新築住宅計画「ぐるっと回れる家(仮称)」基本設計

2016年08月24日

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◆建て替え予定のご自宅リビングで、模型を見ながら打合せ。

新築住宅計画「ぐるっと回れる家(仮称)」基本設計

横浜市都筑区の新築住宅計画「ぐるっと回れる家(仮称)」は
基本設計が進行中。
屋内外とも出来るだけ行き止まりなく、ゆとりと自由度を
生み出すよう、ぐるっと回れる空間の工夫が特徴です。

建て替え予定の、施主ご家族が住まう住宅のリビングに
施工担当の中山建設 中山さんとご一緒におじゃまし、
2回目の打合せ。
縮尺1/100のイメージモデルを作製し、空間全体の
方向性を整理・検討。打合せに持参しました。

建て替え場所の現地で打合せをしているので、
模型を手に持ち、方位を合わせ至近距離で眺めると、
自然光の入り方が、まさに実際の様子と同様となり、
とてもイメージがつかみ易い。
様々な角度や距離で見て頂き、主要な空間イメージが、
皆でかなり共有出来たように思います。

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◆窓から入る自然光がそのまま模型にリアルな明るさと陰影を
生み出します。施主ご主人が手持ちで実際の方角に合わせ、
模型の空間を、至近距離で体験中。

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◆図面と模型を見比べながら対話。施主ご夫妻の率直な感想を
お聞きすることが出来ました。

1/100イメージモデル
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◆建物と外構を別々で考えるのでなく、連続した空間として
常に切れ目なく考えて参ります。
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◆リビングと庭を繋ぐテラスは、屋内の延長として、庭の延長
として、心地良い中間的な空間となります。
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◆道路境界では、道行く人の視線を考慮し、開放性と
プライバシーを確保する木フェンスを構想。
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◆敷地のレベル差を把握し、スロープを設けるなど、将来の
バリアフリー動線と日常の利活用のバランスを計画します。
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◆2面が道路に面する南北に長い敷地です。現在の住まい方
の良い点は受け継ぎ、より快適なアプローチを提案します。
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◆北側の駐車スペース側は、キャンプ道具などの出し入れ等
アウトドアライフと住まいの関係を整え使いやすく考えます。
1階の壁を取っているのは、至近距離でみることで、居室
から庭を眺めるイメージを体験するためです。
~小さな模型ですが、実は、かなりリアルに体験出来ます。
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◆住まいの中心に階段を配置。上下階空間の繋がりを生むと
同時に、ぐるっと回れる空間性のかなめとなります。

祝上棟!新築住宅計画「中庭ガレージの家」

2016年08月19日

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◆中庭に面する広い玄関土間空間。既に空間の特徴が感じられます。
 

祝上棟!新築住宅計画「中庭ガレージの家」

大安吉日、天候にも恵まれ新築住宅計画「中庭ガレージの家」が
上棟を迎えました。
広い屋内土間空間に、愛車バイクなどを置くことを想定するなど、
モーターライフの楽しさと住空間が融合した住まいです。
本日8月19日は、8・1・9 バイクの日。笑
偶然にも、嬉しい日取りです。

夕方には、最上部まで柱梁が組み上がりました。
完成すると高い天井が魅力のリビングとなる場所で、施主ご夫妻に
お祝いの席を設けて頂きました。ありがとうございました。
大工さん皆さま、お疲れさまでした。
竣工まで、安全第一でまたよろしくお願い致します。

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◆中庭を介した左右の居室棟。中央の低い部分全体がガレージ
スタイルの玄関土間。玄関上は屋上緑化したバルコニーです。

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手刻み加工ならではの土台継ぎ手の「小根」。
そして追掛大栓継ぎを確認!大工さんの技術、恐れ入ります。

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◆片流れ屋根形状を活かした2階天井は、浮造り加工の現し梁
が美しく並ぶ空間。

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◆概ね組み上がったところで、水平・垂直を出し調整。
雨対策のシート養生をしつつ、大工さんたち皆で協力し片付け。
上棟のお祝い会の準備。

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◆施主ご家族に開いて頂きましたお祝い会。
ありがとうございました!

