融雪を考慮した外構計画の現場打合せ@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

2018年08月18日


積雪対策の一つとして重要な、融雪を考慮した外構計画の
施工図。店舗営業にも影響する毎日の積雪対策について、
出来るだけ店主(家主)の負担軽減になるよう練られた、
計画図です。赤ラインは、冬のあいだ地上より暖かくなる
地下水を汲み上げて流す、ゴム製ホースの敷設位置を
現しています。関係者による意見交換から、地域の慣習を
取り入れた融雪のしくみに学び、本計画で採用しています。

 

融雪を考慮した外構計画の現場打合せ
@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

施主・施工・設計三者による現場定例(月一回)打合せ。
建物本体の基礎コンクリート工事が終了し、建物に対する
周りとの関係が、かなり想像出来るようになったところで、
敷地内、建物まわりの主要な外構について、意見交換を
行ない方針を決める打合せになりました。

特に、冬の積雪に対する融雪がポイント。毎日のことなので
出来るだけ店主(家主)の負担にならないよう、経済的で
合理的、シンプルな仕組みに着地させなければなりません。

多くのご実積や経験による、地元施工者カネキ屋工務店さん
のアイディア。敷地の所有者で土地勘や慣習を具体的に知る
施主・お身内のアドバイス。
それぞれの立場による、貴重な気付きを最大限に活かし、
計画を磨いていくようなかたちで打合せが進行。
現場監督の小林さんが、最終的に皆の意見を整理し、
施工図(実際に工事をする最終図)でまとめて下さいます。
理にかなった良い方針を、関係者皆で共有出来たと思います。


基礎コンクリート工事が終了。




敷地内、建物まわりの主要な外構について皆で意見交換。
現場監督の小林さんが、施工図(実際に工事をする最終図)
をまとめるメモをとっています。

 

現場からカネキ屋工務店さんオフィスへ移動。
主に建物本体の屋外仕上げについて、素材や色等の打合せを
行いました。
カタログや実物サンプルを皆で確認。
特に雨樋含む屋根の先端や、仕上げ材料が切り替わる部分を
おさめるディテールの調整など、現場監督小林さんの準備や
ご提案を中心に意見交換が円滑に進行。とても助かりました。

一方、概ね一か月後に控え日程の決まった「上棟」に向けた
準備についても確認出来ました。
施主ご夫妻の希望により「上棟式お餅まき」のイベントを
開催することになり、施主奥さま自らお知り合いと協力して
作成した、お知らせチラシが完成。近隣に配布するチラシを
持参されていました。楽しみです!




カネキ屋工務店さんオフィスで打合せ。
現場監督小林さんが準備された、屋根詳細施工図や建材
サンプル等がずらり。
施主奥様は、地域にお配りする「上棟式お餅まき」
イベントの楽しいご案内チラシを、持参されました。

 

※合わせてご覧下さい。
地鎮祭と工事契約
施主・設計と各工事担当者の初打合せ
家具・建具や人を入れたイメージ模型

 

8/9から8/14まで夏季休暇を頂きます。

2018年08月6日

 

古川都市建築計画は、8/9から8/14まで

夏季休暇を頂きます。

暑さ対策など、お出掛けには充分お気を付け頂き

皆さま良い夏休みをお過ごし下さい。 

古川達也

 

追伸
先日、上越市の店舗併用住宅計画「和定食屋さんの家」
現場では、基礎コンクリートの打設が行われました。
カネキ屋工務店現場監督の小林さんから、工事の様子が
分かるスナップ写真をご送付頂きました(下写真)。
古川都市建築計画が拠点とする横浜から、現場の上越は、
大変離れていますが、写真など臨機応変にご送付下さる
ので情報共有出来て嬉しい。
次回の現場打合せが、とても楽しみです。


第三者機関による配筋検査(カネキ屋工務店小林氏撮影)


基礎コンクリート打設の様子(カネキ屋工務店小林氏撮影)

家具・建具や人を入れたイメージ模型 @店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

2018年08月1日


縮尺1/50イメージ模型。来訪者にとって正面となる北東側
外観です。雪国である新潟県上越市の地域性として、
商店が並ぶ街並みでみられる雪よけの屋根「雁木(がんぎ)」
をモチーフとした構成です。

