震災再生リフォーム住宅「永く楽しむ家」工事契約へ。

2015年09月8日

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◆和やかな雰囲気のなか工事契約を進めて頂きました。

春より進めて参りました、
リフォーム住宅「永く楽しむ家」
先日、実施設計が終了し、
同じ図面で、施工会社様3社に見積りを依頼。
精査・検討を行って参りました。(相見積り)

本日は、決定しました長野市の飯島建設株式会社様と
施主ご夫妻との工事契約に、設計者として立ち会いました。
場所は、工事を行うお住まい。
改築ならではの工事の段取り、ご契約内容や
ご入金の日程など、皆で一つ一つ丁寧に確認出来ました。

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◆激しく割れた床の間の壁。

本件は、2014年11月22日に発生しました、
長野県神城断層地震により被災した個人住宅を
より永く楽しく住まう家に全改築する
震災再生リフォーム住宅プロジェクトです。
和やかな工事契約の一方で、お住まいの切迫した状況を、
皆で再確認するという貴重な機会でもありました。

既存の庭、自然通風や採光を活かした心地良さ、
バリアフリー化やご親族皆が集まり楽しめる住まい
を目指し、いよいよ着工です!

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◆随所にみられる外壁の亀裂。屋根や外壁からの
雨水進入も心配されます。

 

「縁側サロンのある家」 屋根工事に着手。

2015年09月7日

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リフォーム住宅「縁側サロンのある家」

屋根工事に着手。
安全性、経済性、工期などの問題を乗り越える方法を
検討した結果、温存した既存屋根仕上げを下地とし
アスファルトシート防水を施した上から
新たな屋根材仕上げ(ガルバリウム鋼板)をかぶせる
「カバー工法」を採用しています。

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例えば、屋根軒先をカバーする材を確認。
屋根材全般は、地上で可能な限り加工し、
そのまま仮設リフトで、屋根上まで運び上げます。

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屋外仕上げ現場サンプル検討。

2015年09月6日

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現場にサンプルを持ち込み、
実際の空間に身をおきながら、屋外仕上げの「色」を
検討する打合せ。

サンプルを確認しながら、施主・施工・設計の3者で
ざっくばらんに意見交換。
それぞれの立場で、納得のいく選定が出来たと思います。

例えば外壁は、当初から施主ご夫妻が、
ざっくりイメージしていた「墨色」に決定。
仕上がりが楽しみです。

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◆屋根、外壁、窓サッシなどのサンプルを現場に用意。

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◆説明中のわたくし。撮影:中山建設 中山さん

「緑景の家」 が上棟しました。

2015年08月31日

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新築住宅「緑景の家」
祝 上棟!緑豊かな敷地に、トントン、カンカン。
大工さんの声も響きわたります。
施主ご家族も全員掛けつけて下さいました。
立ち合える喜びと共に、皆様おめでとうございます!

建物まわりは、比較的ゆとりある敷地なのですが
夏季ゆえ樹木の枝葉が繁茂し、作業がしにくい場所も
あります。

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2階に着手するあたりで、ランチタイム休憩。
施主ご家族に、美味しいお弁当をご馳走して頂き、
べニア板の大テーブルを囲んだお昼ご飯となりました。

屋根を支える小屋組みまで組み上がったところで、
施主ご夫妻と一緒に、上部まで昇りました。
奥さまも、建物の一番高いところまで確認して
頂けました。良かったです。

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ついに上棟!

心配したお天気も問題なく、予定の作業が終了。

良かったです!

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建物四隅を皆でお清め。

施主・施工・設計が円陣?笑

安全第一の工事を願い、

心を一つにした家づくりチームですね!