木陰のある「立ち寄りベンチ」♪

2016年08月14日

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木陰のある「立ち寄りベンチ」♪

 

住まいの敷地と道路のちょうど境に設けた木製ベンチ。
花壇の可愛らしい花。背の高い植栽による木陰。
街並みを和らげ、道行く人々が、ちょっと荷物を
置いたり休んだり。。
どうぞご自由にお座り下さい、と語りかける場所。
誰もが心地良く利活用出来る、
ユニバーサルデザインを目指した街角です。

これは、古川都市建築計画で設計しました
永く楽しむ家」の外構で、
「立ち寄りベンチ」と名付けています。
お住まいのご家族から、嬉しいスナップ写真を
送って頂いたので、ご紹介させて頂きました。

ささやかでも、住まいが街に開くと素敵ですね。

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大工さんによる墨付け&手刻み加工

2016年07月18日

 
大工さんによる墨付け&手刻み加工

新築住宅計画「中庭ガレージの家」では、
有限会社スタイル大工さんにより、
柱・梁・土台などの主たる材木が全て手加工されています。

材木に墨壺をつかって線を引く「墨付け」と、場所を示す
「番付け」を頼りに、一つ一つ様々な道具を使って「手刻み」
していく、むかしながらの手法です。

データを入力し、オートメーションで主に集成材の柱梁を
機械加工する(プレカット)技術も進んでいますが、
本件は、無垢の木材を主に、柱と土間コンクリートの直接の
取り合い、片流れの登り梁と現し梁の取り合い、その他
無垢木材の手加工技術が活きることで、より魅力ある構成が
実現される住まいと言えます。

設計者として現場監理の立場というより、
むしろ伝統ある技術を体感して、次世代に何かを伝えたい。
と、いう気持ちで作業の過程を見学させて頂きました。

集成材とはちがい、絶え間なく変形する木のクセを
読み込み、向きなども調整。
なぜ、その方向なのか?なぜ、その切り方なのか?
もちろん、全てではありませんが、
大事な何かを感じることができました。

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◆大量の材木が搬入されます。置き場所、手作業工程
から現場への搬入まで、順番や段取りも重要です。

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◆「墨付け」している様子。墨壺にある液状の墨を含んだ
糸をはじき、柱芯などの直線を木材に直接転写します。

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◆柱・梁・土台など番付け(位置を示す文字情報)を含め
墨付けされた材木が並ぶ。プレカットによる機械加工では
取り入れない「小根(こね)」なる部分(下写真)を、
大工さんに教えて頂きました。実施設計でも考えたことの
なかった、大工さんの「さらなるひと手間」と言えます。

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◆「手刻み」加工は、常にイレギュラーな出来ごとに対応する
柔軟性や根気、悩まず進める思い切りの良さ、様々な道具を
使いこなせる技術など、多くの経験と鍛えられた直観力の
ようなものも大事になってくるようです。

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◆居室天井の現し梁となる材は、表面にブラシをあて木目を強調する
「浮造り(うづくり)加工」で美しい無垢材の表情を活かしてます。
予め自然塗料で着彩仕上げしたうえで、運搬用に一本一本梱包。
まるで、口にいれる食品を扱っているような、繊細な作業でした。

震災再生リフォーム住宅「永く楽しむ家」 事例紹介

2016年04月30日

 

『 永く楽しむ家 』
 

<建築概要>
2014年11月22日に発生した、長野県神城断層地震により被災した一戸建て住宅を、全改築する震災復興再生リフォーム。大屋根の瓦が落ち損傷、内外壁の割れも広範囲だったため、応急処置で無く重い瓦屋根の形状変更含む地震に強い耐震改修を行いました。より永く楽しく住まう家となるよう、屋内は床・天井仕上げに地場産信州唐松の無垢板を採用。既存の庭の眺めや自然通風・自然採光を重視しました。屋外は将来の介助動線を考慮した屋外スロープ設置など、バリアフリー化に配慮。私道に面する塀の一部をあえて開放し、ご近所の気軽な行き来を促す「立寄りベンチ」を配置するなど、声掛けや互いに助け合える街づくりを視野に入れた住空間になりました。

場所:長野県長野市
構造:木造2階建て(改築)
敷地面積:241㎡(73坪)
建築面積:126㎡(38坪)
延床面積:186㎡(56坪)
設計:古川都市建築計画
施工:(株)飯島建設イイケンハウス
写真:関係者スナップ撮影

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リノベーション計画「縁側サロンのある家」 事例紹介

2016年04月30日

 

『 縁側サロンのある家 』
 

<計画概要>
築35年(1980年竣工)木造2階建て住宅の改築計画。地域の子供たちや親しい来客が多く訪れる住まいです。建物全体の耐震改修を最優先した上で、玄関近くの一室を縁側のようなサロンとして、気軽に来客をお迎えできるスペースに修繕。将来は車椅子介助などにも対応する主寝室として利活用出来るようスロープを設置しています。また、敷地内既存の植栽や起伏を活かした外構デザインを住まいと合わせて行うことで、ながく住まうことが出来る新しい形のバリアフリー住宅を実現しています。

場所:神奈川県横浜市
構造:木造2階建て(改築)
敷地面積:591㎡(179坪)
建築面積:110㎡( 33坪)
延床面積:150㎡( 45坪)
庭   :149㎡ 改修

建築設計:古川都市建築計画
建築施工:加賀山工務店
外構計画:吉田龍、古川達也
外構施工:草のよしだや
写真:関係者スナップ撮影
 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 
 

