奏でる音で景色が変わる♪

2017年03月29日

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いつもの朝ウォーキング。いつもの公園。
いつものように園路を歩いていると
池に差し掛かるところで、
いつもは聞かない音がしてきました。

何だろう?と注目。

水際のベンチに座ってギターを弾く方を発見。
ささやかで、とても心地良い音色です。
何と表現したら良いでしょうか、
音色とともに、見慣れた景色が素敵に見えたのです。
(多分スナップ写真で伝わらないのが残念。笑)

何かをさえぎるような大きな音でもなく、
練習をしているようでもなく、
何かを伝えようと、大きな音を発することもない。
耳をすまさなければ、聞きとれないほどの音色
が生み出す、心地良い空間。

奏でる音で、いつもの見慣れた景色が
変わって見える体験でした。
音楽ってすごいですね。

@根岸森林公園の水際

 

楽しい屋上「ペントハウス」

2017年03月22日

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楽しい屋上「ペントハウス

家や建築物の屋上に設けた小さな床面積の建築部分を
「ペントハウス」といいます。
一般的には、ビルの屋上にでるための、
階段やエレベーター、屋上に突き出た換気設備、
給水タンク置場などの塔屋を意味します。
屋上といえば、高い空、日射し、開放感とともに
デパート屋上の公園や、遊具を配したミニ遊園地など
子供のころに感じた、懐かしいワクワク感もあります。

川崎駅に近接する10階建てビルの屋上。
縁あってたまたま訪れた屋上のペントハウスは、
高さ5m程度の鉄骨フレームとネットによる構造物
で囲まれた、フットサルコートでした。

外部への騒音を気にすることなくボールを扱い、
大きな掛け声や笛の音など、全力で発散出来る環境。
天気の良い昼間は、丘の上にいるように、太陽の光も
雨風も、よりダイレクトに感じることでしょう。

そして何より、夕暮れ時にライトで照らされる
ペントハウスのスポーツ空間は、とても華やかでした。
プレーヤーがスター?に見える劇的空間。
競技場というより、まるで劇場空間のようです。

屋上は、都心部の利便性と限られた土地を有効活用する
場所。その利活用を促し支援するペントハウスの在り方
は、まだまだ無限大の可能性があるように思います。

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【ヨコハマNOW】3月号にコラムが掲載されました。

2017年03月10日

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【ヨコハマNOW】3月号にコラムが掲載されました。

横浜の文化・流行を発信する【ヨコハマNOW
横浜カルチャー/新しい建築とのかかわり方 にて
古川達也のショートコラムが、掲載されました。

コラムのテーマは、住まいのまわり。
住まいのまわりに、たった一本の樹があるだけで嬉しい、
というお話です。以前に設計した一戸建て住宅「山見の家
を紹介。住まいの新築(新しい建築)で、前からあった
一本の樹をシンボルツリーとして活かした実例です。

偶然ですが、この住まいの樹は今の季節にピッタリ!
春がそこまできている3月に、綺麗な白い花をたくさん
つけるモクレンの樹です。
お時間のある時に、ご覧いただけましたら幸いです。

※合わせてご覧下さい。
◆「山見の家」ホームページ竣工写真
◆「山見の家」暮らしの様子
◆「山見の家」TV番組【渡辺篤史の建もの探訪】
◆「山見の家」建築専門誌【新建築住宅特集】掲載
 

【ヨコハマNOW】って?

横浜に暮らす「人」の姿を多くの方々に知ってもらいたい
という主旨のもと、先人が築いてきた「横浜」、今の「横浜」
これからの「横浜」を、「人」を通して伝えることがテーマの
コンテンツが紹介されます。

横浜カルチャー/新しい建築とのかかわり方では、
古くて新しい価値観「暮らしをデザインする」を大切に活動
している、横浜元町AAスタジオ建築家メンバーが
情報発信しています。

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卒業設計提出作品の講評

2017年02月26日

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この時期、縁あって大学卒業設計提出作品の講評を
しています。芝浦工業大学建築研究会の所属メンバー
全17名の卒業設計提出物を、非常勤講師として、
またOBとして、ネット環境で拝見させて頂き、
一人一人に対する講評文を作成して返信します。

全力で取り組み提出したばかりの学生諸君は
どんな他人の意見に対しても敏感な状況。
コメントは、設計人生を左右する場合もあります。
今年は、社会の事情を反映した提案が多く
作品の密度よりもテーマ設定に見応えがありました。

毎年ご依頼頂きお受けしているのですが、
失礼の無いように言葉を選びつつ、
出来るだけ率直な感想を届けたい気持ちです。
自身の建築に対する考え方や設計活動を見つめる、
いい機会でもあると思っています。