 

家具・建具や人を入れたイメージ模型
@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

古川都市建築計画では設計時、図面と同時進行で模型を
作ります。プロジェクトの性格に合わせて、大きさや
表現密度なども変えつつ製作。形態や空間の特徴など
関係者皆で共有することが、模型の主な利活用です。

従って、屋根・壁などの主要な骨格だけを早めに作って
おき打合せで活用。計画の進行に合わせ、仕上げや
ディテールを後から足し引きします。
実は、工事が着工してからも打合せの深度に合わせ、
その都度模型に手を加えることも、非常に多いです。

つまり、設計が全て終わり、確認のために実施設計の
成果品として模型をつくるのではなく、むしろ案が
定まっていない状況下で、各部の方針を一つ一つ決めて
いく、検討用の道具として模型を位置付けています。

本件縮尺1/50イメージ模型も、関わる方々のアイディア
やアドバイス等に合わせ、風合いや素材感、家具や建具、
佇む人の風情なども、着工後に手を加えています。
建物が竣工するまで、少しずつ進化する模型として、
プロジェクトの進行に役立てています。
 

※合わせてご覧下さい。
着工後、工事関係者と模型を使った意見交換の様子
地鎮祭と工事契約の様子
 


北側外観。1Fは店舗で2Fが住宅です。雪国である新潟県
上越市の街並みでみられる雪よけの屋根「雁木(がんぎ)」
が店舗の入り口となり、待合いとしてベンチも配置。
雁木は、雪かきを軽減する快適なバリアフリー動線として、
車椅子にも対応するスロープを備えています。


北西側外観。西側1Fの庇下に、住居出入り口と店舗厨房
の勝手口を配置しています。


雁木の店舗入り口から入ると正面に薪ストーブが見えます。


オープンスタイルの厨房。客室は20席で、施主ご夫妻が
全体を丁寧にケアできるワンルーム。
手前のリラックスしたスペースと、奥の落ち着いたスペース
が緩やかに繋がる構成です。


開口部に、あえて格子を設けることで、落ち着いた雰囲気
のスペースを生み出します。


客室全体の構成。客席は椅子テーブルの移動で、様々な
人数構成に対応。レジの上は神棚を設置。


厨房からみた客室。お客様の出入りを把握出来るよう、
店舗出入り口が見通せる工夫をしています。


客室と厨房の境は、食の提供や飾り棚など、和定食屋さん
としての利活用や風情など模索中。まだまだ進化の予定。



2F店主ご夫妻の住居、リビングダイニングと畳室。
掘りコタツのある畳室は、リビングと建具で仕切ること
が可能。公私で活用するフレキシブルスペースとして
位置付けています。

 

模型に屋内家具・建具や人を入れる検討

本件は工事が着工してから、具体的な仕上げや造作などが
決まってきていることもあり、施工担当者の皆さまとの
打合せ日程に合わせて、皆で確認したい造作家具などを
付け足しています。
やはり、家具・建具や人などを入れると、各部のスケール
感や空間の目差すところが、とても分かり易くなります。




1F和定食屋さんに、造作家具等を入れる前と後の状況。




2Fリビングダイニングと畳室に、造作家具等を入れる
前と後の状況。



リビングと畳室の関係も、家具・建具・人などを入れる
ことで、風情や課題が関係者間で共有し易くなります。

 

<「和定食屋さんの家」概要>

和定食のお店を独立開業するご夫妻の住まいです。1階が店舗スペース、2階がご夫妻の住まう居住スペース。来客が多いライフスタイルから、店舗だけでなく住空間においても、来客を楽しくお迎え出来るよう工夫しています。外観は雪国である上越市の地域性として、商店が並ぶ街並みでみられる、雪よけの屋根「雁木(がんぎ)」をモチーフとした構成が特徴です。

場所:新潟県上越市
用途:店舗併用住宅(1F店舗、2F住宅)
構造:木造2階建て(ロフト有り)
敷地面積:381㎡(115坪)
建築面積: 96㎡(29坪)
延床面積:157㎡(48坪)

施主・設計と各工事担当者の初打合せ @店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

2018年07月26日


工務店さんオフィス内。模型を使い、目指すところを
確認しながら進行。途中から、施主奥さま自ら模型を
回転させ、空間の特徴を解説する場面もあるなど、
和やかな打合せとなりました。

