → 電気
設備 株式会社矢野電機工業所 荻井さん → 屋外サッシ
株式会社保坂屋 村松さんと概ね一時間おきにお会いし
ました。特に設備配管に関する内容は、既に進行中の
現場基礎コンクリート工事に関係する部分もあるので、
関係者相互の内容理解が大切です。

設計意図や内容を情報共有、工事ご担当からの現場調整
や変更のご提案など、意見交換をする大事な初回。
設計時に作製したイメージ模型をフル活用しました。
「こういう事だったのね、、」
「この部分が邪魔になることが課題ですね、、」等々。
模型は、全てを詳細に表現したものではありませんが、
概ねを理解するには充分。誰もが口を出せる状況を
生み出し易いアイテムと言えます。
図面で分かりにくい部分も、模型を囲み、皆で見て触れて
意見交換することで、様々な気付きや発見に繋がりました。

途中から、模型を見易いように回転させたり、携帯照明
をあて、暗い部分を照らしたり、設計者である私が行う
はずのサポートを、施主ご夫妻自ら行う場面もあり、
和やかに進行。とても良い打合せが出来ました。
 




模型、図面、建材サンプル、カタログを行き来しながら
情報共有の確度を上げていく打合せです。



模型を至近距離でのぞくと、とても臨場感があります。
写真は1階店舗部分の様子。入り口正面に薪ストーブが
見える構成です。

 

現場では、基礎コンクリート工事の配筋作業が進行中。
設計者の立場(現場監理)で検査をさせて頂きました。
1階が店舗のため、コンクリート土間を居室床仕上げ
高さまで上げることや、基礎の外側に断熱処理をするなど、
少し特殊な方針を採用しています。
厨房となる場所だけは、配管のためコンクリート土間を
下げる繊細な調整も、きちんと施工頂いていることを
確認しました。関係の皆さまありがとうございました。



 

※合わせてご覧下さい。
地鎮祭と工事契約の様子

 

「むかえる家」 防水工事。

2014年05月23日

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新築住宅「むかえる家」。
主要構造部の細かい施工がはじまり、主な防水工事が
終了しました。

今回、前面道路に面する正面の屋根先端部では、
通常の外付け軒樋でなく、内樋を採用。
合板で箱状に造り込み、FRP(繊維強化プラスチック、
Fiber Reinforced Plasticsの略)防水を施す
方針で施工して頂いています。

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緩やかな勾配屋根の雨水を受け、
端部のドレイン(排水口)まで排水する
長い箱状の溝全体にFRPを塗布。

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同様に、ベランダ部分も、床から立ち上りまで
シームレス(継ぎ目無し)で塗布。
内樋、ベランダとも大変丁寧な施工を
して頂きました。

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「フランス菓子工房」新築工事が始まりました。

2013年09月23日

「ケーキ屋さんリニューアル計画」
本件は、既存店舗の改装と、事業拡大にともない隣接地に
菓子製造の工場「フランス菓子工房」を新築する計画です。

施工:スタイルさんにより、クリスマスの繁忙期に間に
合わせるため、的確かつ大急ぎの工程がスタートしました。
新築建物の地盤で必要となった、地盤改良工事が終了。
(今回は柱状改良:地盤にセメント系固化材と水による液体
を注入しながら、機械で掘削・撹拌し、円柱状の改良体を
形成する地盤改良工法)~遺跡のようです(笑。

間をあけることなく遣り方(建物の位置出し)の現場打合せを
行い、基礎コンクリート工事に備えます。
改良体の穴をよけながら、オーナー店主と共に
工場下部でとても重要となる排水設備配管ルートなど、
しっかり確認することが出来ました。

「もう一つある家」祝上棟

2013年09月3日

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声を掛け合い大工さん達が組み上げていく様は
頼もしく、すがすがしい。
「もう一つある家」 無事上棟致しました。

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夕暮れ時、柱梁の建物下で上棟式を開催。
施主ご夫妻と共に、建物四方へ
塩・米・酒をまいて清め、工事の無事を祈願しました。