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中山建設 山本さん撮影(上2枚)

「縁側サロンのある家」 新設サッシ&スロープ工事。

2015年08月29日

 

リフォーム住宅「縁側サロンのある家」。

本件最大のテーマは、快適性の確保とバリアフリーに
配慮した「縁側サロン」の実現です。

既存の外壁に、必要な構造補強をした上で穴をあけ、
掃出しの新設サッシを設置。
北側の柔らかい自然光と通風を確保しながら、
広がりと快適性を確保します。

また、外側に屋外スロープを設置することで
この窓が新しい出入口となり、
同時にバリアフリー動線となります。
意図した空間が実現しつつあり、嬉しく思います。

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◆中庭に面し閉じていた空間に新設サッシを設置。
 北側の柔らかい自然光と共に、ここは屋外スロープ
 のあるバリアフリー動線となります。

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◆既存建物の基礎換気口や雨樋などを活かしながら、
 新たな動線としてのコンクリート製スロープを
 設置しています。

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◆建物との都合、周囲の外構との都合を、関係者立会いで
 詳細微調整。環境に馴染んだスロープ空間になりそうです。

「緑景の家」 基礎工事と設備配管工事。

2015年08月26日

 

新築住宅「緑景の家」。

緑豊かな敷地に、シンプルな矩形の基礎が施工されました。
ヘビやカニ、様々な虫たちが集まる環境。
コンクリート基礎と、木の土台をしっかり繋ぐアンカーボルトに
本日は、カマキリの来客あり。笑

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小雨の中、
基礎周りの土を掘り、雨水排水や上下水等の設備配管を行う
工事が進行中。
既存植栽の根がはるなど、配管ルートの微調整について打合せ
させて頂きました。
来週は、いよいよ上棟です。
まったなしの工期、
雨でぬかる、土にまみれながらの工事&打合せ。
給排水設備担当 片倉さん、ありがとうございました。

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◆撮影:中山建設 中山さん

 

リフォーム住宅「縁側サロンのある家」 着工 & デザイン監修。

2015年08月17日

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◆本件は「建築家31人×3works展vol11」(開催場所:
 マークイズみなとみらい東京ガス横浜ショールーム)
 にご来場頂きました、お客様のプロジェクトです。

 

リフォーム住宅「縁側サロンのある家」

実施設計施工の加賀山工務店さまにより着工しました。
現地視察ヒアリングから暮らしのデザイン提案をへて
基本設計を行った、わたくし古川は、
現場デザイン監修(アドバイザー)として、
2週間に一度を目安に、主に現場でアドバイスを
行う業務を行うことになりました。

施主・施工・設計(古川)の3者で集まり、
現場の進捗や想定外の事態に対し、意見を出し合い、
随時方針を調整。施工担当者が、リアルタイムで
詳細をつめながら施工に反映していく進め方になります。

まずは、解体から。
残すところと、解体するところを関係者で確認。
特に、はじめが肝心ですね!

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床の解体が終了すると、床下に隠れていた
大事な建物の構造部分が確認できます。
加賀山工務店 加賀山さんと、
コンクリート基礎と土台、筋交いの有無や
接続部の金物の状態をチェック。
不備ある箇所は、補うかたちで再生する方針で進めます。
概ね想定した工事範囲となりそうです。

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概ね築40年のお住まい。
配筋の不足したコンクリート布基礎(立ち上り)の
内側に、土間コンクリートを施工する方針。
ケミカルアンカーにより、土間と立ち上りを
しっかり結合させ、早くもコンクリート打設終了。
数日後には、水周り配管の施工に入りました。

工事担当の皆さま、よろしくお願い致します!

