思い出ありがとう!そして家づくりスタート。

2017年05月15日

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住まいの建て替えが着工。家づくりがスタートです。
住み続けてきた家の解体を目前にひかえたこの日、
お引越し作業でお忙しいご家族と共に、新しい家づくりに
向けた打合せをしました。

施主ご家族、施工の中山建設中山さん、設計の古川
3者で旧住まいのテラスに集合。
設計内容の最終確認、工事スケジュール確認、既存の住まい
で解体せず残し、新居で再び活用する家具や照明器具等
設備機器の確認など、
お天気も良く、皆でなごやかにお話しできました。

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◆大工さんの手により廃棄せず新居で使うものに
 印をつけたり養生したり、丁寧な作業が続くなか
 テラスで打合せ。撮影:中山建設中山さん

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打合せが終わり、屋内2階の状況をみに行こうとしたところ
階段の壁いっぱいに描かれた絵やメッセージに驚く。
解体する家だからこそ出来る落書きなので
子供たちの自由な絵やメッセージは、微笑ましいものでした。

おそらくはじめは油断して?眺めていたのですが、しだいに
一つ一つが、解体する家に対する子供たちの思いとして
目に飛び込みはじめ、大きく書かれた「ありがとう」、
そして小さく書かれた「思い出ありがとう」のメッセージ
をみて、涙が出てきました。。
思い出をきざんだ、消えゆく住まいへのご家族の思いをのせ、
新しい家づくりがスタートすることを、
あらためて強く、強く、感じたのだと思います。

横でみていた施主奥さまから「是非何か書いて下さい!」と。

「新しい おもいでをつくるぞ!」 古川

「いい家を 作ります!」 中山さん

「共に」 施主ご主人が、書き加えて下さいました。

指定確認検査機関の確認申請も無事おりた
新築住宅計画『ぐるっと回れる家』。
皆の思いを乗せて、いよいよ工事スタートです。

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指定確認検査機関の完了検査 @心地よい風と緑のある家

2017年05月10日

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◆完了検査を終えた、出来たてホヤホヤ?の2階リビング。
オープンキッチン・スタディコーナー・ラワンベニヤ目透かし
張りの傾斜天井・ニッチ・ご家族が時間を掛けて選んだ照明
など、皆で生み出した工夫が、夕暮れ時に浮かび上がり感動!
 

指定確認検査機関の完了検査 @心地よい風と緑のある家

建物建設では、国の定めた建築基準法に基づく建築である
ことを審査し確認するための「確認申請書」を、自治体
又は民間の指定確認検査機関に提出。審査に合格した旨の
確認済証を受領することで、工事を着工させることが出来ます。
また、建物の完成では、確認申請で認められた建物が、
申請通り出来ているか、審査するための現地検査をともなう
「完了検査」の申請が日本では必須。合格し「検査済証」
を受領することで、全ての建物は竣工が迎えられます。

川崎市の新築住宅計画「心地よい風と緑のある家」が工事の
終わりを迎え、指定確認検査機関の完了検査が行われました。
確認申請を提出したSBC(湘南建築センター横浜支店)に
必要書類を提出し完了検査を申請。現地検査が行われ、
大きな指摘なく無事合格、後日「検査済証」を受領しました。

完了検査の立会い日に合わせ施主・施工・設計の3者で集合。
住まい本体工事終了後に予定していた、玄関ポーチ・植栽
・駐車スペースなど、外構計画の調整打合せを行いました。

本体工事が終わっているので、空間の特徴や日々の使い勝手
等も、皆で想像し易くなっている状況です。
車で帰ってくる動線、新聞配達・来客等の視点、子供や
お年寄りの視点など、その場でスケッチしながら、皆で
意見やアイディアを出し合う打合せとなりました。
住まいご家族の気持ちや雰囲気がそのまま表れる
素敵な外構となりそうです。

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◆完了検査の様子。検査員が現地隅々を検査します。
 中山建設中山さんと古川で、検査に立ち合いました。