 

施主・設計と各工事担当者の初打合せ
@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

無事着工し現場では基礎コンクリート工事が進行する中、
施主・施工・設計三者定例(月一回)の、初回打合せ
が行われました。

現場監督担当の小林さんにコーディネート頂き、
工務店オフィス内で、順番に各種工事担当の皆さまと
顔合わせを兼ねた初回打合せを行うという段取りです。
給排水衛生設備 みつわ住設株式会社 小杉さん → 電気
設備 株式会社矢野電機工業所 荻井さん → 屋外サッシ
株式会社保坂屋 村松さんと概ね一時間おきにお会いし
ました。特に設備配管に関する内容は、既に進行中の
現場基礎コンクリート工事に関係する部分もあるので、
関係者相互の内容理解が大切です。

設計意図や内容を情報共有、工事ご担当からの現場調整
や変更のご提案など、意見交換をする大事な初回。
設計時に作製したイメージ模型をフル活用しました。
「こういう事だったのね、、」
「この部分が邪魔になることが課題ですね、、」等々。
模型は、全てを詳細に表現したものではありませんが、
概ねを理解するには充分。誰もが口を出せる状況を
生み出し易いアイテムと言えます。
図面で分かりにくい部分も、模型を囲み、皆で見て触れて
意見交換することで、様々な気付きや発見に繋がりました。

途中から、模型を見易いように回転させたり、携帯照明
をあて、暗い部分を照らしたり、設計者である私が行う
はずのサポートを、施主ご夫妻自ら行う場面もあり、
和やかに進行。とても良い打合せが出来ました。
 




模型、図面、建材サンプル、カタログを行き来しながら
情報共有の確度を上げていく打合せです。



模型を至近距離でのぞくと、とても臨場感があります。
写真は1階店舗部分の様子。入り口正面に薪ストーブが
見える構成です。

 

現場では、基礎コンクリート工事の配筋作業が進行中。
設計者の立場(現場監理)で検査をさせて頂きました。
1階が店舗のため、コンクリート土間を居室床仕上げ
高さまで上げることや、基礎の外側に断熱処理をするなど、
少し特殊な方針を採用しています。
厨房となる場所だけは、配管のためコンクリート土間を
下げる繊細な調整も、きちんと施工頂いていることを
確認しました。関係の皆さまありがとうございました。



 

※合わせてご覧下さい。
地鎮祭と工事契約の様子

 

地鎮祭と工事契約 @店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

2018年06月27日


地鎮祭の様子。施主、施主ご親族、施工、設計、
関係者みなで立会い、執り行うことが出来ました。

 

地鎮祭と工事契約
@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

大安吉日のこの日、新潟県上越市の店舗併用住宅
「和定食屋さんの家」建設地にて、土地の神を祭り、
無事の工事を祈る「地鎮祭」が行われました。

施主、施主ご親族、施工、設計、関係者みなで集まる
ことが出来ましたので、敷地境界や内外環境の再確認、
雪降る町ならではの敷地内融雪の方針など、
ざっくばらんに意見交換。大変良い機会でもあります。


祭事の終盤、土地の四隅をまわりお酒で清めたあと、
皆で少々のお酒を頂くのですが、
いっしょに昆布とスルメが配られ食べました。
全国的には多い風習なのでしょうか、私自身は初めて。
一つ一つが、地域性を感じる貴重な経験となりました。


本件工事のご担当は、上越市を拠点にご活躍される
株式会社カネキ屋工務店さんです。
実施設計図をお渡しし同時に数社で見積り算出して頂く
「相見積り」を経て、施主・設計・関係者相談の上、
最終的に満場一致で決定いたしました。

地鎮祭後、カネキ屋工務店さんオフィスに移動。
本件施主と施工者の間で交わす「工事契約」の手続きが
行われました。
事前に準備頂いた書面を、皆で確認するかたちで進行。
木造の優しくシンプルなオフィス空間でリラックスした
雰囲気のなか、ご契約に立ち合うことが出来ました。

