横浜市緑区の新築二世帯住宅計画「心地いい抜けのある家」が着工します

2021年03月20日


 

横浜市緑区の新築二世帯住宅計画「心地いい抜けのある家」が着工します
 

農地から宅地に変わりつつある住環境。プライバシーを確保し、地域の卓越風から程よく住まいを守るコリドー(回廊)のある住まいです。1階はバリアフリーの親世帯、2階は子世帯。深い軒下空間は、全体が来客を迎える玄関前のポーチであり、上下二世帯が共有する縁側空間でもある。旗竿敷地のアプローチ奥に抜けを生み、崖地に残る貴重な緑景を縁取り借景として日々楽しめる住まいの顔となります。夏の日差しを和らげ、少々の雨でも心地よく半屋外で過ごせる空間は、屋内外を繋ぎ住まいの居心地を高めます。2021年秋竣工予定です。

 

「柿の木を愛でる縁側付き離れ」を建てる計画案。

2019年12月10日


「柿の木を愛でる縁側付き離れ」アイディアスケッチ
 

「柿の木を愛でる縁側付き離れ」を建てる計画案。
 

お住まいの敷地内に先代より大切にされてきた一本の「柿の木」。毎年秋には二世帯で暮らすご家族皆で収穫し、たくさんの甘くて美味しい干し柿をつくり楽しんでこられました。一方その柿の木は、住まいの屋内どの場所からも眺めることが出来ません。現在のお住まい建設時、柿の木を残すことは何とか出来ましたが、屋内から心地良く眺められる間取りは、叶いませんでした。

柿の木は敷地の隅で孤立し、葉の繁りや成長を見守り難いことが、少し残念に思われることがあるとお聞きしました。「柿の木を眺めながら暮らせたら嬉しい」ご高齢のお母様、晩年の夢です。ご家族は、柿の木が眺められるお母様の寝室を、母屋とバリヤフリーで繋がる「離れ」として、限られた敷地内に増築することをお考えになりました。柿の木を眺めながら過ごせる寝室。ご近所のお友達が気軽に立ち寄りやすい縁側も設けたい。秋は目前の柿の実を収穫して、縁側で干し柿をつくる風情が楽しみな住空間。素敵です。

ご家族からご依頼頂き「柿の木を愛でる縁側付き離れ」を計画しはじめました。以前に、柚子の木を楽しむ住空間アイディアとして発案した「柚子風呂パビリオン」にご共感頂いていることも、ご縁のきっかけです。ご家族のご期待に応えられますよう、アイディアスケッチや具体的実現のための条件整理・法的検討など、一つ一つ進めています。
 
「柚子風呂パビリオン」の概要はこちら>
 


以前に発案した「柚子風呂パビリオン」イメージモデル。庭の柚子の木を眺めながら、収穫した柚子をバスタブに浮かべて柚子風呂を楽しむことが出来る空間アイディアです。ブドウ畑を眺めながら、そのブドウでつくったワインを頂くワイナリーレストラン。そして、柿の木を愛でながら縁側で干し柿をつくって楽しめるセカンドルームとしての離れ。共通する何かがあるかもしれません。

 

店舗併用住宅 『和定食屋さんの家』 竣工写真のご紹介です!

2019年06月6日

 

<概要>
和定食のお店を独立開業したご夫妻の住まいです。1階が店舗スペース、2階がご夫妻の住まう居住スペース。来客が多いライフスタイルから、店舗だけでなく住空間においても、来客を楽しくお迎え出来るよう工夫しています。外観は雪国である上越市の地域性として、商店が並ぶ街並みでみられる、雪よけの屋根「雁木(がんぎ)」をモチーフとした構成が特徴です。

場所:新潟県上越市   
用途:店舗併用住宅(住宅+飲食店)
構造:木造2階建て
敷地面積:381㎡(115坪)
建築面積: 96㎡(29坪)
延床面積:157㎡(48坪)/住宅85㎡+店舗72㎡
建築設計:古川都市建築計画
構造設計:宮崎構造設計事務所
設備設計:環設備設計
厨房設計:株式会社マルゼン
熱環境設計:株式会社イゼナ
施工:株式会社カネキ屋工務店
ロゴ・グラフィックデザイン:宮崎紘恵
写真:櫻井大士