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◆皆のアイディアを取り入れ、古川がその場でスケッチ。
 スケッチと現地を見比べつつ方針を決めることが出来ました。

 
 

下地工事と電気設備工事の現場打合せ

2017年04月8日

 

まもなく屋内の仕上工事に入る現場。この段階の関係者間に
よる連携やコミュニケーションは特に大事だと思っています。

「心地良い風と緑のある家」では、中山建設中山さんの声掛け
で、施主・施工・設計の3者で現場集合。
空間の特徴が、かなり分かるようになってきているので
使い勝手も想像し易くなっています。

玄関から順に屋内を巡りながら、意見やアイディアを出し合う
打合せ。あるべき所にスイッチやコンセントはあるか、
手摺形状に対応した下地が仕込まれているか、造作家具
カウンター高さが予定通りで問題ないかなど、
一つ一つですが、持ち帰ることなく着実にその場で方針を
決定出来た、内容の濃い打合せとなりました。

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◆2階居間で、照明器具位置の微調整。

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◆1階玄関付近で、近付くと自動で照明が点灯する人感センサー
 付き照明のセンサー位置を調整。実際に歩きながら
 皆でシミュレーション。電気工事吉田さん、施主奥さま、
 中山さん、お疲れさまでした。

敷地ブレインストーミング @家づくり外構計画

2017年03月28日

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敷地ブレインストーミング @家づくり外構計画

ブレインスト―ミングとは、複数名で同時にアイディアを
出し合い、意見の連鎖や相互作用を促すことで、
新たな工夫や発想を誘発する機会を設けることいいます。

名付けて、敷地ブレインストーミング!
私たち古川都市建築計画一級建築士事務所では、
どのプロジェクトでも、クライアントや設計・建設関係者
など、状況に合わせて現地集合。計画中の敷地や現地環境
に身を置き、細かな決めごとなく自由、ざっくばらんに
意見を出し合う機会を、必ず設けています。
図面や資料だけでなく、直接身体で感じる生の情報が、
とても大切だと考えているからです。

基礎コンクリート工事が終了した「クラフトマンの家
では、設計当初からこれまで4回行ってきた、
敷地ブレンスト―ミングを、庭・駐車スペースなど
主に外構計画をテーマに3者で行いました。
建物本体の施主・施工 中山建設 中山さん
植栽・外構計画の担当 草のよしだや 吉田さん
建築本体設計の担当 古川都市建築計画 古川

明確な目的をもった現場監理とは別に、全く自由に
気が付いたことを意見交換する場です。
土を踏む感触、身体で感じる傾斜や、風景の見え方など
互いに様々な気付きがあり、話がつきません。
現地で自生するツクシを発見して、自然で懐かしい
感じがあるといいね、という意見から
訪れる人が草花を植えたくなる、作物を育てたくなる、
参加したくなるような庭にしたい、というアイディア
も出ました。

わたくし古川が描いた、外構イメージスケッチを皆で
持ち歩き、スケッチと現地を見比べながら
意見やアイディアを出し合い、新たな計画のきっかけ
とする機会とした敷地ブレンストーミング。
植栽・外構計画の担当 吉田さんによる
さらに進化した、外構計画提案となると思います。

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◆古川が描いた、外構イメージスケッチを皆で持ち歩き
 スケッチで描かれた場所に佇みながら感じる感覚や
 アイディアを出し合う、敷地ブレンスト―ミングと
 なりました。
 

※合わせてご覧下さい。
基礎工事と残土&ランドスケープ

 

指定確認検査機関の中間検査 @木造住宅の家づくり

2017年03月17日

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指定確認検査機関の中間検査 @木造住宅の家づくり

建物建設では、国の定めた建築基準法に基づく建築である
ことを審査し確認するための「確認申請書」を、自治体
又は民間の指定確認検査機関に提出。
審査に合格した旨の確認済証を受領することで、工事を着工
させることが出来ます。