このオフィス空間の設計は、本件工事担当の小林さん
とのこと。とても素敵でした。



今回の建設場所は、海岸から1キロ圏内。
夏の蒸暑さと積雪ある冬の寒さ対応が必須となります。
その対策として本件建物で採用する水蓄熱システム担当
株式会社イゼナ前田さんに、終日ご助力頂きました。

イゼナさんの計画は、薪ストーブの熱を無駄なく蓄熱し、
人の出入りが頻繁な店舗と住空間を上手く暖めるという、
シンプルで新しい発想のしくみです。担当前田さんの
ご提案で、採用予定の薪ストーブを実際に燃焼させ、
現場に活かせるよう熱の伝わり方を専用の計器で計測・
分析する作業をご自身で行って頂きました。実験場所は、
本件薪ストーブ販売施工の有限会社グッドライフ上越さん。
担当の伊藤さんに、ご協力頂き無事実験が出来ました。
ありがとうございました。

雪降る町、上越市の店舗併用住宅「和定食屋さんの家」。
いよいよ着工です。



愛猫と楽しく過ごせる家のご提案

2018年06月19日


愛猫Hanimaruくんの居場所でもある「縁側サンルーム」
のアイディアスケッチ。

愛猫と楽しく過ごせる家をご提案

横浜市内で土地を買って家を建てたいとお考えのご夫妻。
ご夫妻とも獣医のお仕事をされています。
欲しい家は、家族としての愛猫Hanimaruくんと、
快適に楽しく過ごせる家。
例えば帰宅時、窓越しに愛猫が出迎えてくれるような家。
ご夫妻が購入検討中の土地に、
そういう夢のある家が建てられるかが課題です。

リビングとの繋がりで、畳コーナーや縁側のような空間が
あると嬉しいと話された奥様。
多くの本をお持ちのご主人からは、沢山書棚があると
いいなあ、と話して頂きました。

以上、はじめてお会いした時にお話し頂いたことを
思いながらスケッチ&スタディを重ね案をまとめ2週間。
参考間取り図とイメージ模型を製作。
ご一緒にプロジェクトに取り組む中山建設さんの
ショールームにて、本日プレゼンテーションをさせて
頂きました。

「楽しい。こんな空間が考えられるんですね!」
「この土地を具体的に購入することを検討したいです。」
と、お話し下さいました。良かったです。


初回面談の時、奥様のスマートホンで見せて頂いた
愛猫Hanimaruくん。ぐっとイメージがわいてきました。


提案内容の工事費をご説明する中山建設中山さん。
工事費概算金額を算出して頂きました。

新築住宅計画『ぐるっと回れる家』 竣工

2018年05月31日

 

『 ぐるっと回れる家 』
 

<建築概要>
母+夫婦+3人の子供たちが住まう2世帯住宅。1階は母の寝室と居間。2階は家族の成長に合わせて間仕切ることも可能なワンルーム。階段を中心にぐるっと回れる空間で自由度とゆとりを感じます。本件はZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)対応の省エネ住宅、耐震等級3を実現した地震にも大変強い木造住宅です。建物外殻は高性能・高耐久な箱としての骨格。屋内側は、施主ご家族による床張り・壁塗り・造作家具づくりなど素敵なDIY空間です。長寿命で変わらない部分と、自由に進化させ変えたい部分を明確にした、暮らしを楽しむ住まいです。

場所:横浜市都筑区
構造:木造2階建て
敷地面積:204.50㎡(61.86坪)
建築面積: 81.79㎡(24.74坪)
延床面積:144.08㎡(43.58坪)
ZEH住宅(BELS評価5星取得)
長期優良住宅

断熱性能:UA値0.47 等級5

耐震性能:許容応力度計算 等級3

設計施工:中山建設
設計協力:古川都市建築計画
写真:塚本浩史

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

弘明寺マンションリフォーム「続きのある家」 竣工スナップ写真公開

2018年04月1日

 

『続きのある家/弘明寺』
 
~そよ風流れるマンションリフォーム~
 
<概要>
景色の一番いい南側の畳室をフローリングにしてベッドを置き、快適な寝室にしたいけれど、全体として上手くいくでしょうか?というお題からスタートした計画。テーマは「続き」のある心地よさ!そのままでも大きな問題なく住めるお住まいでしたが、部屋と部屋の繋がりをより丁寧に再考。建具の開閉で、行き止りなく常に「続き」を感じる空間が理想と気が付きました。よどみなく繋がる空間は、視界・風通し・自然光が途切れずとても快適。自身のみならず来客を招き気ままに過ごせます。また、最短の家事動線・生活動線を実現することで、将来の介助サポート等もお願いしやすい空間になりました。永い目で見た安心・安全が確保され、リフォーム前には無かった心地よさが感じられます。