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新築住宅「緑景の家」 ご家族皆さんと現場確認。

2015年08月4日

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新築住宅「緑景の家」。

地縄張りが完了したところで、
施主ご家族、施工中山さん、設計古川で現地集合しました。

ここがアプローチ。。ここは玄関。。
ここが勝手口になるので、
バーベキュー会をするとき、行き来に便利。。
本当だあ、いいね!^^
などなど。。

窓や出入口の位置も大体分かるので、
みえる実物の景色を前に、目指す調整も皆で確認出来ました。

深い緑に囲まれた敷地。
緑陰に入ると、周りより明らかに涼しい。
しかし、この日は暑かった!
皆で水分補給しながらの打合せ。
お疲れ様でした。

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着工「緑景の家」 建物本体の位置出し。

2015年07月31日

 

新築住宅「緑景の家」。

既存古家を解体し、建物本体工事が着工。
敷地を概ね整地したところで、建物本体が建つ地盤レベルの
基準点や、正確な位置出しに着手。作業に立会いました。

長い設計期間、図面の中で向き合ってきた
ミリ単位の寸法が、現場に落とし込まれていきます。
皆さま、工事の無事を祈念します。
よろしくお願い致します!

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◆座標を入力した測定機器を使い、距離・レベルを出して頂く
 作業(有限会社ポラリス)。わたくし古川(右)は、実施設計図
 をもとに、現場のベンチマーク(基準点)を決めています。
 中山さん、スナップ写真ありがとうございます!

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◆緑深い敷地。敷地ラインが植栽に隠れてしまう箇所が多々
 あるため、敷地境界等が理解し易い目印を設置して頂きました。
 ありがとうございます。

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◆緑に囲まれた敷地に、建物位置を示す地縄張り(ぢなわばり)完了。
 夏に向かいより繁茂する樹木や竹が、建物位置に覆いかぶさる
 勢いです。

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◆地縄張りで確認できた建物位置にかかわる、伸び過ぎた枝葉を
 本件棟梁担当の加藤さんに切って頂きました。助かります。

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◆同時進行で、道路後退による敷地内擁壁の施工中。順調です。

 

「図書館のある家」 お引き渡し。

2015年03月14日

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北陸新幹線開業のこの日。
長野市の新築住宅「図書館のある家」が、
無事お引き渡しの日を迎えました。

施主・施工・設計の3者で現地集合。
一部の外構工事は、月末までに完成予定ですが、
竣工したお住まいは、恵まれたお天気と
あいまって、とっても晴れやかに感じます。
関係の皆さま、ご指導ご協力ありがとうございました。

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◆玄関
取り扱い説明を兼ね、
まずは、皆で玄関から順番に観て行きました。
オリジナル木製玄関引戸を開けると
書棚空間に迎えられ、
書棚の向こうにメインの住空間が広がります。

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◆寝室とリビング
シナ合板で丁寧にオリジナル造作された書棚を確認。
ご夫妻には、あらためて気に入って頂きました。
寝室とリビングを仕切る「4枚引込み戸」も
上手くすっきり納まりました。
書棚と同じシナ合板の風合いを活かしてます。

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◆キッチンなどの取り扱い説明。
システムキッチンを採用しているので、
他の機器と合わせ、専門スタッフの方に、
メンテナンスの概要をご説明頂きました。助かります。

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◆オリジナル造作の確認。
片引き戸、引込み戸、建具枠、敷居、床材、巾木、
書棚など、オリジナルの造作がせめぎ合う場所。
しっかり造って頂きました。

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◆トイレの片引き戸
他建具共通。木製で通しのミゾを設けた
オリジナル片引き戸。製作は信濃町の
「中村木工所」です。鍵部分もバッチリ。

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◆2階の造作
吹抜けに面する造作は、柱に注目です。
通常隠れてしまうか、処理された材を採用しますが、
あえて、構造柱の番付の字をそのまま残しています。
ちょっとしたことなのですが、施主ご夫妻と
このようなユーモアを共有出来たことが、
とっても嬉しいです。

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◆川の水面を望む窓
色々工夫したつもりの設計ですが、窓から見える
この景色があれば、結局何もいらないのかも。笑
素敵な自然環境を楽しむ住まいになりました。

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◆工事の終了と施主のサイン
住まいの鍵、竣工図書、取り扱い説明書など受領。
施主及び設計・監理者の古川でサインと押印。
以上、ありがとうございました!!