確認済証の受領

2016年04月12日

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確認済証を受領しました。

新築住宅計画「雪深い町の家」は、
指定確認検査機関「日本ERI横浜支店」にて
確認申請の手続きを行い、無事
確認済証を受領しました。
施主ご家族へ、良いご報告となりました。
法的には本日より工事着工が可能です。

本件は、敷地と前面道路(県道)の間に水路
(町の河川)があり、小さな橋でつながる状況。
確認申請では接道の許可申請(都市計画法43条
許可)について、要不要が議論となりました。
公的機関との時間をかけた事前協議により、
河川は道路側溝(道路の一部)として
位置づけられることに。橋の在り方にかかわらず
許可不要となったことが幸運でした。

一方、公共下水道の整備がない地域のため
敷地内に設置する、浄化槽の届出書添付など、
当初から建物以外の部分が主な課題※。
最終放流場所の協議や、地域の慣例などが
非常に重要なのですが、施工予定の現地施工会社
黒姫ホームサービス様に、必要添付書類の作成など
ご協力頂きました。

関係の皆さま、ありがとうございました。
本工事も、よろしくお願い致します!
 

※古川都市建築計画では、建物本体の設計・監理
だけでなく、関連する土地環境の調査・公的機関との
事前協議など、しっかり行いながら設計を
進めて参ります。お問合せフォームなどより
是非気軽にご相談下さい。
 

新築住宅計画「雪深い町の家」イメージモデル

2016年03月29日

 

新築住宅計画「雪深い町の家」イメージモデル

雪深い町で快適に住まう工夫がテーマとなった
「雪深い町の家」では、
設計時に1/50イメージモデル※を製作。

可能な限り屋根の雪下ろし作業の無いよう、
自然落雪する片流れの勾配屋根。
厳しい冬を快適に過ごすための空間として
薪ストーブのある「縁側サンルーム」の提案。等々
模型で表現することで、大事なことがより
鮮明に確認出来たように思います。

※イメージモデル
設計時、施主ご家族やプロジェクトの関係者間で
出来るだけ空間イメージを共有するため、
その都度状況に応じた密度や大きさで製作する
簡単な模型。

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◆アプローチ方面からみる。玄関前に風除室を設けます。

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◆薪ストーブの煙突が住まいの顔となっています。

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◆自然落雪の勾配をいかした小屋裏収納。縁側サンルーム
 は、自然光を沢山取り入れるため、上部の荷重を軽減し
 開口部を大きくする構成としています。

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◆冬の物干し、シイタケや干柿の乾燥、炎を楽しむゆとり、
 暮らしを楽しむ、縁側サンルームの様子。

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◆キッチン方面からみるリビングダイニング。縁側サンルーム
 との境は、引戸で仕切ることが出来るようになります。

建築確認申請で指定確認検査機関を訪れる

2016年03月23日

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建築確認申請で、指定確認検査機関に訪れました。
  

実施設計が終了した新築住宅計画「雪深い町の家」は、
着工に向け建築確認申請※の手続き段階。
訪れたのは、
指定確認検査機関「日本ERI横浜支店」※です。

本件は、長野県北部、信濃町で建設するのですが、
日本全国対応する日本ERI様では、
拠点とする横浜にいながら、遠く離れた長野の新築住宅
について、協議・調整・修正含めた申請が出来るので、
今回はじめて採用させて頂いてます。
現地の特殊な状況や、行政機関との事前協議の内容を
伝え、必要書類を持ち込むことで、建築確認申請の
仮受付けとなり、無事審査に入って頂きました。

※建築確認申請、指定確認検査機関について
日本全国、建築しようとする場合必ず、建築物等が
関連法規や条例などに適合するか判断する機関に申請し
全て確認出来た旨の「確認済証」を発行して頂く
ことで、はじめて工事着手出来ます。この一連の作業を
建築基準法に定められた、建築確認申請といいます。
平成11年5月より、建築場所の最寄り行政機関だけ
でなく、国土交通大臣や都道府県知事より指定された
民間の「指定確認検査機関」でも申請出来るように
なりました。

照明アイディア打合せ

2016年03月21日

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新築住宅計画「中庭ガレージの家
照明アイディア打合せを行いました。
場所は有限会社STYLEです。

照明デザイナー久保隆文さんの声掛けで
関係者集合。
久保さんのアイディアスケッチと
お持ち頂いた、照明器具の実物サンプル
などを前に皆で意見交換しました。

本件は、構造と意匠と照明が
互いになくてはならない関係として
丁寧に調整しあい空間化すること
を重視した住まいとなります。
 

さて、(仮称)中庭ガレージの家は
基本設計がまとまり、明確に
中庭&ガレージを軸とした計画として
実施設計に入る段階となりました。

中庭ガレージの家
楽しみです!

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