場所:横浜市南区   
用途:マンション住居(3LDK)
   50代女性一人暮らし
   サニタリースペースを中心としたリフォーム
構造:RC造、3階住居内の改修
住居面積:60㎡(18坪)

基本設計:高島屋スペースクリエイツ
     古川都市建築計画
実施設計・施工:株式会社横浜合板商会
写真:古川達也

 


リフォーム後、玄関正面の様子。玄関床タイル・石材の上がり框や靴箱等は既存をそのまま採用。廊下床は、居室全体共通仕上げとして元のカーペットから全てフローリングに張り替えています。リフォームにより、北側玄関で、はじめて南側窓の自然光が、感じられるようになりました。
 


before
玄関正面にサニタリー空間(風呂・脱衣・洗面)があり、自然光は全く入らず、暗く風通しが悪い状況でした。


玄関は床・壁の仕上げを変える程度で建具そのものも以前の風情を変えていない。玄関左にトイレがあり本工事で使いやすく改修しています。


サニタリー空間に必要な洗濯機の配置を変え、正面の壁を撤去することで、自然の光と風が感じられるようになった。軽く丈夫なポリカーボネイト製で光を通す引戸で仕切る。


引戸を開けると南の寝室に直接繋がり、スムーズに行来出来ます。朝の身支度。風呂上がりの休息。深夜のトイレ。将来は介助サポートもし易い構成です。


北側にあった寝室を、景色の良い南側に配置。朝日で目覚める、かけがえのない気持ちよさが実現。


before
元々はリビング横の畳室。お仏壇をよりよい所へ移動。大量の衣類クローゼット機能を納戸に集約することで、使いにくかった押入れを解体する計画となりました。


建具を開けることで、寝室と繋がるサニタリー空間を介し、玄関まで見通せるようになりました。



洗濯したものが、南のベランダに直ぐ干せるだけでなく洗濯機乾燥したタオルなど、直近の収納にそのまま出し入れ出来る便利さが実現。


寝室とリビングの境は引込み戸とし、完全に仕切ることや、あいまいに仕切ること等、生活シーンの中で楽に調整出来る空間です。


before
リフォーム着手前のリビングダイニング。


リフォーム後のリビングダイニング。着手前の状態からリビングとダイニングの関係を入替えています。奥にあったダイニングテーブル椅子を手前に移動することで、来客と気軽にお喋りやお茶を楽しむことが出来るようになりました。可変性のある照明器具は、多様なシーンに対応します。家具は元々使っていたものを、全てそのまま活用。


リフォーム前はカーペット。マンション規約にあった遮音等級LL-45に対応する建材を選定することで、フローリング仕上げが実現します。今回、住まい手がイメージしたのは「印刷された木目でなく本物の木材で、しかも古材のような素朴で温かみのあるフローリング」。数ミリの無垢ナラ材を仕上げとしたフローリング商品を選択。住まい手が持っていたソファー生地やラグにもよく合う。集合住宅用直貼防音床材として店舗用にも使われるタフな商品を居室全体に採用し、とても素敵な風情となりました。


before
リフォーム着手前の洗面所。自然光は全く入らず、暗く風通しが悪い状況でした。


寝室と自然光を通す引戸一枚で繋がる洗面所になりました。そのままパウダールームになって便利。実はここの床仕上げだけは濡れやすいので、他居室のフローリング意匠に近い木目調の塩ビシートを採用。


before
リフォーム着手前のトイレ。手洗いや棚が便器の奥にあり、使いにくい状況でした。


開き戸だった出入り口を引戸にしたトイレ。トイレ小物が収納しやすく、手も洗いやすくなりました。住まいは何より水廻りが快適で楽しく活用できることで、本当の安らぎが得られるのではないかと思います。

 

