「つなぐ庭の家」 外部足場解体前の検査。

2014年08月4日

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新築住宅「つなぐ庭の家」は、
外部仕上げ工事が概ね完了。足場を解体する前に、
手が届かなくなってしまう部分について、
関係者による検査を行いました。

本件現場監督の、石谷さん呼びかけで現場に集合。
中山建設中山さん・石谷さん、設計古川、
3者それぞれの視点で、
各所不備がないかチェックしていく方法です。

例えば、屋根の一番高い部分、
唐草(屋根先端部)ガルバリウム鋼板曲げ加工と、
外壁上端部の取り合い施工状況。
サイディング(外壁仕上げパネル)のジョイント部や、
異種素材間のコーキングなど、重点的に検査です。

やむを得ず付いた各汚れや、微細な傷など、
中山さんと石谷さんが、その場で処理しながら検査を進め、
問題がないことを、しっかり確認出来ました。

ありがとうございました。

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「むかえる家」 外壁仕上げ工事の前に。

2014年08月3日

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新築住宅「むかえる家」は、
外壁仕上げ工事を前に、壁面全体のモルタル左官工事が終了。

特に窓まわりや換気口、外部照明や外部コンセントの配線など、
左官工事とからむ要素との際を中心に確認しました。

少々の雨でも安心。
深い軒下に計画した、オリジナル製作の長い物干しバー。
スタイル田代氏が、金属工事会社とのやり取りを重ねることで、
しっかりおさまりました。
特にこのベランダまわりでは、外壁左官の上下・左右、
出隅・入り隅などがからみ、関係する前後の工事工程も、
見た目以上に複雑です。
各部丁寧な手仕事を感じ、安心しました。
ありがとうございます。

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ものづくりにおける、良いタイミングの手際良い養生は、
最終的な仕上がりに、実は大変影響します。
施工済みの左官仕上げが傷まないよう、
上手にサポートして頂いている状況も確認できました。
嬉しいですね。

屋内造作も、随時滞りなく進行しています。

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ランチタイムのスケッチ。

2014年07月26日

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既存家屋を建て替える、新築住宅計画。

道路から2~3m高い位置に地盤がある。
従って、見晴らしの良い方向もあるが、
隣家が接近し日あたりが微妙だ。。

眺めを活かしたい。
コンパクトなのに自由度がある。。
何より通風と採光が大事だ。
明快な空間だけれど、遊び心のある住まい。。

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たまたま自家用車が故障し、
お直しで預けた、待ち時間のランチタイム。。

食後のドリンクを頂きつつ、
常に持ち歩いている、スケッチブックに
メモをするように書き留めます。
施主ご家族の表情、
視察した環境が、頭に浮かび、重なり合い。。
そして、いくつか試みたいアイディアが
浮かんだところで。。時間です。

車は無事なおり、洗車もして頂きスッキリ。
車のように合理的で、無駄がなく、
だけれど、愛着がわいて、ワクワクする住まい。。
そんな思いも、よぎった一日でした。

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「図書館のある家」 イメージ模型。

2014年07月20日

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◆「図書館のある家」計画概要
大らかな河川敷に面する、自然豊かな環境。約9600冊
の書籍を所有するご夫妻の住まいとして、将来移り住むことも
視野に入れた、セカンドハウスです。建物半分は住宅、
もう半分は私設図書館で、互いに連続します。書架空間は、
建物竣工後、施主自身で楽しみながら、徐々に書棚を造作
していく予定。広いデッキテラスと繋がることで地域に開かれ、
気軽に来客をお迎えする空間となります。

 

イメージ模型について

プロジェクトにより、進め方は違うのですが、
当社では、設計のかなり早い段階で、模型を作ります。 
本件でも、ごく簡単な平面図が出来た段階、つまり高さ方向を
明確とする立面図や、断面図などの無い早い段階で
模型を作り、施主ご夫妻との打合せに持参しました。

模型は、概ね図面や案が出来上がってから、確認で作るケース
が多いと思うのですが、
当社の場合は、むしろ全く逆で、案が出始め、固まっていない
検討段階で作るケースが、ほとんどです。
古川自身、単に模型が好きだということもあるのですが。。笑

家具や植栽などの添景は、単なる飾りが目的ではありません。
暮らしの楽しみ方や、空間の大きさなどを、少しでも
施主ご夫妻がイメージ出来るきっかけになると嬉しいという
思いで表現しています。
 

模型の活用について

模型は軽いので、施主自身で手に取り、実際の目線に近い見方や、
様々な角度で自由に眺めて頂き、変更点や活かしたい点も
気軽にお話頂けたと思います。

大事な点を、再度確認です。
着工を迎えた現在の最終案と模型の形を比較すると、
実は、随所で違いがあります。
なぜなら模型は、出来上がった案の確認のために作ったのでなく、
案を練るための、途中で作ったからです。
最終案との違いは、そのまま打合せの検討成果。
施主ご夫妻と積み上げた、検討のあかしとなっています。

※この模型は、施主ご夫妻の許可を頂き、団体主催の展示会
などで、展示公開しています。
詳細は古川都市建築計画まで、お問い合わせ下さい。
 

◆庭とテラスの関係、テラスと居室の関係が分かります。
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◆書架と居室が並びます。寝室の上は小屋裏収納です。
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◆1・2階が吹き抜けを介して繋がる関係。
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◆こうして簡単に撮影し、写真そのものも打合せ等でフル活用します。
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「図書館のある家」 敷地とスケッチ。

2014年07月19日

 

敷地視察から

着工を迎え、本件のプロジェクトを振り返っています。
計画のスタートでは、建て主ご夫妻と敷地視察をしました。
かつてご実家があり、ご主人が生まれ育った土地なので、
隅々までご存知であることは、いうまでもありません。