 


雪国である上越市の街並みでみられる、雪よけの屋根「雁木(がんぎ)」をモチーフとした外観。1階が和定食を楽しめる店舗(和みめしやHAJIME)スペース、2階がご夫妻の住まう居住スペースです。雁木は店舗の顔であると同時に、待合いベンチ、バリアフリー・スロープ、木格子引戸を備え、お客様をお迎えします。

 


グレー色のざっくりとした質感の外壁と、スギ・ヒノキ材を使った木素材を採用したシンプルな構成。来客車両などの出入りのため、外構床は全て雪掻き作業がし易いようアスファルト舗装としています。

 


自然の竹を使った店舗入り口の暖簾。宮崎紘恵さんによるロゴ・グラフィックデザインです。お米、稲穂、皿、お椀、お月様などがモチーフで、逆さにみると店名の一字である漢字の「和」になっています。

 


出入り口方面からみる店内。中央奥が厨房、左は道路に面するカジュアルな客席(8席)、右は少し落ち着いた客席(12席)。収納を兼ねた壁際の固定ベンチと、椅子テーブル配置の組み合わせで、様々な居心地の客席構成を可能としています。

 


寒い冬の暖をとるだけでなく、火を眺める楽しさのある薪ストーブを設置しています。新しい試みとして、薪ストーブの暖気を天井ふところ(1階と2階の間)全体に取込み、輻射熱によって上・下階全体を暖めるしくみを発案。建築・構造・設備が一体となった全国初のシステムです。

 


オープンスタイルの厨房から、客席全体が見渡せる空間構成。お客様へのケアやサービスを重視している店主ご夫妻の思いを形にしています。

 


出来るだけ自然採光と風通しを活かしながら、落ち着いた雰囲気となるよう窓際に竹を細かく並べています。竹は施主が所有する山小屋の敷地内で採れた自然の竹です。

 


来客の人数や予約の人数構成により、様々なバランスで椅子テーブルを移動配置出来る適度な余白と、無駄のないシンプルな客席空間です。

 


客用トイレ・手洗い空間。車椅子でも利用できる広めのスペースとし、全ての出入りで引戸を採用。バリアフリーに配慮した店舗です。

 


店舗出入り口の風除室。寒さや海からの強風に対する建物機能だけでなく、店舗前室として来訪者に季節感や地域情報等を伝えたり出来る展示スペースになっています。石器に水をためスイカや夏野菜、ラムネを浮かべるかも^^。

 

 


2階住居へ靴のまま上がれる屋内階段。店舗客席と繋がり店主だけでなく来客も靴のまま1・2階を行き来できます。階段左官仕上げは、何と施主奥様のDIY自主施工。プロ級^ ^(仕上げ材:モールテックス)。

 


2階住居用の玄関。店舗だけでなく住空間においても来客をお迎え出来るよう、靴箱のかたちを工夫。上部扉付き部分はプライベート用、下部オープン部分は来客用の靴置場としたオリジナル造作家具です。

 


明るさや広がりが感じられるよう、片流れ屋根の勾配をそのまま活かした高い天井のリビングダイニング。

 


家庭用キッチンを使ったプライベートなお料理教室もできるよう、キッチンはオープンスタイル。畳室はリビングの延長としても独立した客室としても活用出来るよう建具で仕切ることが可能。

 


畳室の小上がりは薪ストーブの暖気がいきわたります。掘りごたつやリビングに暖めた空気を送る木製のスリットが設けられています。

 


4枚引戸の開閉により畳室とリビングの関係を調整。利活用のはばを広げています。

 

 


リビングを見下ろす片流れ屋根を活かしたロフト空間。リビングや寝室と繋がりライフスタイルの変化に応じた使い方が出来ます。

 


畳室の掘りごたつはテーブルを片付け、フラットな板床にすることが可能。大勢の客布団を敷くことができます。実は何と落語の寄席を行うことも想定。畳室が舞台、リビングが客席となるよう予め考えられています。