 

ランドマークとしての「銭湯の煙突」

2017年02月25日

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街並みの目印で、象徴になる建造物や記念物などの
対象を、ランドマークといいます。
パリのエッフェル塔、ロンドンのビッグベン、
バルセロナのサグラダファミリア、等々

世界の有名なランドマークは、誰もが知るところ。
しかし、実は我々が住む地域には、ついつい目がいき
街並みにあって毎日のように必ず眺めてしまう目印、
ささやかなランドマークもあるように思います。

例えば、銭湯の煙突。
縁あってたまたま仕事で訪れる街にあり、
気になってスナップ撮影。煙突を見上げながら、
どんなお風呂かなあ、コーヒー牛乳売ってるだろうか、
子供のころ、よく父と銭湯に行ったなあ。。
なんて想像しつつ、
早くも私自身、愛着がわきはじめているようです^^。

街並みの目印は、美しく際立つ形であることも重要
ですが、たよりなく古ぼけていたとしても、
皆それぞれの思い出や、ストーリーと結びつく
ことで、かけがえのない
ランドマークになる場合も、あると思っています。

 

『柚子風呂パビリオン』〜The citron bath pavilion〜

2017年02月16日

 

『柚子風呂パビリオン』
〜The citron bath pavilion〜

柚子の木をみながら柚子風呂を楽しむ空間です。
A bathroom where you can relax and enjoy
the view of yuzu citron tree.

常緑の濃い緑の樹木に、沢山の鮮やかな黄色の実がつく
風情。道行く人々が塀越しに見上げる一本の柚子の木。
その柚子の木を、存分に楽しむことが出来たら嬉しい。

『柚子風呂パビリオン』は、家族で楽しむだけでなく、
知り合いや親しい友人を招き、皆で季節感あふれる
柚子の魅力を満喫するイメージ。

We love bathing! We love yuzu!

柚子の木をみながら、柚子風呂を楽しむ心地良い空間。
庭に柚子の木があるお住まいで、未使用の部屋を
リフォームしたり、最小限の水回りスペースを
増築するなどで、住まいの魅力の幅を広げる提案です。

※本計画は「Love!Bathroom」をテーマに、
 新たな理想のバスルーム提案を行うという企画。
 縮尺1/50模型による、コンセプト提案です。

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◆道行く人々が塀越しに見上げる一本の柚子の木。
 その柚子の木を存分に楽しむ『柚子風呂パビリオン』
 は床面積10㎡程度。既存住宅と繋がる離れとして
 計画しています。

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◆『柚子風呂パビリオン』は、ガラスの引戸により
 屋内外を仕切ることも開け放すことも可能。柚子の木
 の周りはウッドデッキにするなど、パビリオンと
 の間を気軽に行き来できます。
 
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◆バスタブを床レベルに下げ、屋根先端は斜めに上げ
 ることで、入浴した時に最も柚子の木が美しく
 効果的に眺められるよう工夫しています。

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◆天候や気分により、様々なところで様々なスタイル
 で寛ぐことが出来ます。子供たちの行水。少々の
 お酒を楽しみながら読書をするなど、大人の楽しみ
 方も楽しい。夕暮れ時は、柚子の木やバスタブ周り
 をライトアップ出来たら最高ですね。

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◆シャワーを浴びながらも柚子の木が眺められる考え。
 地窓による自然通風。トップライトによる自然採光。
 シャワーコーナーとバスタブの間は、不快なしぶき
 がないようガラスで仕切ります。目前の柚子の木か
 ら柚子を収穫。存分に柚子湯を楽しめます。

 

※合わせてご覧下さい。
柚子の実がなる木と模型?!
柚子風呂を楽しむ空間の断面スケッチ
柚子風呂を楽しむ空間の模型制作
『柚子風呂パビリオン』の提案
『柚子風呂パビリオン』発表会 in CERA

 

柚子風呂を楽しむ空間の模型制作

2017年02月15日

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◆制作過程の不思議な佇まい。「柚子風呂に入るひと?^^」

 

柚子風呂を楽しむ空間の模型制作

黄色い実を付ける季節になると、たった一本の柚子の木が
街並みに、鮮やかな彩りを添え、癒されます。
道行く人々が塀越しに見上げる一本の柚子の木が
住まいの中でも、とっておきの空間になっている。
そういうワクワク感を、模型で表現しようと考えました。

その1→土台づくり。
その2→メインの樹木と空間づくり。
その3→家具や人などの添景を工夫。

柚子の木を見ながら、柚子風呂を楽しむ空間の提案です。
どのような形で、どのように楽しむことが出来るのか。
誰がみても直ぐに理解できる表現を目指しました。

 