一方、奥様や設計者である私の立場でみる、敷地や周辺環境は、
さらに違った魅力も感じられるようでした。
活かしたい景色や方角、既存の植栽など、
始めに皆で敷地を視察出来て、大変良かったように思います。

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◆河川敷の雑木林が借景となる敷地

 
広い河川に面する住宅地。
敷地と接する道路の幅員や、隣地との敷地境界について
あいまいな所が多かったこと、また、河川に面することで必要
となる、河川法第26条の許可を取得するため、資料収集と
現地状況の詳細を、関係者確認することも必須でした。

お願いしました現地の土地家屋調査士:増田年晴氏により、
施主ご夫妻、市の職員の方々、隣接する住民の方々の立会いが
実現。現状確認と検証で、その後明確な敷地測量図ができ
プランニングや、各申請に必要かつ十分な整理となりました。

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◆立会い頂きました皆さま、ありがとうございました。
 

ファースト・スケッチへ

建て主ご夫妻のご要望などお話を伺った後、
常に持ち歩いている手のひらサイズのスケッチブックへ、
ボールペンで始めに描いたイメージスケッチ。
今回、詳細は別として、大きな方向性は、
このスケッチで、ほぼ決まったかたちとなりました。

・景色を楽しみながら、沢山の書籍が読めるセカンドハウス。
・バリアフリーを考慮した、平屋スタイル。
・河川敷の豊かな環境に開き、一体感が得られる広いテラス。
・一部を2階とし、伸びやかな川の眺望を楽しめるようにする。

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◆ファースト・スケッチ

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◆中国文化研究を主とした沢山の書籍。お伺いし総量を調査しました。

新築住宅計画の初会。

2014年07月18日

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新築住宅計画の初会。

ご夫妻と、3人の小さな娘さん達が住まう、
現在のご自宅アパートを訪問しました。

暮らしのご様子を感じながら、
新居で実現したい空間や機能など、ざっくばらんに
お話を伺いました。

設計から建設にいたるスケジュールの確認。
ご予算目標など、現実的な課題も、皆で共有でき、
とても良かったと思います。

打合せを行った部屋の片隅。
「おかいもの。。。」と描かれたメッセージボード。
この子供たちが、のびのび楽しく過ごし、
成長が見届けられる住まいにしたい、、。
既に少しずつ、アイディアが浮かび始めています。

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「むかえる家」 屋内外の下地工事。

2014年07月14日

新築住宅「むかえる家」は、
屋内外の仕上げ素材を施工する前の、大事な
下地工事が進行中でした。

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屋外では、外壁の下地。

木摺(きずり)の上に、防水性が高い、
黒色のアスファルトフェルトシートを施工。
仕上げ15mmのモルタル左官仕上げが
しっかり定着し、かつ割れ防止となるよう、
波型ステンレスラス網を、壁面全体へ留め付けます。

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屋内では、内壁の下地。

柱梁間の隙間を断熱材で満たし、内壁仕上げ下地となる
壁12.5mm、天井9.5mmの石膏ボードを、
随時貼り込んでいる段階。
構造材を意匠に活かした露出梁も、
既に印象的な風情です。

石膏ボード下地にからむ階段部分。
階段の踏み板を両側でしっかり支える板(ささら桁)
が既に溝加工され、搬入されていました。

内外とも、仕上げ工程に影響を与える各種下地工事。
手を留めない段取り、ありがとうございます。

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「図書館のある家」工事契約に立会いました。

2014年07月13日

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◆「図書館のある家」イメージ模型

 

実施設計が終了した「図書館のある家」。
今回は、同じ図面で、施工会社様3社に見積りを
ご提出頂き、比較検討等により精査。(相見積り)

本日は、決定しました地元長野市の飯島建設株式会社様と
施主ご夫妻との工事契約に、設計者として立ち会いました。
場所は、東京にお住まいの施主ご自宅。
ご契約内容や保険加入の件、ご入金の日程など、
皆で、一つ一つ丁寧に確認出来ました。

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本件は、
2012年9月開催「建築家31会の住宅模型展(第6回)
にお越し頂きましたお客様の、プロジェクトです。

書籍をたくさんお持ちのご夫妻でした。
本が楽しめる、眺めの良いセカンドハウス。
将来の移住を視野にいれたつくり。
ご夫妻とともに検討を重ね、今日にいたります。

いよいよ着工です!

 

◆建築家31会の住宅模型展(第6回)~懐かしい。笑
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「つなぐ庭の家」 3者で現場打合せ。

2014年07月6日

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新築住宅「つなぐ庭の家」。

中山建設:中山さんの声掛けで、お客様、施工、設計の
3者が現場に集合。

屋内の棚やカウンターなどのオリジナル造り付け家具や、
各室出入口建具などの打合せが主でした。

一部張り終えた、ナラ無垢板フローリングに素足で歩くなど、
皆で風合いも確認できて良かったです。
お疲れさまでした。

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「むかえる家」 外壁木摺(きずり)工事。

2014年07月2日

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新築住宅「むかえる家」は、外壁の下地工事中。

外壁仕上げとなる、モルタル左官仕上げの下地として
1センチほどの隙間をあけながら、木板を設置する工事です。

躯体(柱梁)内の湿気を外に逃がしつつ、外からの水進入を
防ぐ、木造住宅には欠かせない透湿防水シートの外側に、
通気層を設けながら浮かせて留め付けていることがポイント。 

現場大工さんの間で「あらし」と呼ばれているこの
工事を「木摺(きずり)工事」といいます。

木摺工事の終わった現在の佇まい。
実は、中々爽やかで美しい。
足場シートに隠れ、お見せすることが出来ず残念です。笑
仕上げ工事に先行して、軽やかな白い玄関庇
取り付けられました。

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