 


隣接する奥さまご実家敷地内、柿の木ごしに見る風情。ご実家方面とのつながりなどから、住居玄関(左)と厨房勝手口(右)が配置されています。

 

 


夜の会食でお客様を迎える風情。プライベートな明かりをおさえ、雁木が引き立つ照明計画としてアプローチの工夫をしています。

 

 

◆店舗併用住宅計画「和定食屋さんの家」工事&あゆみ。

地鎮祭と工事契約
施主・設計と各工事担当者の初打合せ
家具・建具や人を入れたイメージ模型
融雪を考慮した外構計画の現場打合せ
上棟式「お餅まき」のご案内が新聞掲載されました。
上棟式「お餅まき」の様子
工事中盤、建具・厨房機器・左官仕上の打合せ
フラット35S適合証明「中間現場検査」
屋内塗装と屋外塗装の打合せ
遠方の施主とSNS&手描きスケッチで情報共有
足場解体&外溝と屋内造作の最終打合せ
確認検査&フラット35S適合証明「完了検査」
竣工お引渡し。
竣工スナップ写真紹介【店舗編】
竣工スナップ写真紹介【住宅編】
雁木に暖簾と旗看板が付きました。
大切な日にお招き頂きました。
「和みめしやHAJIME」オープンレセプション

 

週末相談会(無料)のお知らせです。3月30日(土)13時から17時

2019年03月9日


 

週末相談会(無料)のお知らせ

定期的に行っている建築家31会(ケンチクカサンイチカイ)
家づくり週末相談会(無料)のお知らせです。
ご利用頂き易い週末3月30日(土)13時から17時まで
古川都市建築計画一級建築士事務所にて、わたくし古川
も担当します。特に、横浜方面お近くの地域の皆さま、
住宅にアトリエやクリニック、ガレージや趣味室等
を併設したい複合的な居住空間をお考えの皆さま、
様々な実例と共に、魅力やコツをお話します。
気軽に弊所へお越し頂き、ご相談下さい。
古川達也

◆企画の概要
東京・神奈川・埼玉の各地域に事務所を構える建築家が、
各々自身の事務所内で待機し、皆さまの住まいの新築や
リフォーム・リノベーション、賃貸住宅や医院・クリニック
の新築など、住まいや建築にまつわる様々な相談に直接
お答えする、とてもお得な企画です。
詳わしくは、建築家31会ホームページでご予約頂くか
又は、古川都市建築計画までお問合せ下さい。

◆ご相談スペース
ご相談頂きます場所は、打合せや模型製作などを、
いつも行っているスペースです。
大きなテーブルで、気兼ねなくお話し頂けます。
参考資料や参考模型なども、たくさんございます。

 

建築家31会 展示・相談会・ワークショップ vol.30 ありがとうございました。

2019年01月28日


開催中の様子。多くの皆さまにご来場頂きました。

 

建築家31会 展示・相談会・ワークショップ
vol.30 江東区文化センター開催
ご来場ありがとうございました!

 

1月26日~27日の2日間、
江東区文化センター2階展示室で行いました
建築家31会 展示・相談会・ワークショップ vol.30
無事開催することが出来ましたこと、
心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

次回開催は5月、会場は恒例の横浜赤レンガ倉庫です。
詳細は建築家31会ホームページでご案内して
参りますので、時々チェックして頂けましたら幸いです。

 




江東区文化センター正面、ご案内看板でアプローチ。
中庭に面する2階展示室が開催場所でした。
 




会場内の様子。駅ポスターやチラシを見てご来場
頂いた方、インターネット検索で気が付き、お出掛け
下さった方、ふらり立寄って頂いた方、様々な皆さま
とお会いすることが出来ました。
 





こどもワークショップの様子。お箸づくりor模型づくり
が選べる企画です。箸はヤスリで磨き実際に使えます。
箸置きもセットでとても素敵(戸山家具製作所戸山さん
ご提供)。模型は煙突部分がペン立てになる小林武さん
オリジナルデザインの、カワイイ家が出来ます。
 