また、建物の完成では、確認申請で認められた建物が、
申請通り出来ているか、審査するための現地検査をともなう
「完了検査」の申請が日本では必須。合格し「完了検査済証」
を受領することで、全ての建物は竣工が迎えられます。

「中間検査」は、以上の「確認申請」と「完了検査」の間、
工事の中間で行われる大事な検査です。中間検査に合格して
いなければ完了検査も受けられません。
各自治体や建物の構造・規模等により、検査時期や項目に
違いがあるのですが、検査員1~2名による現地検査に合格
することで、以降の工事を進行させることが出来ます。

川崎市の新築住宅計画「心地よい風と緑のある家」で、
指定確認検査機関の中間検査が行われました。
川崎市の一般的な木造2階建て住宅では「屋根工事の工程」
が中間検査のタイミング。本件は、確認申請を提出した
SBC(湘南建築センター横浜支店)に必要書類を提出し
中間検査を申請。現地検査でも大きな指摘なく、
無事合格致しました。

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基礎工事と残土&ランドスケープ。

2017年03月16日

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基礎工事と残土&ランドスケープ。

敷地内に約1.7mの高低差がある環境。木造2階建て建物
が地面へ食い込むように配置する計画です。
地面に埋まる部分の空間は土を掘り下げ、コンクリート
基礎の垂直壁部分を、一般的な高さより高く立ち下げる、
深基礎形式とすることで空間を確保します。

ショーホーム計画「クラフトマンの家」が着工。
地盤の掘削工事から順調に基礎工事の工程に入りました。
深基礎形式とするため、土圧に対する耐力への対応と共に
防水性能を確保するため、コンクリートに特殊な液体を
混ぜ打設する方針(コンクリート躯体防水工法)を
採用しています。

基礎工事にともなう大量の残土(地盤の掘削で出る土)
は、本来排出することも大変なのですが、今回は建物本体
の周囲に盛ることで最大限活かし、丘のような前庭とします。
経済的に心地良い環境をつくる、目からうろこのような
このアイディアと工夫により、建物と外構が
一体的に連続したランドスケープ(諸要素による景観)
を生み出す予定です。お楽しみに!

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金属屋根・外壁仕上げ打合せ @木造住宅の家づくり

2017年02月22日

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金属屋根・外壁仕上げ打合せ @木造住宅の家づくり

木造の家づくりにおいて、耐久性があり比較的軽く薄い板材
として、細かな手加工も可能な金属、ガルバリウム鋼板製の
屋根・外壁材を使う機会が多いです。

新築住宅計画「心地よい風と緑のある家」現場は、
柱・梁が組み上がり、下地の合板が施工されたタイミング。
板金(金属屋根外壁)工事担当の株式会社高木 佐藤さん
中山建設 中山さん、大工棟梁 加藤さん
関係者現場集合で、金属屋根・外壁仕上げの打合せを
行いました。

敷地に横付けしたトラックの荷台に建材サンプルを並べ
施工場所の割り付け配置、出隅・入隅、開口部や
ジョイント部など、現場の壁面下地に直接スケッチメモ
などもしながら、順調に打合せすることが出来ました。

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◆大工棟梁 加藤さん、板金工事 佐藤さん、古川で意見交換。
 (撮影:中山建設 中山さん)

 

祝上棟! @木造住宅の家づくり

2017年01月21日

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祝上棟! @木造住宅の家づくり

上棟(じょうとう)とは、屋根の最も高い位置に据える部材
となる棟木(むねぎ)を取り付けること。従って、上棟の
ことを棟上(むねあげ)とも言います。縁起を考慮した吉日
に決行。木造住宅では一般的に、一日で上棟し組み上がった
建物の中で、お祝いをすることが多いです。