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◆土台づくり
 スチレンボードで形作った上に、スプレーで塗装しました。
 目留めでフィキサチーフを使用。仕上げは、メインの空間が
 際立つよう、こげ茶色のスプレーで着彩しています。

 

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◆メインの樹木と空間づくり
 庭の一部である空間をイメージ。地面と建築の
 中間であるかのような壁と床に、ふわりと軽やかな
 屋根をかけました。ミニかすみ草ドライフラワーの
 花部分だけを切り取って使い、柚子に見立てています。
 バスタブとシャワー水栓は、商品の図面をもとに制作。

 

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◆家具・小物・人など添景を工夫
 具体的な活用や居心地などがイメージし易いよう
 家具・小物・人などを配置しています。
 特に、バランスで拘ったのは、プカプカ浮かぶ柚子と
 柚子風呂に入るひと。なかなかの風情になりました。笑
 
 

※合わせてご覧下さい。
柚子の実がなる木と模型?!
柚子風呂を楽しむ空間の断面スケッチ
柚子風呂を楽しむ空間の模型制作
『柚子風呂パビリオン』の提案
『柚子風呂パビリオン』発表会 in CERA

 

狸と出会う。@根岸森林公園

2017年01月20日

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根岸森林公園内の園路を早歩きで2周して自宅へ戻る

日課の早朝ウォーキング。。

寒さもあって? 少々さぼりがちだったのですが、

久々にやる気を出し、いざ入園!

2周目、池の周りに差し掛かったところで、

ただならぬ気配です!

横浜根岸で暮らし概ね20年。常に訪れているこの公園で

はじめて狸に出会いました。

というのも、植栽などの造園工事を行う作業員の方が

息をころして見守っている状況に出会い

気が付いた、というのが本当のところ。

池の淵で、甲羅干ししているカメを眺めているようにも、

魚を眺めているようにも見えましたが、

じっと水面を眺めている狸の姿に、

釘付けとなった私。

いつもの公園に、理屈抜きのワクワクがありました。
 

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柚子風呂を楽しむ空間の断面スケッチ

2017年01月9日

柚子風呂

柚子風呂を楽しむ空間の断面スケッチ

常緑の濃い緑の樹木に、沢山の鮮やかな黄色の実がつく風情。
道行く人々が塀越しに見上げる、一本の柚子の木。
その柚子の木を、存分に楽しむことが出来たら嬉しい。

庭の柚子の木をみながら、柚子風呂を楽しめる心地良い空間。
庭に柚子の木があるお住まいで、
未使用の部屋をリフォームしたり、最小限の水回りスペース
を増築するなどで、住まいの魅力の幅を広げる提案として
考え始めました。

家族で楽しむだけでなく、知り合いや親しい友人を招き、
皆で柚子の魅力を満喫するイメージ。。
心地良い距離感やスケール、視線や視界、自然の光や風。。
アイディアをメモするように、スケッチしています。

 

※合わせてご覧下さい。
柚子の実がなる木と模型?!
柚子風呂を楽しむ空間の断面スケッチ
柚子風呂を楽しむ空間の模型制作
『柚子風呂パビリオン』の提案
『柚子風呂パビリオン』発表会 in CERA
 


塀越しに見る一本の柚子の木。近所で沢山見られる風情です。
横浜の街、やさしい何気ない風景が発想の原点となります。

 

年末年始は12/30から1/4までお休みさせて頂きます。

2016年12月29日

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自然に寄り添い、自然を活かし、自然に学ぶ

夏の終わり、石川県の最南端に位置する名湯、山中温泉に
親族みなで行きました。
緑豊かな自然に囲まれた温泉を楽しみ過ごした最終日、
山あいを流れる渓流、鶴仙渓(かくせんけい)の
遊歩道を散策することに。
軽快なフットワークの子供たちに対し、久々の山歩きで
息があがる我々大人たちの目指した目的地は
赤い傘が印象的な川床のお茶席でした。

川のせせらぎ、心地良い音、光、風、緑。。
お茶を飲みながら皆で穏やかな会話を楽しむ。
川床のお茶席には、程よい癒しと程よい高揚感がありました。
自然に寄り添い、自然を活かし、自然に学ぶ空間には
設計のヒントが沢山あるように思います。

年末年始は、12/30から1/4までお休みさせて頂きます。
古川都市建築計画は、来年も横浜を拠点に、
より魅力ある空間の設計を目指して参ります。
皆さま良いお年をお迎え下さい。

古川達也

鶴仙渓02
鶴仙渓03
鶴仙渓04