私も模型作りに挑戦! 実はいつも作っている模型ですが
カッターの使い方、進め方など、模型を作る様子を見て
頂く機会は殆どありません。もしかすると最初で最後
かも。笑(小林さん撮影ありがとうございました♪)
 




古川都市建築計画の展示コーナー。
逗子市の個人住宅「山見の家」模型と暮らしの様子が分かる
記録写真ファイルを展示。じっくり観て頂けました。
 



スロープ設置等バリアフリーに配慮された施設。外からも
様子が良く分かる、開放的で心地よい展示スペースでした。
是非また開催したい場所です。
 


参加メンバー

 

※以前の相談会開催の様子です。合わせてご覧下さい。

vol.29 開催の様子(新宿パークタワー開催)
vol.28 開催の様子(赤レンガ開催)
vol.27 開催の様子(豊洲開催)
vol.26 開催の様子(新宿パークタワー開催)
vol.25 開催の様子(赤レンガ開催)
vol.24 開催の様子(新宿パークタワー開催)
vol.23 開催の様子(新宿パークタワー開催)
vol.22 開催の様子(赤レンガ開催)
vol.21 開催の様子(新宿パークタワー開催)

 

足場解体&外溝と屋内造作の最終打合せ@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

2018年12月8日


足場が解体され、外観のお披露目となりました。
職人さんがコテを使い、繊細かつ力強く仕上げたグレー色
の左官仕上げ(アイカ/ジョリパットJP-100水墨淡色)
が印象的です。

 

足場解体&外溝と屋内造作の最終打合せ
@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

施主・施工・設計で行ってきました現場三者定例の最終日。
屋外では、足場が解体され外構工事全体の仕上げに向けた
方針整理。建物本体アプローチ部のコンクリート土間仕上
げと、周りのアスファルト舗装との境目位置や処理等を
しっかり確認出来ました。

屋内では、内装工事が大詰め。特に課題となっていた
店舗客室の左官壁仕上げについて、少しずつニュアンスを
変えた、数種類の実物サンプルを事前にご用意頂き、
皆で意見交換。この日一番はじめの議題となりました。

「これでいこう!」

意匠性や施工性、掃除がしやすいことや、ザラザラし
過ぎて来客の衣類等を傷つけない配慮など、バランスの
とれた左官仕上げであることが検討項目。
可能性のあるサンプルを、大きめに作って頂き、
それぞれのメリット・デメリットが明瞭だったことが
何よりでした。

なんと、全く意見が割れることなく、施主・施工・設計
みな満場一致で仕上げが決定。その後の打合せもずれ込む
ことなく進行し、最後の定例を終えることが出来ました。
ありがとうございました。


◆屋外の様子


大工さん・左官・塗装・建具・電気・給排水など担当の
皆さまの車両が敷地内にならんでいました。


足場が解体され、屋外のディテールがより身近に。
雁木(正面ポーチ屋根)の先端は、すっきりした意匠の
ガルバリウム鋼板製雨樋(タニタHACO)を採用。


雁木(正面ポーチ屋根)下は、バリアフリー動線として
スロープを設置。冬の凍結時も出来るだけ滑りにくいよう
皆で相談し、コンクリート洗出し仕上げを採用。
まさに施工中でした。


◆屋内の様子



店舗客室の左官壁仕上げについて、実物サンプルを前に
施主・施工・設計みなで意見交換。外壁と同じ仕上げ
(アイカ/ジョリパット)ですが、仕上げ工程における
素材の扱いや、コテの押さえ方等でニュアンスも様々。
なんと、満場一致で仕上げが決定しました。



店舗入り口風除室の展示コーナーの構成。ご家族ゆかりの
魚拓です。最終的に施主ご夫妻が選ばれたヒラメの魚拓を、
バランスよく配置できるよう、皆の意見をまとめ、古川が
その場で手描きスケッチの図面を作成。
どのようにおさまるか楽しみです。
参考:風除室展示コーナーの事前検討。



一階店舗、厨房と客室の様子。皆で仕上がりを想像しながら
施主ご夫妻に各部をご確認頂きました。



二階住居、リビングダイニングの様子。畳室の掘り炬燵
(ほりごたつ)のスケール感を座って確認する古川。
Jさん写真ありがとうございました!