『渡辺篤史の建もの探訪』 テレビ番組放映の様子ご案内 ♪

2018年03月3日


番組エンディング。渡辺篤史さんより「大らかなしっかり
した建物、楽しみがいっぱいつまってる」と表現して
頂きました。

 

新築住宅【中庭ガレージの家】
『渡辺篤史の建もの探訪』
テレビ番組放映の様子

小田和正さんの歌声がテーマソング。工夫ある素敵な
住まいを28年間紹介し続けているテレビ朝日系
長寿番組『渡辺篤史の建もの探訪』。
早朝4:30から、予定通り放送され弊所設計の
横浜の住宅「中庭ガレージの家」が紹介されました。

横浜の大工さんと共に計画・設計。大工さん自身が
造り上げた、大工さん自身の住まう自邸です。
趣味の車・バイクを、複数所有し楽しむご家族。
番組製作で独自に表現して頂いたタイトルは
「愛車と暮らす 中庭ガレージの家」。
なるほど、住まい全体をひと言でイメージ出来る
端的で見事な表現です。

おそらく、日本中で誰よりも個人住宅を見て体験して
おられる、渡辺篤史さんによる住まい紹介。
30分番組の限られた時間で、住まい手ご家族の
個性やライフスタイルを紹介。なぜ住まいが
そのようなつくりになっているか、住まい手の目線で
伝える流石の番組構成でした。
ありがとうございました。

◆予定される再放送
 衛生放送 BS朝日『渡辺篤史の建もの探訪』
 4月15日(日)朝8:30~8:55放送

※本日3月3日放映内容の地方放送は別日です。
 番組ホームページで確認頂くか、又は
 古川都市建築計画までお問合せ下さい。

 


◆番組オープニングより


◆外観の紹介~広い中庭のコの字形


◆玄関土間の紹介~玄関はバイク部屋


◆居間吹抜けロフト~2階のシアタースペース


◆『渡辺篤史の建もの探訪』番組ホームページ
 バックナンバーでは、番組や建物の概要、わたくし
 古川のプロフィール等が丁寧に紹介されています。
 下記、是非合わせてご覧下さい。

バックナンバー2018年3月3日(土)放送
 愛車と暮らす 中庭ガレージの家

バックナンバー2012年2月10日(金)放送
 居場所 自由自在の家

「山見の家」竣工写真
「山見の家」暮らしの様子 
「山見の家」玄関の屋内自転車置場
「山見の家」吹抜けリビングの観葉植物
「山見の家」趣味読書とオープン書棚
「山見の家」可動家具と収納付きベッド
「山見の家」可動家具とダイニング椅子
「山見の家」玄関前のシンボルツリー
「山見の家」心地よいウッドデッキ

 

省エネルギー二世帯住宅 “個別見学会”ご来場ありがとうございました。

2017年11月26日

 

ご来場ありがとうございました。
 

まもなく完成を迎える、横浜市都筑区の省エネルギー
二世帯住宅「ぐるっと回れる家」。
事前予約制の“個別見学会”が無事終了しました。

ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)を実現する
シンプルな工夫。耐震等級3を実現する構造計画。
施主ご家族の希望により自ら家づくりに積極的に
かかわることが出来るよう、仕上げ過ぎない自由度の
高い骨格がテーマの住まいでもあります。
仕切りの少ないワンルーム空間で、安定した温熱環境を
実現する最小限の設備計画なども、実物を見て触れて
感じて頂きながら、ご案内させて頂きました。

お天気に恵まれた、気持ち良い休日。
ご来場頂きました皆さま、ありがとうございました。
聞き足りなかったことや、再度聞いてみたいことなど
気軽にお問合せ下さい。
都合が合わず参加が叶わなかった皆さま、
個別に機会を設けて参りますので、ご相談下さい。

古川都市建築計画一級建築士事務所 古川達也

 

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階段を中心にぐるっと回れる2階居住空間。

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1・2階が繋がる格子状の床は、視線を通し気流を
活かす吹抜け空間。

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1階リビングダイニング。壁を塗ったり、床を張ったり、
洗面台や棚などの造り付け家具製作など、ご家族のDIY
が住まいの味わいと、とっておきを生みだしてます。
今後も住みながら進化を続ける住空間です。

※見学会の企画準備をして下さいました、
中山建設スタッフ皆さま、ありがとうございました。