天候に恵まれた大安吉日、
川崎市の新築住宅計画「心地よい風と緑のある家」が上棟を
迎え、現場に立ち合いました。お昼休憩では、施主ご夫妻に
席を設けて頂き、建物のなかで大工さんたちとご一緒に
食事を頂きました。設計者としては、真っ白な紙、つまり
ゼロから空間を構想し長い時間をかけて図面を描き、
はじめて立ち現われる現実の空間に佇むことが出来る、
とても幸せな時間です。何度も経験していますが、
いつも感動します。

夕方には、最上部まで組み上がり、無事上棟しました。
おめでとうございます!
施主ご家族、大工の皆さま、お疲れさまでした。
竣工まで、安全第一でまたよろしくお願い致します。

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◆2階高さからみる緑景と青い空を、施主ご家族に感じて
 頂けて良かったです。

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◆道路幅員に余裕が無く、工事には電線が障害となります。
 上部に木材を上げる難しい作業。

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◆施主ご夫妻に設けて頂いた食事の席。

※偶然なのですが、大変驚いた場となりました。
 わたくし古川の設計で住まいを建てた施主5人が同席。
 食事の写真に、何と5人が同時に写っているのです。
 「ハマ大工の家」「むかえる家」「中庭ガレージの家
 「クラフトマンの家(建設中)」「心地よい風と緑の
 ある家(本件)
」合計5つの住宅の施主(家主)。実は
 本件以外みな横浜の大工さんです。上棟のお手伝いに
 来て下さったので、偶然このようなサプライズ?となり
 ました。おそらく、私にとって最初で最後の珍しい機会
 だったかもしれません。笑

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◆夕方、無事上棟しました。おめでとうございます!

 

プレカット図の確認打合せ @木造住宅の家づくり

2017年01月6日

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プレカット図の確認打合せ @木造住宅の家づくり

木造の家づくりにおけるプレカットとは、必要な柱・梁等
の部材を、工場で自動工作機械を使って加工することを
いいます。自動で加工するには、あらかじめ全ての部材
寸法や加工形状等を、コンピューター入力しておく必要が
あり、その入力図がプレカット図となります。
プレカット図に間違いがあれば、そのまま間違えた加工で
仕上がるため、加工が自動でも、慎重なチェックが
必要になることは、言うまでも有りません。

新築住宅計画「心地よい風と緑のある家」は、無事着工。
コンクリート基礎工事の工程です。概ね一か月後には
現場に柱・梁が搬入され組み上げる上棟となりますので、
プレカット図のチェック及びプレカット作業は、
待ったなしのタイミング。

施工担当の中山建設中山さんの声掛けで、プレカット工場
へ伺い、担当の皆さまと直接息のかかる距離で図面を
互いにチェック。知恵を出し合いその場で修正・調整する
ようにしました。

とにかく早い!
PC画面を見ながら修正し、その場で内容を確認。
問題を全てクリアにし、誰も課題を持ち帰らない、
気持ちよい打合せとなりました。
ついでに、工場の様子を見学させて頂きました。
積みあがる材木の荒々しさと、部材をミリ単位で扱う繊細さ
がバランスする工場空間。
ものづくりのエネルギーを感じました。

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◆プレカット図のチェック。

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◆PC画面を使い内容をその場で修正確認。早いです。

 

着工後に描くイメージスケッチ

2016年11月26日

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日ごろ、スケッチブックやその場にあるコピー用紙などに
表現するイメージスケッチは、設計時だけでなく、
建物の着工後も様々な機会に描いています。

自身のイメージを確認したり、現場の微調整案を考えたり、
特に道具にこだわらず、決め事なく描くのが自分流ですが
建物に関わる関係者やクライアント、職人の皆さまとの
会話の延長として、描くことも多い。
要は言葉より早いのです。

言葉でご説明したり、解説したりするより
伝わりますし、問題の発見も早い
イメージスケッチ。
現場進行中の新築住宅計画『中庭ガレージの家』でも
決まっていなかった外構イメージの調整・検討として
ラフなイメージスケッチを描いています。