 

※合わせてご覧下さい。

◆上越市の店舗併用住宅計画「和定食屋さんの家」進捗。
地鎮祭と工事契約
施主・設計と各工事担当者の初打合せ
家具・建具や人を入れたイメージ模型
融雪を考慮した外構計画の現場打合せ
上棟式「お餅まき」のご案内が新聞掲載されました。
上棟式「お餅まき」の様子
工事中盤、建具・厨房機器・左官仕上の打合せ
フラット35S適合証明「中間現場検査」
屋内塗装と屋外塗装の打合せ
遠方の施主とSNS&手描きスケッチで情報共有

 

週末相談会(無料)のお知らせです。11月3日(土)13時から17時

2018年10月30日


 

週末相談会(無料)のお知らせ

定期的に行っている建築家31会(ケンチクカサンイチカイ)
家づくり週末相談会(無料)のお知らせです。
ご利用頂き易い週末11月3日(土)13時から17時まで
古川都市建築計画一級建築士事務所にて、わたくし古川
も担当します。特に横浜方面お近くの地域の皆さま、
住宅にアトリエやクリニック、ガレージや趣味室等
を併設したい複合的な居住空間をお考えの皆さま、
様々な実例と共に、魅力やコツをお話します。
是非気軽にお出掛け頂き、ご相談下さいね。
古川達也

◆企画の概要
東京・神奈川・埼玉の各地域に事務所を構える建築家が、
各々自身の事務所内で待機し、皆さまの住まいの新築や
リフォーム・リノベーション、賃貸住宅や医院・クリニック
の新築など、住まいや建築にまつわる様々な相談に直接
お答えする、とてもお得な企画です。
詳わしくは、建築家31会ホームページでご予約頂くか
又は、古川都市建築計画までお問合せ下さい。

◆ご相談スペース
ご相談頂きます場所は、打合せや模型製作などを、
いつも行っているスペースです。
大きなテーブルで、気兼ねなくお話し頂けます。
参考資料や参考模型なども、たくさんございます。

 

週末相談会(無料)のお知らせです。8月4日(土)13時から17時

2018年08月2日


 

週末相談会(無料)のお知らせ

定期的に行っている建築家31会(ケンチクカサンイチカイ)
家づくり週末相談会(無料)のお知らせです。
ご利用頂き易い週末8月4日(土)13時から17時まで
古川都市建築計画一級建築士事務所にて、わたくし古川
も担当します。特に横浜方面お近くの地域の皆さま、
住宅にアトリエやクリニック、ガレージや趣味室等
を併設したい複合的な居住空間をお考えの皆さま、
様々な実例と共に、魅力やコツをお話します。
是非気軽にお出掛け頂き、ご相談下さいね。
古川達也

◆企画の概要
東京・神奈川・埼玉の各地域に事務所を構える建築家が、
各々自身の事務所内で待機し、皆さまの住まいの新築や
リフォーム・リノベーション、賃貸住宅や医院・クリニック
の新築など、住まいや建築にまつわる様々な相談に直接
お答えする、とてもお得な企画です。
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家具・建具や人を入れたイメージ模型 @店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

2018年08月1日


縮尺1/50イメージ模型。来訪者にとって正面となる北東側
外観です。雪国である新潟県上越市の地域性として、
商店が並ぶ街並みでみられる雪よけの屋根「雁木(がんぎ)」
をモチーフとした構成です。

 

家具・建具や人を入れたイメージ模型
@店舗併用住宅「和定食屋さんの家」

古川都市建築計画では設計時、図面と同時進行で模型を
作ります。プロジェクトの性格に合わせて、大きさや
表現密度なども変えつつ製作。形態や空間の特徴など
関係者皆で共有することが、模型の主な利活用です。

従って、屋根・壁などの主要な骨格だけを早めに作って
おき打合せで活用。計画の進行に合わせ、仕上げや
ディテールを後から足し引きします。
実は、工事が着工してからも打合せの深度に合わせ、
その都度模型に手を加えることも、非常に多いです。

つまり、設計が全て終わり、確認のために実施設計の
成果品として模型をつくるのではなく、むしろ案が
定まっていない状況下で、各部の方針を一つ一つ決めて
いく、検討用の道具として模型を位置付けています。

本件縮尺1/50イメージ模型も、関わる方々のアイディア
やアドバイス等に合わせ、風合いや素材感、家具や建具、
佇む人の風情なども、着工後に手を加えています。
建物が竣工するまで、少しずつ進化する模型として、
プロジェクトの進行に役立てています。
 

※合わせてご覧下さい。
着工後、工事関係者と模型を使った意見交換の様子
地鎮祭と工事契約の様子
 


北側外観。1Fは店舗で2Fが住宅です。雪国である新潟県
上越市の街並みでみられる雪よけの屋根「雁木(がんぎ)」
が店舗の入り口となり、待合いとしてベンチも配置。
雁木は、雪かきを軽減する快適なバリアフリー動線として、
車椅子にも対応するスロープを備えています。


北西側外観。西側1Fの庇下に、住居出入り口と店舗厨房
の勝手口を配置しています。


雁木の店舗入り口から入ると正面に薪ストーブが見えます。


オープンスタイルの厨房。客室は20席で、施主ご夫妻が
全体を丁寧にケアできるワンルーム。
手前のリラックスしたスペースと、奥の落ち着いたスペース
が緩やかに繋がる構成です。


開口部に、あえて格子を設けることで、落ち着いた雰囲気
のスペースを生み出します。


客室全体の構成。客席は椅子テーブルの移動で、様々な
人数構成に対応。レジの上は神棚を設置。


厨房からみた客室。お客様の出入りを把握出来るよう、
店舗出入り口が見通せる工夫をしています。


客室と厨房の境は、食の提供や飾り棚など、和定食屋さん
としての利活用や風情など模索中。まだまだ進化の予定。



2F店主ご夫妻の住居、リビングダイニングと畳室。
掘りコタツのある畳室は、リビングと建具で仕切ること
が可能。公私で活用するフレキシブルスペースとして
位置付けています。

 

模型に屋内家具・建具や人を入れる検討

本件は工事が着工してから、具体的な仕上げや造作などが
決まってきていることもあり、施工担当者の皆さまとの
打合せ日程に合わせて、皆で確認したい造作家具などを
付け足しています。
やはり、家具・建具や人などを入れると、各部のスケール
感や空間の目差すところが、とても分かり易くなります。




1F和定食屋さんに、造作家具等を入れる前と後の状況。




2Fリビングダイニングと畳室に、造作家具等を入れる
前と後の状況。



リビングと畳室の関係も、家具・建具・人などを入れる
ことで、風情や課題が関係者間で共有し易くなります。

 

<「和定食屋さんの家」概要>

和定食のお店を独立開業するご夫妻の住まいです。1階が店舗スペース、2階がご夫妻の住まう居住スペース。来客が多いライフスタイルから、店舗だけでなく住空間においても、来客を楽しくお迎え出来るよう工夫しています。外観は雪国である上越市の地域性として、商店が並ぶ街並みでみられる、雪よけの屋根「雁木(がんぎ)」をモチーフとした構成が特徴です。

場所:新潟県上越市
用途:店舗併用住宅(1F店舗、2F住宅)
構造:木造2階建て(ロフト有り)
敷地面積:381㎡(115坪)
建築面積: 96㎡(29坪)
延床面積:157㎡(48坪)

弘明寺マンションリフォーム「続きのある家」 竣工スナップ写真公開

2018年04月1日

 

『続きのある家』
 
~そよ風流れるマンションリフォーム~
 
<概要>
景色の一番いい南側の畳室をフローリングにしてベッドを置き、快適な寝室にしたいけれど、全体として上手くいくでしょうか?というお題からスタートした計画。テーマは「続き」のある心地よさ!そのままでも大きな問題なく住めるお住まいでしたが、部屋と部屋の繋がりをより丁寧に再考。建具の開閉で、行き止りなく常に「続き」を感じる空間が理想と気が付きました。よどみなく繋がる空間は、視界・風通し・自然光が途切れずとても快適。自身のみならず来客を招き気ままに過ごせます。また、最短の家事動線・生活動線を実現することで、将来の介助サポート等もお願いしやすい空間になりました。永い目で見た安心・安全が確保され、リフォーム前には無かった心地よさが感じられます。

場所:神奈川県横浜市   
用途:マンション住居(3LDK)
   50代女性一人暮らし
   サニタリースペースを中心としたリフォーム
構造:RC造、3階住居内の改修
住居面積:60㎡(18坪)

基本設計:高島屋スペースクリエイツ
     古川都市建築計画
実施設計・施工:株式会社横浜合板商会
写真:古川達也

 


リフォーム後、玄関正面の様子。玄関床タイル・石材の上がり框や靴箱等は既存をそのまま採用。廊下床は、居室全体共通仕上げとして元のカーペットから全てフローリングに張り替えています。リフォームにより、北側玄関で、はじめて南側窓の自然光が、感じられるようになりました。
 


before
玄関正面にサニタリー空間(風呂・脱衣・洗面)があり、自然光は全く入らず、暗く風通しが悪い状況でした。


玄関は床・壁の仕上げを変える程度で建具そのものも以前の風情を変えていない。玄関左にトイレがあり本工事で使いやすく改修しています。


サニタリー空間に必要な洗濯機の配置を変え、正面の壁を撤去することで、自然の光と風が感じられるようになった。軽く丈夫なポリカーボネイト製で光を通す引戸で仕切る。


引戸を開けると南の寝室に直接繋がり、スムーズに行来出来ます。朝の身支度。風呂上がりの休息。深夜のトイレ。将来は介助サポートもし易い構成です。


北側にあった寝室を、景色の良い南側に配置。朝日で目覚める、かけがえのない気持ちよさが実現。


before
元々はリビング横の畳室。お仏壇をよりよい所へ移動。大量の衣類クローゼット機能を納戸に集約することで、使いにくかった押入れを解体する計画となりました。


建具を開けることで、寝室と繋がるサニタリー空間を介し、玄関まで見通せるようになりました。



洗濯したものが、南のベランダに直ぐ干せるだけでなく洗濯機乾燥したタオルなど、直近の収納にそのまま出し入れ出来る便利さが実現。


寝室とリビングの境は引込み戸とし、完全に仕切ることや、あいまいに仕切ること等、生活シーンの中で楽に調整出来る空間です。


before
リフォーム着手前のリビングダイニング。


リフォーム後のリビングダイニング。着手前の状態からリビングとダイニングの関係を入替えています。奥にあったダイニングテーブル椅子を手前に移動することで、来客と気軽にお喋りやお茶を楽しむことが出来るようになりました。可変性のある照明器具は、多様なシーンに対応します。家具は元々使っていたものを、全てそのまま活用。


リフォーム前はカーペット。マンション規約にあった遮音等級LL-45に対応する建材を選定することで、フローリング仕上げが実現します。今回、住まい手がイメージしたのは「印刷された木目でなく本物の木材で、しかも古材のような素朴で温かみのあるフローリング」。数ミリの無垢ナラ材を仕上げとしたフローリング商品を選択。住まい手が持っていたソファー生地やラグにもよく合う。集合住宅用直貼防音床材として店舗用にも使われるタフな商品を居室全体に採用し、とても素敵な風情となりました。


before
リフォーム着手前の洗面所。自然光は全く入らず、暗く風通しが悪い状況でした。


寝室と自然光を通す引戸一枚で繋がる洗面所になりました。そのままパウダールームになって便利。実はここの床仕上げだけは濡れやすいので、他居室のフローリング意匠に近い木目調の塩ビシートを採用。


before
リフォーム着手前のトイレ。手洗いや棚が便器の奥にあり、使いにくい状況でした。


開き戸だった出入り口を引戸にしたトイレ。トイレ小物が収納しやすく、手も洗いやすくなりました。住まいは何より水廻りが快適で楽しく活用できることで、本当の安らぎが得られるのではないかと思います。